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  • Qi規格のワイヤレス充電器を分解してみた。

    iPhone8を入手したので、ワイヤレス充電を試してみることにしました。
    今回はQi規格に対応したエレコム製のW-QA03WFを購入したので充電テストと分解をしてみました。

    W-QA03WFのパッケージとiPhone8です。

    W-QA03WFを見てみるとQi正規認証品の文字。
    安心して使えますね。



    W-QA03WFをパッケージから取り出してみました。
    中身はMicroUSBケーブル、マニュアル等もセットになっています。

    今回はホワイトフェイスデザインのW-QA03WFを買ってみました。
    他のカラーはフェイスデザインではないので、ホワイトのみこのデザインになっています。

    裏面には滑り止めの大型ゴムが配置されており、充電中に滑るような心配はありません。

    充電器の入力部はMicroUSB端子です。
    Lightning端子ではないので、格安のケーブルを使えるのは魅力的ですね。

    W-QA03WFはホワイトモデルなので、ケーブルもホワイトになっています。

    付属ケーブルというだけあって、フィッティングはぴったり。

    裏面も表面もぴったり。
    出っ張ることもないので、端末を置いても引っかかる事はありませんね♪

    では早速通電してみましょう。
    W-QA03WFをUSB電源に接続すると、一瞬だけ青のLEDが点灯しました。

    その後はLEDが消灯して待機状態となっています。

    ワイヤレス充電に対応した端末を置いてみましょう。
    今回はiPhone8を置いてみました。

    すると、赤いLEDが点灯して充電が開始されました。
    iPhone8の画面上も充電中のマークが表示されていますね。

    続いてワイヤレス充電に対応していない端末を置いてみましょう。
    今回はiPhone7でチャレンジしてみます。
    (※本来は推奨される行為ではありませんので、自己責任でテストしてください)

    先ほどの写真で赤のLEDが点灯したので、まさか!?と思いましたが、続いて青のLEDが点灯しました。
    赤⇔青と交互に点滅しているので、エラーを示しているようです。

    続いてXperiaXZ1です。これもワイヤレス充電には非対応なので、先ほどと同じエラー表示です。

    続いてスマホ以外の物でも試してみましょう。
    プラスチック製のレンズキャップです。予想通りLEDは全く反応しませんね。

    やはりプラスチックでは全く反応しない。。。
    というわけで、今度はエネループです。当然LEDはエラー表示ですね。
    (※本来は推奨される行為ではありませんので、自己責任でテストしてください)



    W-QA03WFの詳細をチェックしてみましょう。
    待機中の電流は5V/0.09Aと少し電流を消費しています。

    その状態でiPhone8を置いてみましょう。
    W-QA03WFのスペックは5W出力となっていますが、入力側は5V/1.22Aとなっており、6.1W消費しています。
    つまり15%ほどの電力ロスが発生するという事です。

    ワイヤレス充電は充電パッドとの距離や位置関係が重要になってきます。
    今回は手帳型ケース装着などを想定して、少し浮かせてみましたが、問題なく充電できています。

    しかしながら、入力側の電流は5V/1.69Aとなっており、実に8.5Wもの消費。
    この状態だと送電ロスは約40%と半分近い電力を失っています。

    W-QA03WFのパッケージ裏面にはケースを付けたまま充電可能と書かれていますが、送電ロスなどの特性も理解したうえで利用するようにしたいですね。

    ワイヤレス充電も十分楽しんだので、W-QA03WFを分解してみましょう。
    本体にはビスなどは見当たりません。
    接着かツメによる固定だと思われるので、スマホ用の分解工具で隙間を広げていきます。

    少し格闘したところで、パカッと開きました。
    固定は接着(溶着)のようなので、元に戻すには接着作業が必要になりそうです。

    見えるパーツは基板とコイル、一部のディスクリートパーツのみ。

    基板自体は固定されておらず、隙間に収まっているだけです。
    中央部のコイルは両面テープで固定されているので、破壊しないように慎重に取り外しましょう。

    パリッと剥がれました。
    基板自体はパワー系のチップが乗ったシンプルなもの。

    基板全体像です。円周に沿ってチップが配置されています。
    このコイルは電磁誘導の原理を応用したものなので、わかりやすく言えばHIクッキングヒーターと同じようなモノです。

