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  • 4Kテレビを分解してみた。TOSHIBA 43M520X

    4Kテレビを分解してみた。という始まりの記事ですが、TOSHIBA 43M520Xを購入したので電源投入前から分解してみました。
    興味の対象は2018年12月1日より始まった4K本放送に対応した機種であること、テレビ内部はどのように進化したのか探ってみたいと思います。

    購入したのは東芝レグザ 43M520Xです。
    新4K放送に対応したチューナーを搭載したモデルとしては比較的安価なものです。
    パッケージにもBS4K、110°CS4K、4K HDR対応のアイコンが並びます。

    43M520Xのパッケージ横を見てみましょう。
    BS/CS 4K視聴チップ搭載品となっています。視聴チップとは一体どんなものなのか興味が湧きますね。

    43M520Xのパッケージ正面です。
    BS・110度CS 4K 内蔵 4K液晶テレビとなっています。
    従来の4Kテレビは別途チューナーを買わないと意味のないモニターでしたが、この機種はチューナー搭載なのでそのまま見れるという訳です。

    テレビを購入するのは実に10年ぶりでしょうか。
    WiFi搭載やNETFLIX対応など機能面では大幅な進化が感じとれます。

    対応するWiFi規格は IEEE802.11b/g/nとIEEE802.11a/n W52/W53/W56に対応。
    テレビとしては必要にして十分でしょう。

    43M520Xの付属品を取り出してみました。
    スタンド、電源ケーブル、リモコン、ビス類、マニュアル等が同梱されていました。

    43M520Xのリモコンはシルバーを基調としたシンプルなもの。
    付属の電池も東芝製でした。

    リモコンは電源ボタンが大きく使いやすいデザインになっています。



    4Kを含む放送波の切り替えはリモコン上部に位置しており、配置を覚えればサクサクと操作できます。

    またNETFLIXのボタンが一等地ともいうべきサイズで実装されているのは驚きです。
    現時点で利用予定はありませんが、Amazonプライムビデオなど、他のボタンにカスタム出来ると良いのですが。。。

    リモコン中央部のカーソルキーです。
    ツヤのあるスイッチとなっておりプラスチック製です。

    リモコンの赤外線発光部は2か所に装備されており、様々な角度でも利用が可能です。

    43M520Xのリモコン型番はCT-90485となっています。

    リモコンの電池は単4タイプが2本と一般的なもの。

    つづいて43M520Xのスタンドをチェックしてみましょう。
    シルバーを基調としたフラットなデザインです。

    スタンド右手前にはREGZAのブランドロゴが印字されています。
    スタンドと同系色なので嫌味な感じはありません♪

    スタンドとテレビ本体は位置決めピンと4本のボルトで固定します。

    またスタンド裏側には転倒防止ようのワイヤーフックとビス穴が装備されていました。
    これは歴代のレグザシリーズ共通なので、もはや説明は不要ですね。

    スタンド裏面です。
    内部には金属部があるものの、大半は黒いプラスチックで構成されており、剛性はそれほど高くはありません。

    大型のしっかりとしたゴム足が装備されているので、安定度は必要にして十分確保されています。
    しかし、地震等のアクシデントを考えるとビスでの固定は必須です。

    つづいて、43M520Xの本体をチェックしてみましょう。
    本体裏面はブラック一色で構成されています。

    43M520Xの銘版です。
    品名は液晶テレビ、型式は43M520Xとなっています。
    消費電力は121Wと10年前の37インチと比べて半分の消費電力になっていますね。
    テレビの点灯時間が長い家庭では積極的に買い換えるのもよさそうです。

    ちなみに電源はメガネ型コードで着脱可能となっています。
    直だしだと不便な場面も多いので、これは有難い配慮ですね。

    背面のコネクタ部です。
    有線LAN、HDMI入力2~4、光デジタル音声出力、コンポジット入力、USB録画端子が装備されています。

    つづいて側面のコネクタ部です。
    地上デジタルアンテナ、BS110度CSアンテナ、HDMI入力1、アナログ音声出力、USB端子、B-CASスロットが装備されています。

