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  • MB-D18 Nikon純正品と互換品を比較する。

    MB-D18 Nikon純正品と互換品を比較してみました。MB-D18純正品は市場価格が約5万円と高価ですが、互換品であれば5千円程度で入手可能です。
    D850購入後に一度は互換品を試してみたのですが、今回新たにNikon純正品を入手したので細部を比較してみたいと思います。

    MB-D18互換品を装着したD850と、今回購入したMB-D18純正品、BL5純正品を並べてみました。

    まずはMB-D18互換品を装着したD850をチェックしてみましょう。
    今回はSUNWAYFOTO PNL-D850を装着した状態となっていますが、外観やフィッテングには大きな問題はありませんね。

    MB-D18互換品となっていますが、形状もまったく同じようなものです。
    互換なのか、コピーなのかは判断が難しいところですが、今回購入した純正品と比較してみましょう。

    今回購入したMB-D18純正品です。
    Nikonのいつものデザインの箱に入っていますね。

    パッケージを正面から見てみましょう。
    正式名称はマルチパワーバッテリーパック、英語表記でMulti-Power Battery Packとなっています。
    よく縦グリップという呼び方をしますが、Nikonとしては拡張用のバッテリパックという位置付けのようですね。

    MB-D18純正品のパッケージを開けてみました。
    中身はMB-18本体、マニュアル、キャリングポーチ、バッテリーホルダー2本となっています。

    ちなみにMB-D18を購入する理由としては、縦グリップを活用したい、見た目をカッコよくしたい!など人それぞれだと思います。
    私の場合は大容量バッテリのEN-EL18が使いたい。という理由が一番でした。
    特にイベント等での撮影になると1日で2000枚近く撮影することも多いです。そうなるとバッテリー容量が増えることで心に余裕ができますからね☆

    ちなみに先ほどのEN-EL18を使う場合は、別途BL5というバッテリ室カバーの購入が必要です。
    MB-D18だけ購入してもEN-EL18は使えないので、忘れずに購入しておくようにしましょう。

    付属のバッテリーホルダーとBL5バッテリー室カバーに、それぞれ適合するバッテリーをセットしてみました。

    MB-D18のバッテリーホルダーに単3エネループプロを8本セットしてみました。
    この状態での重量は282gと一番重いセットになります。
    しかしながらバッテリーの入手性を考えると便利な機能ではありますね(^^

    続いてD850に付属するEN-EL15aをバッテリーホルダーにセットしてみました。
    重量は131gグラムと最軽量です。

    続いて最も大容量なバッテリー、EN-EL18をバッテリー室カバーBL5にセットしてみました。
    重量は201gとなりました。EN-EL15aとエネループプロ8本の中間の重量といったところ。
    しかしながらバッテリ容量は最も大きいので、長時間の撮影やBluetooth機能を多用するような場合には心強い組み合わせです。

    では続いてMB-D18純正品の重量です。
    単体では226gとなっており、互換品のようなチープな軽さは感じません。

    対するMB-D18互換品は174gと非常に軽量です。
    全体剛性の低さに加えて、主要マテリアルをプラスチックで構成している結果でしょう。

    続いてEN-EL18に必要なバッテリー室カバーBL5の純正品です。
    重量は47gでした。

    対するBL5互換品は42gとなっており、こちらも互換品の方が軽量でした。

    ではいよいよMB-D18純正品とMB-D18互換品の細部をチェックしてみましょう。
    この写真では右側が純正品となっています。
    果たして、左のMB-D18互換品は本当に互換品なのか、コピー品なのか気になるところです。

    MB-D18純正品の上面です。
    表面のシボ加工やゴムグリップ部分など、やはり質感の面では純正品が良いですね。

    対するMB-D18互換品の上面です。
    先ほどの純正品に比べてシボ加工の深みが全く違いますね。
    またよく見るとビスの本数もこっそり削減されており、剛性面での不安要素も。