    W-QA03WFの電源入力部をチェックしてみましょう。
    端子はMicroUSB端子、データ端子は接続されておらず電源線のみ結線されています。
    基板の型式はVM001-5W 20180424 Rev:1.0となっています。

    電源入力部を通って最初のチップは、「Texas Instruments」の「LM358」です。
    低消費電力のデュアル汎用オペアンプとなっていますが、Qiの発振用でしょうか。
    Qi規格自体は110kHz~205kHzの周波数と規定されていますね。

    続いてのチップは「MIFENG DIANZI」の「BQT151」です。
    Qi認証を取得したワイヤレス充電専用のコントローラーICです。
    Qi Ver1.2に対応し、温度制御や異物検出などをサポートしています。

    沢山並んだトランジスタはコイル駆動用のブリッジ回路でしょうか。
    BQT151」のリファレンス回路をそのまま使った感じですね。

    コイル駆動部には2種類のFETが使われていました。
    Si9926ADY」Dual N-Channel 2.5-V MOSFET
    Si4953ADY」Dual P-Channel 30-V MOSFET

    黒い部品は「334J63」と書かれており、0.33uf63Vのフィルムコンデンサでした。

    いかがだったでしょうか?
    Qi規格のワイヤレス充電器には沢山のICが搭載されて、異物検知などを含めた安全対策もバッチリです。
    電磁誘導ということもあり、安全性の高い製品を選ぶようにしたいですね。




  • Amazon Echo Spotを分解してみた。

    Amazon Echo Spotを購入したので早速分解してみました。
    Echo SPOTにはタッチパネル付き液晶ディスプレイなどが搭載されており、過去に分解したEcho Dotとどのように違うのか、内部をチェックしてみましょう。

    Amazon Echo Spotのパッケージです。
    今回はブラックモデルを購入しましたが、水色のパッケージが特徴的ですね。



    パッケージ裏面を見てみましょう。
    Amazon Echo Spotの特徴などが分かりやすく記載されています。

    水色の外箱を外すと、アマゾンロゴの入った黒いパッケージが登場しました。

    シールテープを剥がしてみましょう。

    Amazon Echo Spotが姿を現しました。

    内容物をパッケージから取り出してみました。
    Amazon Echo Spotに加え、専用ACアダプタが出てきました。
    Echo Dotシリーズとは違い、USB給電ではないので少し利便性に欠けますね。



    Amazon Echo Spot付属のACアダプタです。
    仕様は12Vの1.25A(15W)となっています。

    プラグ形状はEIAJ#2に似ていますが、少し違うようです。
    ちなみにEIAJ#2のプラグを差し込むと、ちょっとスカスカな感じですが給電はOKでした。
    試しにUSBの5Vで動作するか実験したところ、液晶にAmazonロゴが表示されるところで再起動を繰り返しました。ちょっとパワー不足でしたね。

    第二世代Eoch Dotと比較してみました。
    フットプリントはそれほど変わらない気がしますが、見た目の存在感はかなり大きいですね。

    Amazon Echo Spotの上部には3つのボタンと4つのマイクアレイを搭載。

    Amazon Echo Spotの背面はDC入力ジャックと音声出力ジャックが装備されています。

    Amazon Echo Spotの本体裏側です。
    円周状のスリットはスピーカ出力部で、その他は滑り止めのゴムで構成されています。
    型式等はFCC ID:2ALBE-0301 MODEL NO VN94DQと印字されています。

    Amazon Echo Spotの裏面ゴムを弄っていると、パリッと剥がれました(笑)
    突然ですが、ここから分解が始まります(^^

    裏面には3つのトルクスビスがありました。
    一本抜けているように見えるところは、元からビスがありませんでした。(ビス穴ではありません)

    まずは大きい方のビスを外してみましょう。
    一般的なトルクスドライバーで簡単にビスを外すことが出来ました。

    色々いじってみたものの、やはり分解は液晶ディスプレイ部分からとしか考えられません。
    まだ通電もしていませんが、分解作業のため液晶ディスプレイの保護フィルムを剥がしましょう。

    Amazon Echo Spotの液晶ディスプレイは両面テープ等で固定されておらず、回転させて固定する仕組みになっていました。
    これは分解するにあたり、非常にありがたい構造ですね。
    液晶ディスプレイを回転させると、パリッと外れました。
    フレキシブルケーブルが多数つながっているので、回転時も最小限の回転にとどめましょう。