    付属のB-CASカードは赤で★★マークがついていました。

    B-CASカード裏面です。
    右上にはQRコードが増えており、10年前に見たものは少し様子が違いますね。
    カードの型番はM003 CA33となっていました。
    注意書きを読んでみると、「このカードの所有権はビーエス・コンディショナルアクセスシステムズに帰属します」と書かれていますね。
    この会社から貸与されているものという扱いのようですが、受信機を廃棄または譲渡するときは金色の端子部を切断して廃棄しても良いようです。
    ちょっと謎の規約ですね(笑)
    暇なときにTEL 0570-000-250に電話して確認してみたいと思います(^^)

    43M520Xの下部をみてみましょう。
    本体下部はフルレンジのステレオスピーカーを2基搭載。

    本体裏側には電源や音量スイッチと共に謎のカバーを発見☆

    カバーを開けてみましょう。
    すると、TOSHIBAと書かれた謎の部品が出てきました。

    テレビから取り出してみると、USBメモリのような形状です。

    裏面を見てみると、20桁の数字と共にQRコードが印字されていました。
    端子部はUSB3.0のそれと同じもので、いわゆるA-CASチップといわれているものです。

    A-CASチップを分解してみました。
    思いのほか搭載されるチップは多めですね。

    A-CASチップの基板を拡大してみました。
    一番左のチップにはA-CAS番号が印字されていたので、モザイク処理をかけています。
    4K過渡期の今はB-CASカードとA-CASチップの両搭載になっているような気がします。
    今後このチップがB-CASカードに代わるものとして、オンボード搭載されていく未来が想像できますね。

    いよいよ、4Kテレビを分解してみましょう。
    43M520Xの本体裏面にあるビスを外すだけで簡単に開くことが出来ました。
    裏面カバーは本体中央部から下部にかけてをカバーしており、本体上部の黒い部分は開きませんので注意しましょう。
    基板構成は左から電源基板、液晶ドライバ基板、メイン基板と3枚構成になっています。

    まずは電源基板をチェックしてみましょう。
    スイッチングトランスやコンデンサなどを含めて薄型部品の採用が目立ちますね。

    電源基板の出力は細いハーネスだけが伸びており、省電力化が進んでいると感じ取れますね。

    中国製造を物語るフォントを発見。1号线、2号线と書かれています(笑)

    電源基板に搭載される子亀サブ基板をチェックしてみましょう。
    右側のQFPチップは「dialog SEMICONDUCTOR」の「iW7027」です。
    これは液晶バックライトの制御用で16チャンネルのLEDドライバを内蔵しています。
    左側のチップは「MICROCHIP」の「PIC24FJ32GA002」です。
    一般的な16BitのPICマイコンですね。

    続いて電源基板のパワー素子部分をチェックしてみましょう。
    左から順に、
    SINO-MICROELECTRONICS」の「HBR10150
    WUXI CHINA RESOURCES HUAJING MICROELECTRONICS」の「2CZ2545
    ON Semiconductor」の「MBR20100
    いずれもダイオードですね。日本では聞きなれないメーカーの素子も積極採用されていますね。

    続いてもう片方のパワー素子部分をチェックしてみましょう。
    左のチップは型式が読み取れませんでした。
    中央部と右側は、「WUXI CHINA RESOURCES HUAJING MICROELECTRONICS」の「CS10N60F」で10A Power MOS-FETでした。

    その他寿命に関係しそうなパーツであるコンデンサをチェックしてみましょう。
    NXAと表記がありますが、「韓国SAMYOUNG ELECTRONICS」です。