    つづいてMB-D18純正品の底面です。
    Nikon MULTI POWER BATTERY PACK MB-D18 7V-12V 2.5Aの表記があります。
    裏面のラバー部などは硬質な感じで、全体的に高級感がありますね。

    対するMB-D18互換品の底面です。
    何度か三脚を使用したことがあるのですが、三脚穴付近のゴムが変形しています。
    また全体的な剛性も低く三脚利用時には不安を感じるほどでした。

    続いてMB-D18純正品の操作ボタン部分です。
    グリップ部分や操作ボタン部分も非常に高品質で、特にダイヤル部分の操作はD850本体に搭載されたダイヤル比べても違和感はありません。

    対するMB-D18互換品の操作ボタン部分です。
    純正品に比較するとダイヤル部の操作に若干難があり、指が滑りやすく少し違和感を感じる部分ですね。

    続いてMB-D18純正品の接続コネクタ部分です。
    防塵防湿ガスケット、端子共に非常に高品質に感じます。
    端子部の成型も美しく、各端子間の間隔も一定の距離で確保されています。また表面の金メッキ処理も美しいですね。

    対するMB-D18互換品の防塵防湿ガスケット部分です。
    純正品との明確な差は、端子部のメッキ処理がガサツなところですね。
    また各端子間をスプリットする樹脂も表面がボコボコしており高品質とは程通い状態です。
    この辺りは通信エラーやショートなどを誘発する恐れもあり、安心感という意味ではあまり使いたくないと感じますね。

    続いてMB-D18純正品の固定ネジです。
    ネジのスクリュー部分は非常になめらかな加工がなされており、ネジとしての信頼性は高いですね。
    またネジの頭の部分も平らになっており見た目に美しいです。

    対するMB-D18互換品の固定ネジです。
    スクリュー部分には段付きがあり、エッジ部分がガタガタです。
    固定自体は問題ありませんが、後から緩めるときに苦労する可能性もありますね。
    またネジ自体の強度などは不明ですが、これが折れてしまうと大切なD850を落下させる危険性もあります。。。

    続いてMB-D18純正品のボタン側ラバー部分です。
    角の部分に切れ込みのような凹み加工がされています。

    対するMB-D18互換品のボタン側ラバー部分です。
    こちらには角の切れ込み加工がありませんね。ようやく形状違いの場所をみつけました。
    互換品⇔コピー品の免罪符となる箇所なのでしょうか?いままであまりにも形状が同一すぎましたよね(笑)

    続いてMB-D18純正品のバッテリースロット部分です。
    周囲には防水防塵用のガスケット(モルト材)が貼り付けされており、安心感がありますね。

    対するMB-D18互換品のバッテリースロット部分です。
    こちらは防塵防水用のガスケットが見当たりません。外観は同じでも細かな部分に差が有ることが分かりますね。

    続いて、EN-EL18利用時に必要なBL5バッテリー室カバーをチェックしてみましょう。
    こちらはBL5純正品です。型式は刻印されておりNikon BL-5と記載があります。

    対するBL5互換品です。
    型式はBL-5と書かれたシールによる表記となっています。

    続いてBL5純正品のロックスイッチ側です。
    利用時には見えない部分までシボ加工されており、高品質な感じをうけますね。

    対するBL5互換品のロックスイッチ側です。
    内部のシボ加工が無いのに加えて、スリット部分の角などの形状も若干違いますね。

    続いてBL5純正品のロックレバー部分です。
    シボ加工された周囲には防塵防水用のガスケットが装備されています。

    対するBL5互換品のロックレバー部分です。
    シボ加工が無いのに加えて、防塵防水用のガスケットは存在していません。
    またロックレバー部分の金属加工も純正品ほどなめらかでなありませんね。