    内部は基本的にすべてトルクスビスで固定されています。
    まずは分解直後に見えたアルミダイキャスト部のビスをはずしてみました。

    アルミダイキャスト部のビスを外したものの、ガタガタするだけで取り出すことはできません。
    液晶ディスプレイを接続するケーブルを押さえるパーツもありますが、ビス固定とは違ったようです。

    そこで、ESDピンセットを取り出して引っ張ってみると。。。
    パリっと剥がれました。

    これでケーブル押さえを解除することが出来ました。
    あとはフレキシブルケーブルを外すだけですね。

    また別の場所にも両面テープで固定されたケーブル押さえを発見。
    ESDピンセットでどんどん外していきましょう。

    ここまで来てようやくAmazon Echo Spotの特徴的な液晶ディスプレイを外すことが出来ました。
    それぞれのケーブルはタッチパネル、液晶ディスプレイ、カメラを構成するパーツのようです。

    液晶ディスプレイを取り外した後のAmazon Echo Spotです。
    アルミダイキャストの部品でサンドイッチされており、非常に重厚なつくり。
    この重量感は本体を置いた時の安定性、冷却性、そして質感などにも寄与していますね。
    ちなみにこの状態では、まだ基板等を取り外すことはできません。

    次はシールド板のような部品を外します。
    4本のトルクスビスがあるので、サクッと外しましょう。

    ネジロックは塗布されているものの、通常のトルクスビスなので簡単に外れました。

    このシールド板は両面テープ固定されていないので、簡単に取り外しできました。
    両面テープ固定されていると、剥がす時に曲がったり色々厄介なんですよね。

    隙間に棒を突っ込んだりしていますが、まだまだ外れる気配がありません。

    すると先ほど取り外したシールド板の奥にビスを発見。
    サクッと取り外しましょう。

    Amazon Echo Spotをここまでバラバラにして、見えるビスはすべて取り外したものの、まだ外れる気配がありません。
    ちょっと気になる中央の穴を覗いてみると。。。
    奥の方にビスがありました。

    かなり奥の方にあるので、特殊なドライバーを用意するなどした方がよさそうです。
    ビット交換式の物などではリーチが足りず、回すことはできません。

    先ほどのビスを外すと中身がごそっと出てきました(^^)

    ボディ上部にはスイッチ関係と4チャンネルマイクアレイの基板があります。
    今回はここに興味がないので分解対象外としています。

    Amazon Echo Spotの中身です。
    アルミダイキャストに包まれた本体基板、ウエイト用アルミダイキャスト、スピーカーで構成されています。

    本体下部のスピーカーです。モノラル仕様ですが、ハーネス部の防音処理などしっかりとやってる印象ですね。

    最初に見えたビスはスピーカー本体を固定しているものでした。

    こちらはウェイト用のアルミダイキャスト部品です。EMIシールドテープなども貼られており、しっかりした作りこみを感じられます。

    では本体基板部を見てみましょう。
    Amazon Echo Spotの仕様ではDC入力ジャックと音声出力ジャックのみとなっていますが、隠されたMicroUSB端子がありますね。
    これはメンテナスや改造に使う事が出来そうですね。DC入力自体は12Vとなっているので、電源給電用ではなさそうです。

    本体上部には基板で構成された無線アンテナがありました。

    無線アンテナの実装も厚みのある両面テープで固定されており、アンテナ感度を低下させない工夫がされています。

    Amazon Echo Spotのメイン基板です。アルミダイキャストにサンドイッチされており、基板の全体像を見ることができません。

    アルミダイキャストに止められているビスを外してみましょう。

    アルミダイキャスト部品には放熱ゲルが貼り付けされており、シールド板兼放熱板の役目を兼ねているようです。
    これだけ大型の部品なので365日24時間連続稼働するAmazon Echo Spotにも十分な熱容量が確保されています。

    Amazon Echo Spotのメイン基板表面です。
    大きなシールド板とコネクタ関係の部品がメインとなっていますね。

    Amazon Echo Spotのメイン基板裏面です。
    こちらも大多数はシールド板の奥に格納されています。

    Amazon Echo Spotのメイン基板にもアンテナパターンが構成されていました。

    こちらにもアンテナパターン。ドットで構成された面白い形状ですね。
    先ほどのアンテナと合わせて3アンテナ仕様となっています。

    では基板のチップ類を確認してみましょう。
    まずは「Goodix」の「GT5668」です。
    これは4.5~6インチLCD向けの10タッチ対応タッチパネルコントローラーです。
    省電力でのジェスチャー対応なども組み込まれており、スマートフォンから各種ポータブルデバイスまで幅広く対応します。