    背の高いCapXonと書かれたコンデンサは「台湾CAPXON ELECTRONIC IND.CO.,LTD.」の物ですね。

    こちらの黄色いコンデンサも「韓国SAMYOUNG ELECTRONICS」ですね。

    AiSHiとかかれたコンデンサは、「中国AiSHiグループ」です。

    日本メーカーのコンデンサが使われていない事にショックがありましたが、中国でも大量のコンデンサが生産され世界中で使われている時代です。
    一般民製品であれば必要にして十分な寿命が確保できるのでしょう。あまり気にしないことにしましょう。



    続いてメイン基板です。
    非常にコンパクトにまとめられた基板で、HDMI等のコネクタも直付けとなっています。
    大型のヒートシンクが目立つ以外には特徴はなさそうですが。。。

    チューナーモジュール横に4つ並んだチップ。
    一番右側とそれ以外で型番が違っています。
    一番右のチップは、「SONY」の「CXD2857ER」です。
    ISDB-S3(Integrated Services Digital Broadcasting for Satellite, 3rd generation)つまり、4K/8Kに対応した復調LSIです。
    残りの3つは「CXD2856ER」となっていますので、従来の2K放送までに対応した復調LSIになります。
    2K放送は2番組録画しながら別チャンネルが試聴できる、4Kは1番組のみという制限はこのチップ構成からきているものですね。

    内蔵スピーカーのアンプにはバーブラウン「TAS5756M」を搭載。
    DAC内蔵のデジタルアンプチップです。やはりBurr-Brownというと高性能の代名詞。
    上部には同じチップを搭載できるパターンがありますが、こちらはモノラル仕様なので43BM620Xモデルのウーハー用でしょうか。

    LANコネクタの脇に装備されているチップは、「TOSHIBA」の「THGBMNG5D1LBAIL」でした。
    EMMC5.0に準拠した400MB/sの4GBメモリです。

    無線LANモジュールは別基板で実装されています。
    Lite-On Technology Corp」の「WN4517R」を搭載。
    USBインターフェイスで接続されるWiFi基板となっています。

    液晶パネル型式は「HE425T5U51TA」となっていましたが、詳細なデータは見当たりませんでした。

    液晶ドライバ基板は「V-by-One HS」と「LVDS」の変換をしているのでしょうか?

    メイン基板からの出力線が16芯であることからも、元の信号は「V-by-One HS」であることが伺えますね。
    4Kパネルとなると従来とは違う技術で実装されている箇所も多くなり、技術面は詳しくありませんが内部観察が楽しいです(^^

    ちなみに壁掛け用の固定ビス穴は上部2か所はフレームに接続されていますが、下部2か所はバックパネルのプラスチックに固定されているだけでした。
    壁掛けの際は上部2か所から固定することを忘れずに。

    43M520Xの上部は金属製の黒い化粧カバーでおおわれていますが、実はカバーではありませんでした。

    よく見ると鉄板に黒い塗装を施しただけ。。。
    ここ10年でテレビの設計も随分変わったなぁと印象深い箇所でした(笑)

    4Kテレビを分解する内容は、いかがだったでしょうか?
    お正月特別企画という事で頑張って記事を書いてみました。
    B-CASとA-CASの過渡期ということもあり、このテレビには両方が装備されていました。
    今後はB-CASカードがなくなりA-CASに統合されるような気もしますが、これから10年間はこのテレビに頑張ってもらいたいと思います♪




  • プレイステーションクラシックを分解してみた。

    プレイステーションクラシックを分解してみました。
    手のひらサイズの本体に懐かしいゲームが沢山内蔵されています。
    2018年12月3日 本日発売日です。amazonにて午前着で手配しており、先ほど到着したので早速初めていきましょう(^^)
    SCPH-1000R PlayStationClassic TearDown!!