    続いてBL純正品のロックつまみ部分です。
    艶消しの塗装がされており、BL5本体と同色になっています。

    対するBL5互換品のロックつまみ部分です。
    BL5本体とは違った色合い、風合いとなっているのが大きな違いでしょうか。

    BL5純正品にEN-EL18受精品を、BL互換品にEN-EL18互換品をセットしてみました。
    どちらも外観上の変化はなく、機能的にも問題ありませんね。

    MB-D18純正品のバッテリースロット部分です。
    奥の方にバッテリーに接触する端子が見えていますね。
    中身はほぼ空洞で構造的には強度を確保するのは難しそうです。樹脂製の互換品は剛性感が皆無でしたので。。。
    そのためにマグネシウム素材が採用されているのでしょう。

    実際にMB-D18純正品とNikon D850を合体させてみました。

    本体正面部分のフィッティング状態です。隙間はなくぴったりと密着していますね。

    続いて本体裏柄のフィッティング状態です。
    良く見えるように液晶ディスプレイを開いた状態としていますが、こちらもガタツキ等はありません。
    このあたりは互換品と純正品で大きな差が有りますね☆

    MB-D18純正品のバッテリースロットにBL5を装着したEN-EL18容量バッテリを入れてみましょう。

    やはり純正品同士の組み合わせですね。
    MB-D18とBL5はぴったりフィッティング。隙間はありません☆

    MB-D18純正品にPNL-D850Gアルカスイス互換L型プレートを組み合わせてみました。

    MB-D18互換品に装着した場合は、剛性不足からこの部分がグラグラしていました。
    しかしMB-D18純正品の場合は全くグラつく事がありません。圧倒的な高剛性、高精度ですね。

    MB-D18に関しては純正品と互換品の両方を試してみましたが、やはり純正品の品質は素晴らしいですね☆
    というわけで、引退することとなったMB-D18互換品を分解してみることに。
    まずはカメラ接触面の天板部分にあるビスを外します。一般的なプラスタイプのビスなので簡単ですね。

    天板部分のビスを外すと、パカッと天板が外れました。
    内部は三脚穴に固定するネジ機構と基板が一枚入っている程度でしょうか。

    分解したMB-D18互換品を見てみましょう。
    一番左に見えるのはバッテリーカバーのロック検出用スイッチですね。
    その横にはD850本体と接続するコネクタがあります。
    中央部の三脚穴固定ネジは金属部品で構成されており減速ギア機構が組み込まれています。

    MB-D18互換品に搭載されている一番右側の基板です。
    型式はMB-D17W V2となっていますね。

    MB-D18互換品を構成するすべての部品を並べてみました。
    想像以上に複雑な構造になっていますね。
    なかなか緻密な設計だと感じましたが、果たして互換品なのか、コピー品なのかは永遠の謎です。。。

    MB-D18互換品に搭載されていた制御基板の裏面です。
    ダイオードの空きランドや電源周りの空きランドなどが目立ちますが、テストパッドやシルク印字も充実しており、なかなか良心的ではないでしょうか(笑)
    写真上部の8ピンICは「4435A」ですね。Pチャンネル Power MOSFET で30V 9Aのスペックです。

    続いて基板表面です。
    基板にはMB-D17W V2のシルク印字がありますので、D500用と同じ基板が使われているようですね。
    ちなみに搭載されているICはCOBパッケージ品となっており詳細は不明です。

    ちなみにCOBパッケージとはどのようなモノかというと、名称はC.O.B(Chip On Board)の略称になります。
    その名の通り、基板にチップを直接実装し、基板パターンへの接続はワイヤーボンディングによる接続を行う方式です。
    所謂QFPなどのICパッケージを製作する必要がなく、また小型実装が可能であり、コスト削減に大きく寄与するものです。