    続いて「Texas Instruments」の「TLV320DAC3203」です。
    超低消費電力のオーディオコーデックDACチップです。
    小型ですが、100dB SNRのスペックを誇ります。

    続いて「Texas Instruments」の「TPA3111D1」です。
    シングルチャンネルの10W D級アンプです。90%以上の効率で動作するためヒートシンクも不要となっています。
    小型機器ではデジタルアンプが当たり前の時代になりましたね。



    裏面にはフィルター用のコイルが装着されていました。

    装備される各種コネクター類も面実装だけではなく、しっかりとした固定が得られるものが採用されています。

    とにく頻繁に抜き差しするであろう音声出力ジャックはビス止めまでする念の入れようです。

    一通りの分解が終わったので、組み立てて電源を入れてみましょう。
    電源を入れるとAmazonロゴのあとにechoロゴが表示されました。

    液晶ディスプレイはタッチパネルなので簡単に操作することが出来ます。

    Wifiに接続するとファームウェアのアップデートが始まりました。
    液晶ディプレイ自体は視野角も広く高解像度なので非常に高級感がありますね。

    今後のスマートホーム端末を担ってくれるAmazon Echo Spotに期待です(^^

    Amazon Echo Spotの分解ですがいかがだったでしょうか。
    価格は高いように感じていましたが、分解してみて納得。非常に高品質なつくりという事がわかりました。
    マイクアレイは4チャンネルになっていましたが、CPUなどの高性能化も寄与しておりEcho Dot(第2世代)より音声認識精度は高めですね。

    画面が装備された事でプライムビデオの再生にも対応しており、Echo Dotに比較して利用頻度は明らかに高くなりました。
    Amazon Echo Spotは非常に多機能になっていますので是非試してみてくださいね。




  • 4Kテレビを分解してみた。TOSHIBA 43M520X

    4Kテレビを分解してみた。という始まりの記事ですが、TOSHIBA 43M520Xを購入したので電源投入前から分解してみました。
    興味の対象は2018年12月1日より始まった4K本放送に対応した機種であること、テレビ内部はどのように進化したのか探ってみたいと思います。

    購入したのは東芝レグザ 43M520Xです。
    新4K放送に対応したチューナーを搭載したモデルとしては比較的安価なものです。
    パッケージにもBS4K、110°CS4K、4K HDR対応のアイコンが並びます。

    43M520Xのパッケージ横を見てみましょう。
    BS/CS 4K視聴チップ搭載品となっています。視聴チップとは一体どんなものなのか興味が湧きますね。

    43M520Xのパッケージ正面です。
    BS・110度CS 4K 内蔵 4K液晶テレビとなっています。
    従来の4Kテレビは別途チューナーを買わないと意味のないモニターでしたが、この機種はチューナー搭載なのでそのまま見れるという訳です。

    テレビを購入するのは実に10年ぶりでしょうか。
    WiFi搭載やNETFLIX対応など機能面では大幅な進化が感じとれます。

    対応するWiFi規格は IEEE802.11b/g/nとIEEE802.11a/n W52/W53/W56に対応。
    テレビとしては必要にして十分でしょう。

    43M520Xの付属品を取り出してみました。
    スタンド、電源ケーブル、リモコン、ビス類、マニュアル等が同梱されていました。

    43M520Xのリモコンはシルバーを基調としたシンプルなもの。
    付属の電池も東芝製でした。

    リモコンは電源ボタンが大きく使いやすいデザインになっています。



    4Kを含む放送波の切り替えはリモコン上部に位置しており、配置を覚えればサクサクと操作できます。

    またNETFLIXのボタンが一等地ともいうべきサイズで実装されているのは驚きです。
    現時点で利用予定はありませんが、Amazonプライムビデオなど、他のボタンにカスタム出来ると良いのですが。。。

