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SONY HT-X8500 サウンドバーを分解する。

レビュー

最近の薄型テレビはスピーカーが貧弱なモデルが多く、標準スピーカーでは満足いく音質が得られないものも多くあります。
そんな状況から各社よりサウンドバーが多数販売されていますが、今回はSONY製のワンボディ型サウンドバーを購入してみました。

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SONY HT-X8500のパッケージをチェック

今回購入したサウンドーバーのパッケージをチェックしてみましょう。
店頭で購入しても持ち帰りしやすいように取っ手がついており、運搬は容易でした。

パッケージ上部にはSONYロゴとサウンドバーHT-X8500の表示があります。
対応プロトコルとしてはDOLBY ATMOS、DOLBY VISION、DTS X、dts VIRTUAL Xが記載されています。

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SONY HT-X8500のパッケージを開封してみた

パッケージを開けると、発泡スチロール製のトレイに付属品が収納されていました。

付属品をチェックしてみましょう。
ACアダプタ、ACコード、HDMIコード、リモコン、乾電池、マニュアルが付属していました。

付属のHDMIケーブルです。
TVとスピーカーを接続することで、オーディオ信号をスピーカーに伝達します。
以前は光デジタルケーブルなどで接続する製品も数多くありましたが、ここ数年はHDMIケーブル一本で接続するものが増えましたね。

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ACアダプタはDC24V仕様

付属のACアダプタをチェックしてみました。
サイズはなかなか大きめですね。

出力電圧は DC24V、3.55A、85.2wの容量です。
入力はAC100~240Vとワールドワイドに対応しています。

ACアダプタのサイズを計測してみました。
幅は約140mmとなかなか大型です。

奥行きは63mmです。

厚みは31mmとなっています。

DCジャックの外形は5.5mmでセンタープラス仕様となっています。

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リモコンをチェック

付属のリモコンです。
電源、入力切替、音量、サウンドモードなどの操作が可能です。
普段はテレビ側のリモコンで音量調節が可能で、電源も自動連動してくれるので出番は少ないかもしれません。

リモコンの型番です。
SONY AV SYSTEM RMT-AH501Jとなっています。

電池は単4サイズを2本使う仕様となっています。

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SONY HT-X8500本体の外見をチェック

サウンドバー本体をパッケージから取り出してみました。
サウンドバーという事でやはり細長いデザインになっていますね。

本体上部をみてみましょう。
左側にはSONYロゴが印字されています。
本体上部はレザーのような素材でフロントグリルは金属製です。

操作パネルは本体上部に装備されており、スイッチはタッチ式となっています。
また表示はディスプレイではなくLEDランプとなっています。

スイッチ部を拡大してみました。
遠目には目立たないスイッチとなっており、設置後は目立たないのがうれしいですね。

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サウンドバー裏面をチェック

サウンドバー裏側をチェックしてみましょう。
裏側には壁掛けホールやインターフェイスが装備されています。

裏から向かって左側には電源用のDCジャックが装備されています。
深さは浅めですが、付属のACアダプタはL型プラグなので出っ張ることはありません。

入力インターフェイス部です。
HDMIケーブルは堅めの物が多いので、HDMI端子は横向けに接続するようになっています。
こうすることでケーブルが出っ張らないように工夫されています。
標準ではARC対応のHDMI端子を利用するようになっており、HDMI IN端子は誤接続を防ぐためにシールでカバーされています。
また光デジタルコネクタも装備されているので、一般的なプレイヤー等との組み合わせも可能ですね。

本体裏には赤外線信号のパススルー出力ポートが装備されており、テレビ前に設置したとしてもリモコン信号を妨害しない仕様となっています。

本体裏にはビス等で壁掛けする為のホールも装備さています。
壁掛け時計や延長コードの裏側などでよく見かけるタイプですね。

本体底面には銘版が貼り付けされていました。
生産国は、MADE IN MALAYSIAとなっています。
おやっ、多数のビス穴が見えていますね。分解してみましょう。