    COBパッケージのICを無理やり剥がしてみました。
    やはり半導体素子そのものは非常にコンパクトなモノですね。

    今回はMB-D18純正品と互換品の徹底比較、そして互換品の分解をしてみました。
    互換品は価格を考えれば十分なほど手間がかかった製品だと感じますが、やはり剛性感や持った際の安心感は純正品が圧倒的有利です。
    三脚等による固定を多用しない、まずは高速連写を試してみたいなど、そのような用途には互換品でも良いかもしれませんね。

    様々な用途で利用してきた経験から言うと、カメラを利用する頻度が高い方には純正品をおススメしたいと思います。


  • Qi規格のワイヤレス充電器を分解してみた。

    iPhone8を入手したので、ワイヤレス充電を試してみることにしました。
    今回はQi規格に対応したエレコム製のW-QA03WFを購入したので充電テストと分解をしてみました。

    W-QA03WFのパッケージとiPhone8です。

    W-QA03WFを見てみるとQi正規認証品の文字。
    安心して使えますね。



    W-QA03WFをパッケージから取り出してみました。
    中身はMicroUSBケーブル、マニュアル等もセットになっています。

    今回はホワイトフェイスデザインのW-QA03WFを買ってみました。
    他のカラーはフェイスデザインではないので、ホワイトのみこのデザインになっています。

    裏面には滑り止めの大型ゴムが配置されており、充電中に滑るような心配はありません。

    充電器の入力部はMicroUSB端子です。
    Lightning端子ではないので、格安のケーブルを使えるのは魅力的ですね。

    W-QA03WFはホワイトモデルなので、ケーブルもホワイトになっています。

    付属ケーブルというだけあって、フィッティングはぴったり。

    裏面も表面もぴったり。
    出っ張ることもないので、端末を置いても引っかかる事はありませんね♪

    では早速通電してみましょう。
    W-QA03WFをUSB電源に接続すると、一瞬だけ青のLEDが点灯しました。

    その後はLEDが消灯して待機状態となっています。

    ワイヤレス充電に対応した端末を置いてみましょう。
    今回はiPhone8を置いてみました。

    すると、赤いLEDが点灯して充電が開始されました。
    iPhone8の画面上も充電中のマークが表示されていますね。

    続いてワイヤレス充電に対応していない端末を置いてみましょう。
    今回はiPhone7でチャレンジしてみます。
    (※本来は推奨される行為ではありませんので、自己責任でテストしてください)

    先ほどの写真で赤のLEDが点灯したので、まさか!?と思いましたが、続いて青のLEDが点灯しました。
    赤⇔青と交互に点滅しているので、エラーを示しているようです。

    続いてXperiaXZ1です。これもワイヤレス充電には非対応なので、先ほどと同じエラー表示です。

    続いてスマホ以外の物でも試してみましょう。
    プラスチック製のレンズキャップです。予想通りLEDは全く反応しませんね。

    やはりプラスチックでは全く反応しない。。。
    というわけで、今度はエネループです。当然LEDはエラー表示ですね。
    (※本来は推奨される行為ではありませんので、自己責任でテストしてください)



    W-QA03WFの詳細をチェックしてみましょう。
    待機中の電流は5V/0.09Aと少し電流を消費しています。

    その状態でiPhone8を置いてみましょう。
    W-QA03WFのスペックは5W出力となっていますが、入力側は5V/1.22Aとなっており、6.1W消費しています。
    つまり15%ほどの電力ロスが発生するという事です。

    ワイヤレス充電は充電パッドとの距離や位置関係が重要になってきます。
    今回は手帳型ケース装着などを想定して、少し浮かせてみましたが、問題なく充電できています。

    しかしながら、入力側の電流は5V/1.69Aとなっており、実に8.5Wもの消費。
    この状態だと送電ロスは約40%と半分近い電力を失っています。

    W-QA03WFのパッケージ裏面にはケースを付けたまま充電可能と書かれていますが、送電ロスなどの特性も理解したうえで利用するようにしたいですね。

    ワイヤレス充電も十分楽しんだので、W-QA03WFを分解してみましょう。
    本体にはビスなどは見当たりません。
    接着かツメによる固定だと思われるので、スマホ用の分解工具で隙間を広げていきます。