    リモコン中央部のカーソルキーです。
    ツヤのあるスイッチとなっておりプラスチック製です。

    リモコンの赤外線発光部は2か所に装備されており、様々な角度でも利用が可能です。

    43M520Xのリモコン型番はCT-90485となっています。

    リモコンの電池は単4タイプが2本と一般的なもの。

    つづいて43M520Xのスタンドをチェックしてみましょう。
    シルバーを基調としたフラットなデザインです。

    スタンド右手前にはREGZAのブランドロゴが印字されています。
    スタンドと同系色なので嫌味な感じはありません♪

    スタンドとテレビ本体は位置決めピンと4本のボルトで固定します。

    またスタンド裏側には転倒防止ようのワイヤーフックとビス穴が装備されていました。
    これは歴代のレグザシリーズ共通なので、もはや説明は不要ですね。

    スタンド裏面です。
    内部には金属部があるものの、大半は黒いプラスチックで構成されており、剛性はそれほど高くはありません。

    大型のしっかりとしたゴム足が装備されているので、安定度は必要にして十分確保されています。
    しかし、地震等のアクシデントを考えるとビスでの固定は必須です。

    つづいて、43M520Xの本体をチェックしてみましょう。
    本体裏面はブラック一色で構成されています。

    43M520Xの銘版です。
    品名は液晶テレビ、型式は43M520Xとなっています。
    消費電力は121Wと10年前の37インチと比べて半分の消費電力になっていますね。
    テレビの点灯時間が長い家庭では積極的に買い換えるのもよさそうです。

    ちなみに電源はメガネ型コードで着脱可能となっています。
    直だしだと不便な場面も多いので、これは有難い配慮ですね。

    背面のコネクタ部です。
    有線LAN、HDMI入力2~4、光デジタル音声出力、コンポジット入力、USB録画端子が装備されています。

    つづいて側面のコネクタ部です。
    地上デジタルアンテナ、BS110度CSアンテナ、HDMI入力1、アナログ音声出力、USB端子、B-CASスロットが装備されています。

    付属のB-CASカードは赤で★★マークがついていました。

    B-CASカード裏面です。
    右上にはQRコードが増えており、10年前に見たものは少し様子が違いますね。
    カードの型番はM003 CA33となっていました。
    注意書きを読んでみると、「このカードの所有権はビーエス・コンディショナルアクセスシステムズに帰属します」と書かれていますね。
    この会社から貸与されているものという扱いのようですが、受信機を廃棄または譲渡するときは金色の端子部を切断して廃棄しても良いようです。
    ちょっと謎の規約ですね(笑)
    暇なときにTEL 0570-000-250に電話して確認してみたいと思います(^^)

    43M520Xの下部をみてみましょう。
    本体下部はフルレンジのステレオスピーカーを2基搭載。

    本体裏側には電源や音量スイッチと共に謎のカバーを発見☆

    カバーを開けてみましょう。
    すると、TOSHIBAと書かれた謎の部品が出てきました。

    テレビから取り出してみると、USBメモリのような形状です。

    裏面を見てみると、20桁の数字と共にQRコードが印字されていました。
    端子部はUSB3.0のそれと同じもので、いわゆるA-CASチップといわれているものです。

    A-CASチップを分解してみました。
    思いのほか搭載されるチップは多めですね。

    A-CASチップの基板を拡大してみました。
    一番左のチップにはA-CAS番号が印字されていたので、モザイク処理をかけています。
    4K過渡期の今はB-CASカードとA-CASチップの両搭載になっているような気がします。
    今後このチップがB-CASカードに代わるものとして、オンボード搭載されていく未来が想像できますね。

    いよいよ、4Kテレビを分解してみましょう。
    43M520Xの本体裏面にあるビスを外すだけで簡単に開くことが出来ました。
    裏面カバーは本体中央部から下部にかけてをカバーしており、本体上部の黒い部分は開きませんので注意しましょう。
    基板構成は左から電源基板、液晶ドライバ基板、メイン基板と3枚構成になっています。

    まずは電源基板をチェックしてみましょう。
    スイッチングトランスやコンデンサなどを含めて薄型部品の採用が目立ちますね。

    電源基板の出力は細いハーネスだけが伸びており、省電力化が進んでいると感じ取れますね。

    中国製造を物語るフォントを発見。1号线、2号线と書かれています(笑)

    電源基板に搭載される子亀サブ基板をチェックしてみましょう。
    右側のQFPチップは「dialog SEMICONDUCTOR」の「iW7027」です。
    これは液晶バックライトの制御用で16チャンネルのLEDドライバを内蔵しています。
    左側のチップは「MICROCHIP」の「PIC24FJ32GA002」です。
    一般的な16BitのPICマイコンですね。