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HT-X8500を分解してみる

裏面には多数のビスがあります。
電動ドライバーを使わないと手が疲れそうな量です。
ビスの本数が多いので、スピーカーキャビネットとしての剛性感、密閉度は非常に高く仕上がっています。
ビスをすべて外してトップカバーを外してみました。

少しケースを開くと、メイン基板とスピーカー側キャビネットを接続するケーブルが接続されています。

またキャビネットアースや操作パネルのスイッチに接続されるフレキシブルケーブルも見えます。

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これらのコネクタを取り外してからキャビネットを完全に開きましょう。

スピーカーはフロントスピーカー2基、ウーファー2基の計4基が搭載されています。

サイド側のフロントスピーカーは中高音域をサポートするスピーカーになっています。

センター側のスピーカーは低音域をサポートするウーファーとなっています。
CCCR方式と同様にウーファーボックスを左右チャンネルで共有しています。

フロントスピーカーのマグネットは10.5mmの厚みです。

対するウーファー側のマグネットは13.3mmの厚みとなっており、より大きな入力に対応するようになっています。

ウーファーのバスレフポートはフロントスピーカーの裏を利用して外部まで伸びています。

バスレフポートはこのように両サイドに出口があります。

スピーカーBOXとしての密閉性を高めるために、各所にモルト材が仕込まれており、制振・密閉にはこだわって設計されているようです。

このような突起部にもモルト材が仕込まれています。

このようにフロントスピーカー、ウーファーそれぞれのBOXを形成する箇所にもモルト材がふんだんに利用されています。

多数のモルト材を利用すると、組み立て工数が多くなりそうなイメージですが、それよりも音質などを重視しているのが分かりますね。

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HT-X8500の基板をチェック

メイン基板をチェックしてみましょう。
基板にはSA1 Main_Board 18H12-2 148.04003.0021と記載しています。
製造国はMADE IN CHINAとなっています。

HT-X8500にはHDMI、光デジタル以外にもBluetoothにも対応しています。
そのためBluetooth基板が搭載されていました。
搭載されるモジュールは「Lite-On」製の「WB116A」です。
AIROHA」製の「AB1520H」をチップセットとして搭載しています。

アンプIC部です。
黒いコネクタはフロントスピーカー用の出力となっています。
白いコネクタはウーファー用で、バイアンプ仕様となっています。

アンプ以外のチップもチェックしてみましょう。

メインのチップには「Cirrus Logic」製の「CS49844A」が搭載されています。
Dolby ATMOSとDTS:Xに対応したオーディオコーデックでクアッドコアDSPを搭載しています。

組み合わされるDRAMは「EtronTech」製の「EM638165TS-6G」です。
166MHz駆動の8MBのSDRAMです。

先ほどのオーディオコーデックチップは発熱が多いので熱伝導ゲルシートで放熱されています。

もう一方のチップは「STMicroelectronics」製の「STM32F401」です。
システム全体の制御を担当するCPUで、84MHz駆動のArm® Cortex®-M4コアを搭載しています。

他のチップもチェックしてみましょう。
左側のチップは「Cirrus Logic」製の「CS8422」です。
24Bit/192kHz対応のサンプルレートコンバータです。

右側のチップは「Lattice Semiconductor」製の「9437CUNC」です。
HDMIのARC通信をサポートする送受信チップです。

ちなみにDC入力ジャックの隣には隠されたUSBコネクタが装備されています。
メーカーの保守点検等に利用するポートだと思われます。

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HT-X8500を使ってみた感想

本来の目的であるテレビ用スピーカーとしては、迫力あるサウンドが手軽に楽しめて便利だと感じました。
特に電源や音量の自動連動により複雑な操作を必要としないところが良いですね。
機械に詳しくなくても誰でも簡単に使えるように仕上がっています。

製品自体もしっかりとした作りで音量を上げてもビビり音が出るような事もありませんでした。

ただオーディオ用として考えた場合には音質は今一つといったように感じます。
元々の用途がAV用という事もあり、ゆったりを音楽を楽しむようなものでは無いように感じました。
この辺りは音楽のジャンルや利用する人の感じ方などによって違いがあると思いますので、まずは店頭で試聴してからの購入をお勧めします。



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