    まずは外観から。
    昔懐かしい雰囲気のパッケージ。CD読み取り部分が良く故障して何度も購入した記憶がありますね(笑)

    内蔵ソフトウェアは20タイトルとという事ですが、当時は大容量のCD-ROMで販売されていたことを考えると、これが小さな本体に内蔵できてしまうのは凄い技術の進歩ですね。
    ちなみに個人的に気になるタイトルは、
    ・JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻
    ・闘神伝
    などプレイステーション初期に3Dの未来を感じさせてくれたソフトたちですね。

    SCPH-1000RJ JANコード4948872414791パッケージ側面には保証書などが印字されています。
    間もなく失効してしまいますが(笑)

    懐かしい外観の外箱を開けて中身を取り出してみました。
    すると、プレイステーションロゴの入った段ボール箱が出てきました。

    プレイステーションロゴの白い段ボール箱を開封すると。。。
    再び段ボールに包まれたプレイステーションクラシックが登場しました。
    この段階でマニュアルにもご対面です。

    内容物を確認してみましょう。
    SCPH-1000R プレイステーション本体
    SCPH-1000R コントローラー 2台
    MicroUSBケーブル
    HDMIケーブル


    プレイステーションクラシック本体です。
    1994年発売のプレイステーションと見た目に違いはありませんね。
    素晴らしい再現度です♪

    メモリーカードスロットはダミーになっていますが、コントローラーは着脱式となっています。

    コントローラーの端子はUSBタイプとなっており、当時の丸穴端子とは違うものです。
    それでも差し込み口の周辺は懐かしい形状を再現していますね。

    プレイステーションクラシック本体サイド面のスリットです。
    ダミー形状ではなく、しっかりとスリットになっています。
    当時は放熱に苦しんで縦向けてゲームをしたり、懐かしい記憶が甦ります(笑)

    本体背面です。
    HDMI端子とMicroUSB端子のみのシンプルなデザインです。
    拡張端子もあるように見えますが、形状だけで開くことはできませんでした。

    HDMIコネクタ周辺です。
    出力コネクタが一機だけなので、初代プレイステーションの豪華さとはかけ離れていますね。
    当時は高画質を求めてS端子等でゲームを楽しんだものですが、今やこのコネクタ一本でOKなのは便利ですよね。

    電源供給側のMicroUSB端子です。
    グレーの樹脂でデザインされているのがうれしいですね。

    本体裏面です。
    本体裏面には4隅の脚や放熱スリットなどが見えます。

    本体表面。
    当時のデザインそのものなので、写真だと違いが分かりませんね。

    本体四隅の脚ですが、ゴムではなく当時と同じフェルト製です。
    この触った感覚が懐かしいですね。
    CD-ROMではなく振動対策は不要となった中でも、これを採用してくれたのはうれしいポイントです。

    プレイステーションクラシック本体は一般的なプラスタイプのビスが使われています。
    早速ドライバーを差し込んでみましょう。

    本体裏面は4本のビスで固定されていました。

    パカッと開いた、プレイステーションクラシック
    基板は小型で本体全面を覆うようなサイズではありません。

    ちなみに裏面カバーにはこのようなアルミテープが貼り付けされていました。
    これの役目はシールド板ではありません。

    この裏面スリットから見えるシールド板をデザインして模したものなんですよね。
    コストをかけた再現処理に思わずにっこり。

    では本体基板を眺めてみましょう。
    当時はAC-DC電源が内蔵されていましたが、今回はMicroUSB電源のみ。
    というわけで、電源基板はなくメイン基板一枚の構成となっています。

    ちなみに放熱スリットは内部で塞いであり、発熱は少ないという事でしょう。
    ホコリ侵入防止のために、でもしっかりデザインしたいという思いが伝わってきますね。

    メイン基板にはLM-11 SIDE B 1-984-020-21 Sony Interactive Entertainmento Inc.の文字。
    もうSCEIじゃないんですよね。。。