    少し格闘したところで、パカッと開きました。
    固定は接着(溶着)のようなので、元に戻すには接着作業が必要になりそうです。

    見えるパーツは基板とコイル、一部のディスクリートパーツのみ。

    基板自体は固定されておらず、隙間に収まっているだけです。
    中央部のコイルは両面テープで固定されているので、破壊しないように慎重に取り外しましょう。

    パリッと剥がれました。
    基板自体はパワー系のチップが乗ったシンプルなもの。

    基板全体像です。円周に沿ってチップが配置されています。
    このコイルは電磁誘導の原理を応用したものなので、わかりやすく言えばHIクッキングヒーターと同じようなモノです。

    W-QA03WFの電源入力部をチェックしてみましょう。
    端子はMicroUSB端子、データ端子は接続されておらず電源線のみ結線されています。
    基板の型式はVM001-5W 20180424 Rev:1.0となっています。

    電源入力部を通って最初のチップは、「Texas Instruments」の「LM358」です。
    低消費電力のデュアル汎用オペアンプとなっていますが、Qiの発振用でしょうか。
    Qi規格自体は110kHz~205kHzの周波数と規定されていますね。

    続いてのチップは「MIFENG DIANZI」の「BQT151」です。
    Qi認証を取得したワイヤレス充電専用のコントローラーICです。
    Qi Ver1.2に対応し、温度制御や異物検出などをサポートしています。

    沢山並んだトランジスタはコイル駆動用のブリッジ回路でしょうか。
    BQT151」のリファレンス回路をそのまま使った感じですね。

    コイル駆動部には2種類のFETが使われていました。
    Si9926ADY」Dual N-Channel 2.5-V MOSFET
    Si4953ADY」Dual P-Channel 30-V MOSFET

    黒い部品は「334J63」と書かれており、0.33uf63Vのフィルムコンデンサでした。

    いかがだったでしょうか?
    Qi規格のワイヤレス充電器には沢山のICが搭載されて、異物検知などを含めた安全対策もバッチリです。
    電磁誘導ということもあり、安全性の高い製品を選ぶようにしたいですね。




  • Amazon Echo Spotを分解してみた。

    Amazon Echo Spotを購入したので早速分解してみました。
    Echo SPOTにはタッチパネル付き液晶ディスプレイなどが搭載されており、過去に分解したEcho Dotとどのように違うのか、内部をチェックしてみましょう。

    Amazon Echo Spotのパッケージです。
    今回はブラックモデルを購入しましたが、水色のパッケージが特徴的ですね。



    パッケージ裏面を見てみましょう。
    Amazon Echo Spotの特徴などが分かりやすく記載されています。

    水色の外箱を外すと、アマゾンロゴの入った黒いパッケージが登場しました。

    シールテープを剥がしてみましょう。

    Amazon Echo Spotが姿を現しました。

    内容物をパッケージから取り出してみました。
    Amazon Echo Spotに加え、専用ACアダプタが出てきました。
    Echo Dotシリーズとは違い、USB給電ではないので少し利便性に欠けますね。



    Amazon Echo Spot付属のACアダプタです。
    仕様は12Vの1.25A(15W)となっています。

    プラグ形状はEIAJ#2に似ていますが、少し違うようです。
    ちなみにEIAJ#2のプラグを差し込むと、ちょっとスカスカな感じですが給電はOKでした。
    試しにUSBの5Vで動作するか実験したところ、液晶にAmazonロゴが表示されるところで再起動を繰り返しました。ちょっとパワー不足でしたね。