    続いて電源基板のパワー素子部分をチェックしてみましょう。
    左から順に、
    SINO-MICROELECTRONICS」の「HBR10150
    WUXI CHINA RESOURCES HUAJING MICROELECTRONICS」の「2CZ2545
    ON Semiconductor」の「MBR20100
    いずれもダイオードですね。日本では聞きなれないメーカーの素子も積極採用されていますね。

    続いてもう片方のパワー素子部分をチェックしてみましょう。
    左のチップは型式が読み取れませんでした。
    中央部と右側は、「WUXI CHINA RESOURCES HUAJING MICROELECTRONICS」の「CS10N60F」で10A Power MOS-FETでした。

    その他寿命に関係しそうなパーツであるコンデンサをチェックしてみましょう。
    NXAと表記がありますが、「韓国SAMYOUNG ELECTRONICS」です。

    背の高いCapXonと書かれたコンデンサは「台湾CAPXON ELECTRONIC IND.CO.,LTD.」の物ですね。

    こちらの黄色いコンデンサも「韓国SAMYOUNG ELECTRONICS」ですね。

    AiSHiとかかれたコンデンサは、「中国AiSHiグループ」です。

    日本メーカーのコンデンサが使われていない事にショックがありましたが、中国でも大量のコンデンサが生産され世界中で使われている時代です。
    一般民製品であれば必要にして十分な寿命が確保できるのでしょう。あまり気にしないことにしましょう。



    続いてメイン基板です。
    非常にコンパクトにまとめられた基板で、HDMI等のコネクタも直付けとなっています。
    大型のヒートシンクが目立つ以外には特徴はなさそうですが。。。

    チューナーモジュール横に4つ並んだチップ。
    一番右側とそれ以外で型番が違っています。
    一番右のチップは、「SONY」の「CXD2857ER」です。
    ISDB-S3(Integrated Services Digital Broadcasting for Satellite, 3rd generation)つまり、4K/8Kに対応した復調LSIです。
    残りの3つは「CXD2856ER」となっていますので、従来の2K放送までに対応した復調LSIになります。
    2K放送は2番組録画しながら別チャンネルが試聴できる、4Kは1番組のみという制限はこのチップ構成からきているものですね。

    内蔵スピーカーのアンプにはバーブラウン「TAS5756M」を搭載。
    DAC内蔵のデジタルアンプチップです。やはりBurr-Brownというと高性能の代名詞。
    上部には同じチップを搭載できるパターンがありますが、こちらはモノラル仕様なので43BM620Xモデルのウーハー用でしょうか。

    LANコネクタの脇に装備されているチップは、「TOSHIBA」の「THGBMNG5D1LBAIL」でした。
    EMMC5.0に準拠した400MB/sの4GBメモリです。

    無線LANモジュールは別基板で実装されています。
    Lite-On Technology Corp」の「WN4517R」を搭載。
    USBインターフェイスで接続されるWiFi基板となっています。

    液晶パネル型式は「HE425T5U51TA」となっていましたが、詳細なデータは見当たりませんでした。

    液晶ドライバ基板は「V-by-One HS」と「LVDS」の変換をしているのでしょうか?

    メイン基板からの出力線が16芯であることからも、元の信号は「V-by-One HS」であることが伺えますね。
    4Kパネルとなると従来とは違う技術で実装されている箇所も多くなり、技術面は詳しくありませんが内部観察が楽しいです(^^

    ちなみに壁掛け用の固定ビス穴は上部2か所はフレームに接続されていますが、下部2か所はバックパネルのプラスチックに固定されているだけでした。
    壁掛けの際は上部2か所から固定することを忘れずに。

    43M520Xの上部は金属製の黒い化粧カバーでおおわれていますが、実はカバーではありませんでした。

    よく見ると鉄板に黒い塗装を施しただけ。。。
    ここ10年でテレビの設計も随分変わったなぁと印象深い箇所でした(笑)

    4Kテレビを分解する内容は、いかがだったでしょうか?
    お正月特別企画という事で頑張って記事を書いてみました。
    B-CASとA-CASの過渡期ということもあり、このテレビには両方が装備されていました。
    今後はB-CASカードがなくなりA-CASに統合されるような気もしますが、これから10年間はこのテレビに頑張ってもらいたいと思います♪