    そろそろ分解に戻りましょう。
    メイン基板も通常のプラスタイプのビスなので、普通のドライバーで外してみましょう。

    本体裏面のビスとは長さが違うので、組み立て時に間違わないように注意しましょう。

    本体基板の表面です。
    巨大なシールド板兼放熱板が現れました。
    ビス等で固定されているわけではないので、ぺりっと剥がしてみましょう。

    放熱板の裏には放熱ゲルが貼り付けされていました。
    メインCPUのみ冷却が必要なようですね。

    メイン基板です。
    LM-11 SIDE A 1-984-020-21となります。
    任天堂のクラシックミニシリーズよりは搭載チップが多めですね。

    メイン基板裏面を再び見てみましょう。
    こちらはチップコンデンサなどを中心にチップ周辺に一部搭載されているだけでシンプルな構造。

    周辺パーツからみて電源ICでしょうか。
    MediaTek」の「MT6392A」が搭載されています。

    こちらは「Realtek」のRTS5482です。
    データシートがみあたらず、用途は不明です。。。

    フラッシュメモリには16GB/HS400タイプのeMMCを搭載。
    SAMSUNG」の「KLMAG1JETD-B041」ですね。

    メインメモリにはDDR3タイプのDRAMを2基で1GB搭載。
    SAMSUNG」の「K4B4G1646E-BYMA」ですね。

    メインCPUは「MediaTek」の「MT8167A」を搭載。
    ARM Cortex-A35 @ 1.5GHz x4で、PowerVR GE8300を搭載しています。

    ちなみにメイン基板の各種コネクタは着脱の応力に耐えるようにリードタイプの部品で構成されています。
    こちらはHDMIコネクタとMicroUSBコネクタ。

    こちらはコントローラ側のUSBコネクタです。

    ちなみにディスクトレイ開閉スイッチはマイクロスイッチに接続されるのみなので、開閉可能にるす改造もやってみたいですね。

    続いてコントローラ側です。
    コントローラ本体のサイズはそのままに、コネクタ部分がMicroUSB端子となっており小型化されています。

    一般的なUSBコネクタなので、PC等に接続しても何かできそうな予感ですね。

    ちなみにコントローラー側の型番もSCPH-1000Rなっており、本体と同一型番でした。

    こちらも通常のプラスタイプのビスなので、ドライバーで取り外ししてみましょう。

    ビスはメイン基板を固定していたものと同様に短いタイプです。

    コントローラ内部です。
    基板も小さくシンプルな構造ですね。

    あれっ?
    よく見ると本体内部にはMicroUSBのようなケーブルが。。。

    外してみると、やはりMicroUSBケーブルでした。

    MicroUSBケーブルを取り外してみると、このようなスペースがありました。
    簡単にケーブル交換できるので故障時の交換も容易なのは有難いですね。

    続いて基板に接続されているフレキシブルケーブルを取り外して、基板を取り出しましょう。

    コントローラ基板の表面です。
    チップには10KBC 837AZ03と刻印がありますが、詳細は不明です。

    コントローラ基板の裏面にはなにも部品は装備されていませんでした。

    コントローラ本体のフレキシブルケーブルが接続された部品は、ツメで固定されているだけなので簡単に取り外しできます。

    フレキシブルケーブル部分を取り外してみました。

    こちらは方向キー側のパターンです。

    こちらは△□×〇ボタン側。方向キーとパターン形状が違うのにも理由がありそうですね。

    こちらはスタート、セレクトボタンの部分です。

    コントローラ本体ボタンはこのようなゴムパーツで構成されており、耐久性なども問題なさそうに感じました。

    いかがだったでしょうか?
    コストダウンして作った本体というよりは、様々なこだわりや再現性の高さに驚きました。
    まずは懐かしのゲームを楽しんでみたいと思います♪