    第二世代Eoch Dotと比較してみました。
    フットプリントはそれほど変わらない気がしますが、見た目の存在感はかなり大きいですね。

    Amazon Echo Spotの上部には3つのボタンと4つのマイクアレイを搭載。

    Amazon Echo Spotの背面はDC入力ジャックと音声出力ジャックが装備されています。

    Amazon Echo Spotの本体裏側です。
    円周状のスリットはスピーカ出力部で、その他は滑り止めのゴムで構成されています。
    型式等はFCC ID:2ALBE-0301 MODEL NO VN94DQと印字されています。

    Amazon Echo Spotの裏面ゴムを弄っていると、パリッと剥がれました(笑)
    突然ですが、ここから分解が始まります(^^

    裏面には3つのトルクスビスがありました。
    一本抜けているように見えるところは、元からビスがありませんでした。(ビス穴ではありません)

    まずは大きい方のビスを外してみましょう。
    一般的なトルクスドライバーで簡単にビスを外すことが出来ました。

    色々いじってみたものの、やはり分解は液晶ディスプレイ部分からとしか考えられません。
    まだ通電もしていませんが、分解作業のため液晶ディスプレイの保護フィルムを剥がしましょう。

    Amazon Echo Spotの液晶ディスプレイは両面テープ等で固定されておらず、回転させて固定する仕組みになっていました。
    これは分解するにあたり、非常にありがたい構造ですね。
    液晶ディスプレイを回転させると、パリッと外れました。
    フレキシブルケーブルが多数つながっているので、回転時も最小限の回転にとどめましょう。

    内部は基本的にすべてトルクスビスで固定されています。
    まずは分解直後に見えたアルミダイキャスト部のビスをはずしてみました。

    アルミダイキャスト部のビスを外したものの、ガタガタするだけで取り出すことはできません。
    液晶ディスプレイを接続するケーブルを押さえるパーツもありますが、ビス固定とは違ったようです。

    そこで、ESDピンセットを取り出して引っ張ってみると。。。
    パリっと剥がれました。

    これでケーブル押さえを解除することが出来ました。
    あとはフレキシブルケーブルを外すだけですね。

    また別の場所にも両面テープで固定されたケーブル押さえを発見。
    ESDピンセットでどんどん外していきましょう。

    ここまで来てようやくAmazon Echo Spotの特徴的な液晶ディスプレイを外すことが出来ました。
    それぞれのケーブルはタッチパネル、液晶ディスプレイ、カメラを構成するパーツのようです。

    液晶ディスプレイを取り外した後のAmazon Echo Spotです。
    アルミダイキャストの部品でサンドイッチされており、非常に重厚なつくり。
    この重量感は本体を置いた時の安定性、冷却性、そして質感などにも寄与していますね。
    ちなみにこの状態では、まだ基板等を取り外すことはできません。

    次はシールド板のような部品を外します。
    4本のトルクスビスがあるので、サクッと外しましょう。

    ネジロックは塗布されているものの、通常のトルクスビスなので簡単に外れました。

    このシールド板は両面テープ固定されていないので、簡単に取り外しできました。
    両面テープ固定されていると、剥がす時に曲がったり色々厄介なんですよね。

    隙間に棒を突っ込んだりしていますが、まだまだ外れる気配がありません。

    すると先ほど取り外したシールド板の奥にビスを発見。
    サクッと取り外しましょう。

    Amazon Echo Spotをここまでバラバラにして、見えるビスはすべて取り外したものの、まだ外れる気配がありません。
    ちょっと気になる中央の穴を覗いてみると。。。
    奥の方にビスがありました。

    かなり奥の方にあるので、特殊なドライバーを用意するなどした方がよさそうです。
    ビット交換式の物などではリーチが足りず、回すことはできません。

    先ほどのビスを外すと中身がごそっと出てきました(^^)

