自宅で使っている液晶テレビのリモコンが反応しなくなったため、リモコンだけを買い替えることにしました。しかし純正品はすでに終売しており、中古以外は入手することができません。
そんな時のために、学習タイプのリモコンが存在していますが、すでにリモコンが故障している場合には学習操作自体が出来ませんし、各社共通で使えるものは機能が制限されてしまうデメリットもあります。
今回はamazonで売られている「MI-RL18502」という互換リモコンを購入してみました。
（純正型番：RL18502 RL18503 RL19701 RL18501 RL18901 RL18904すべてに対応した製品です）
互換リモコンとは
名称は互換リモコンとなっていますが、実質的にメーカーロゴが消されたコピー品に近い状況の物まで存在しています。
今回購入した三菱REAL用以外にも東芝レグザ用など、各社のクローンリモコンがamazonで売られています。
各社共通リモコンなどとの違いとしては、純正と同じボタン機能を装備しており、三菱REAL用の場合であれば、オートターン機能や内臓Blu-rayレコーダー機能までも操作することが可能です。
汎用リモコンにありがちな、一般的な機能以外は操作できないといった不満点がなく、従来の操作感を維持しつつ利用できるところが大きなメリットです。
写真は今回購入したリモコンです。
見た目はブラックを基調としたシンプルなデザインです。
ボタンとしては三菱特有の機能であるターンスイッチも装備されています。
ターンスイッチは非対応の汎用リモコンが多い中、ありがたい配慮だと思います。
また三菱REAL用という事でBlu-ray搭載モデルに対応したトレイの開閉ボタンも装備。
基本的にはフル機能をすべて操作可能となっています。
電池は単４サイズを２本使う仕様となっており、一般的なものです。
また簡易ではありますが、日本語マニュアルも付属しており、どなたでも簡単に使いこなすことが可能です。
互換リモコンを分解してみた
早速ですが、リモコンを分解してみる事にしましょう。
このリモコンはビスなどが使われておらず、はめ込みで組み立てられているだけなので簡単に分解可能です。
分解してみると、大きく４つの部品に分かれました。
左から順に、メイン基板、トップカバー、ボトムカバー、バッテリーカバーです。
部品の構成としては一般的なリモコンと同様になっています。
ボトムカバー裏面には適切な量のリブが形成されており、ボタンを押した際の基板の沈み込みなども皆無です。
操作感やリモコンとしての剛性感は必要にして十分といったところ。
リモコンのトップカバー裏面です。
こちらも見て分かる通り、細かなリブが形成されています。
各ボタンのスプリット感も十分でした。
ちなみにリモコンボタンはゴムシート一体形成となっています。
またゴムシート自体に導電ゴムは使われておらず、基板側の皿型クリックバネ式スイッチを押すための突起があるだけでした。
ちなみになぜかオートターンと地上アナログのボタンだけは導電ゴムを使ったボタン構造となっていました。
操作頻度が少ないといえば少ないボタンでもあるので、耐久性等や操作感はあまり気にしなくても良いのかもしれません。
リモコンの肝となるメイン基板です。
HF7547 T:1.2MMとシルク印字がされています。
スイッチは皿型クリックバネ式スイッチがテープで貼り付けされているだけです。
小型の電子機器や昔の折り畳み式携帯電話などで使われていたものですね。
独特の子気味良いクリック感が特徴のスイッチです。
このように基板全体に皿型クリックバネ式スイッチが仕込まれています。
基板下部にはXK-A340-001(20190405)とシルク印字がありました。
搭載されている部品はICだけ。
コンデンサや抵抗のパターンは用意されていますが、部品は未実装でした。
気になる人は自分で電源部に電解コンデンサを追加する事も可能ですね☆
搭載されているICには「AD009-03F」と記載があります。
「GUANGZHOU ANGUANG ELECTRONICS TECHNOLOGY」製の学習リモコン用ICです。
キーマトリクスに対応しており、RC発信回路まで内蔵しています。
電源電圧は1.8v～3.6vまで対応しているので、電池２本での駆動に最適ですね。
ちなみに学習リモコン用ICとなっていますが、初期データが書き込み可能なので今回の実装ではユーザーが学習リモコンとして使う事は出来ません。
ちなみにリモコンコードは、リモコン１とリモコン２を切り替えて使用することが可能です。
三菱REAL 互換リモコンMI-RL18502のまとめ
今回購入したMI-RL18502は三菱製テレビ固有の機能もすべてカバーしており、純正リモコンの故障や紛失時に大いに役立つものでした。
操作感や質感も価格を考えれば想像以上の完成度だと思います。
もちろん、純正リモコンをメーカーから購入することが可能な状況であれば別ですが、すでに終売となっている場合は駆け込み寺的な存在と言えますね☆
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