  • CactusV6II ワイヤレスフラッシュトランシーバを分解してみた。

    CactusV6IIといえば、カメラで多灯ストロボ撮影を楽しまれる方にとっては有名な製品だと思います。
    私自身はD850 + SB-5000という組み合わせをメインにCactusV6IIを活用しています。
    今回はそんなCactusV6IIの内部をチェックしつつ、使い方を紹介したいと思います。

    CactusV6IIのパッケージ。新たに買い足した3台の写真です。合計5台持っています。

    CactusV6IIのパッケージを開封してみました。
    CactusV6IIを固定するスタンド、ナンバリングステッカー、マニュアル、ライティングサンプル集などが付属していました。

    CactusV6IIのマニュアルです。
    しっかり日本語対応しており、日本電波法技術適合(認証番号:017-160007)の文字も。

    こちらのカラー冊子はライティングのサンプル集となっています。

    ライティングサンプル集の中身をチェックしてみましょう。
    最初のページには、撮影した写真が掲載されています。

    そして、次のページにはライティング配置図やパワー設定など、実際の使い方を交えて紹介されています。
    01番のこれはシングルストロボのシンプルなライティング紹介です。

    10番のものは多灯ワイヤレスストロボを活用した撮影方法となっています。
    このように実際にどのような配置をして撮影したのかが紹介されているので、勉強にもなりますね☆

    CactusV6II付属のスタンドは、Cactusロゴ入りとなっています。

    基本的にはオール樹脂製となっており、三脚ねじの固定穴などもありません。
    シンプルに床置きして使う用途を想定しているようですね。

    CactusV6II本体上部の写真です。
    上部には液晶画面とパススルー出力対応のホットシューが装備されています。

    CactusV6IIの裏面です。
    3脚ねじ用の穴に加えて、ホットシュー接続用の端子が装備されています。
    TX送信側/RX受信側と用途に応じて固定方法を選ぶようにしましょう。

    ちなみにCactusV6IIのホットシュー部分はこのように金属製となっており、強度は必要にして十分確保されています。

    またピン数も多く、NikonやCanonはもちろん、その他他社製カメラにも対応するクロスプラットフォーム機となっています。
    ※SONYだけはホットシューの端子形状が違うので別型番のCactusV6IIsが必要となります。

    CactusV6IIの右側面です。
    TX/OFF/RXの表記は電源スイッチ、ゴムカバー部分はUSB端子、3.5mmジャックはトリガー端子となっています。

    ちなみにUSB端子はMini-B規格を採用。この手の周辺機器では一般的な形状ですね。

    CactusV6II正面にはLEDタイプのAF補助光を搭載。カメラ操作に連動して光るので大変便利です。
    写真左手のスイッチはトリガースイッチとなっており、半押し・押込みの2操作が可能です。

    CactusV6IIの左側面です。
    このカバーは電池カバーとなっています。

    本体後方方向へスライドさせると、バネでパチッとカバーが開きます。
    操作性も良好で、撮影中のバッテリー交換でもイライラすることはありません。

    このように90度まで大きく開きます。

    カバー側には電極が装備されており、それぞれプラス極、マイナス極が接地します。

    バッテリーは単3タイプが2本必要です。
    一般的なアルカリ電池に加え、エネループに代表されるニッケル水素電池のどちらでも使えます。

    CactusV6IIs本体後方部(手前側)です。
    ジョグダイヤルや操作スイッチ、ホットシューの固定レバーなどが見えますね。

    普段カメラに装着した状態だと、このような見え方でしょうか。
    撮影中の調整は本体上部のスイッチと手前側のジョグダイヤルを頻繁に操作します。

    では実際に電源スイッチをTX側に動かして、送信機モードで動作させてみましょう。
    まず、A/B/C/Dの各スイッチのLEDが点灯しました。

    この状態だと、CactusV6IIの液晶画面にはA/B/C/Dそれぞれが1/128という表示になっています。
    この状態では写真撮影をした際にA群、B群、C群、D群のそれぞれが1/128の点灯指令という形になります。