    ボディ上部にはスイッチ関係と4チャンネルマイクアレイの基板があります。
    今回はここに興味がないので分解対象外としています。

    Amazon Echo Spotの中身です。
    アルミダイキャストに包まれた本体基板、ウエイト用アルミダイキャスト、スピーカーで構成されています。

    本体下部のスピーカーです。モノラル仕様ですが、ハーネス部の防音処理などしっかりとやってる印象ですね。

    最初に見えたビスはスピーカー本体を固定しているものでした。

    こちらはウェイト用のアルミダイキャスト部品です。EMIシールドテープなども貼られており、しっかりした作りこみを感じられます。

    では本体基板部を見てみましょう。
    Amazon Echo Spotの仕様ではDC入力ジャックと音声出力ジャックのみとなっていますが、隠されたMicroUSB端子がありますね。
    これはメンテナスや改造に使う事が出来そうですね。DC入力自体は12Vとなっているので、電源給電用ではなさそうです。

    本体上部には基板で構成された無線アンテナがありました。

    無線アンテナの実装も厚みのある両面テープで固定されており、アンテナ感度を低下させない工夫がされています。

    Amazon Echo Spotのメイン基板です。アルミダイキャストにサンドイッチされており、基板の全体像を見ることができません。

    アルミダイキャストに止められているビスを外してみましょう。

    アルミダイキャスト部品には放熱ゲルが貼り付けされており、シールド板兼放熱板の役目を兼ねているようです。
    これだけ大型の部品なので365日24時間連続稼働するAmazon Echo Spotにも十分な熱容量が確保されています。

    Amazon Echo Spotのメイン基板表面です。
    大きなシールド板とコネクタ関係の部品がメインとなっていますね。

    Amazon Echo Spotのメイン基板裏面です。
    こちらも大多数はシールド板の奥に格納されています。

    Amazon Echo Spotのメイン基板にもアンテナパターンが構成されていました。

    こちらにもアンテナパターン。ドットで構成された面白い形状ですね。
    先ほどのアンテナと合わせて3アンテナ仕様となっています。

    では基板のチップ類を確認してみましょう。
    まずは「Goodix」の「GT5668」です。
    これは4.5~6インチLCD向けの10タッチ対応タッチパネルコントローラーです。
    省電力でのジェスチャー対応なども組み込まれており、スマートフォンから各種ポータブルデバイスまで幅広く対応します。

    続いて「Texas Instruments」の「TLV320DAC3203」です。
    超低消費電力のオーディオコーデックDACチップです。
    小型ですが、100dB SNRのスペックを誇ります。

    続いて「Texas Instruments」の「TPA3111D1」です。
    シングルチャンネルの10W D級アンプです。90%以上の効率で動作するためヒートシンクも不要となっています。
    小型機器ではデジタルアンプが当たり前の時代になりましたね。



    裏面にはフィルター用のコイルが装着されていました。

    装備される各種コネクター類も面実装だけではなく、しっかりとした固定が得られるものが採用されています。

    とにく頻繁に抜き差しするであろう音声出力ジャックはビス止めまでする念の入れようです。

    一通りの分解が終わったので、組み立てて電源を入れてみましょう。
    電源を入れるとAmazonロゴのあとにechoロゴが表示されました。

    液晶ディスプレイはタッチパネルなので簡単に操作することが出来ます。

    Wifiに接続するとファームウェアのアップデートが始まりました。
    液晶ディプレイ自体は視野角も広く高解像度なので非常に高級感がありますね。

    今後のスマートホーム端末を担ってくれるAmazon Echo Spotに期待です(^^

    Amazon Echo Spotの分解ですがいかがだったでしょうか。
    価格は高いように感じていましたが、分解してみて納得。非常に高品質なつくりという事がわかりました。
    マイクアレイは4チャンネルになっていましたが、CPUなどの高性能化も寄与しておりEcho Dot(第2世代)より音声認識精度は高めですね。

    画面が装備された事でプライムビデオの再生にも対応しており、Echo Dotに比較して利用頻度は明らかに高くなりました。
    Amazon Echo Spotは非常に多機能になっていますので是非試してみてくださいね。