    この状態でC/Dを押してみましょう。
    するとC/DのLEDが消灯してA/Bのみが点灯した状態となります。

    液晶画面を見てみると、A/Bのみ1/128表示、C/Dは—表示となっています。
    この状態では写真撮影をした際にA群、B群には1/128の点灯指令、C/Dは不点灯という状態になります。

    では本体上部のAスイッチを押しながら、ジョグダイヤルを回してみましょう。

    するとA群の発光パワーが1/64に変わりました。
    このように上部のボタンとジョグを組み合わせて、簡単かつダイレクトに各ストロボのパワーを調整できます。
    これは純正のカメラ内蔵コマンダーでは得られない操作感であり、とても快適です☆

    CactusV6IIをD7100に装着してみました。カメラ側に装着するものはTXモードとします。

    SB-5000側に装着するCactusV6IIは電源スイッチをRXモードとして受信用に設定します。
    またCactusV6II上部のボタンでそれぞれA群、B群に設定しました。LED表示もそのようになっています。

    カメラに装着したCactusV6IIのTX側をこのような設定にすると。。。

    SB-5000スピードライトを装着し、RXモードのA群に設定したCactusV6IIの画面は1/64と送信機で設定した内容が即座に反映されます。

    SB-5000スピードライトを装着し、RXモードのB群に設定したCactusV6IIの画面は1/16となっています。

    このようにカメラ本体内蔵のコマンダーでは得られない軽快かつダイレクトな操作感が魅力です。
    またジョグダイヤルを一度押し込むことで、発光パワーとズーム値を切り替えて操作することが可能です。
    モデルさんを待たせることなく、設定変更しながらどんどんシャッターを切りましょう♪

     

    では、つづいてCactusV6IIを分解してみましょう。
    今回分解するのは、SB-5000と共にライトスタンドごと倒れて壊れてしまったCactusV6IIです。。。

    本体裏には一般的なプラスタイプのビスがあるので、精密ドライバーでビスを外してみましょう。

    このように4本のビスで固定されていますが、ネジロック等の処置もなく簡単に外すことが出来ました。

    ビスを外したら、パカッと開きます。
    この時、フレキシブルケーブルが上下を接続していますので、勢い余って切断しないように注意しましょう。

    本体下部側のフレキシブルケーブルをコネクタから外して、無事に分離完了です。

    本体下部側のフレキシブルケーブル接続部分です。
    ここはカメラ側のホットシューと接続する個所となっています。
    ホットシュー金具とはビス3本で強力に締結されており、ネジロック材も塗布されています。一般的な利用では強度面の不安はまったくありませんね♪

    こちらの突起は本体下部の三脚穴を支える部分です。
    見た目は貧弱かもしれませんが、実際に使ってみるとかなり強度が確保されていました。

    こちらは本体上部側のホットシュー端子部分です。
    ホットシュー金具とはビス4本で強力に締結されており、ネジロック材も塗布されています。

    インジケータLEDはアクリルパーツと面実装LEDの組み合わせでした。
    輝度は十分で室内利用であれば視認性も問題ありません。

    こちらは、フロント部のAF補助光に利用される赤色LEDでリフレクタータイプとなっています。
    またLEDの横に見えるL字型の金属部品は、送受信アンテナですね。

    ちなみにAF補助光のLEDはこのように別基板に乗っており90度立てた状態になっています。

    各部のチェックが完了したので、CactusV6IIのメイン基板を取り出してみました。
    表面は液晶モジュール、操作スイッチ、CPU、無線部など薄型のパーツが集中配置されています。

    こちらは本体上部のA/B/C/Dスイッチ部です。スイッチの横に白色LEDが配置されており、それぞれのボタンを照らします。

    こちらはCPU部分と無線部分です。

    メインCPUには「Microchip社」の「ATxmega128A1U」を搭載。
    128KB Flash、8KB SRAM、2KB EEPROMを搭載したAVRマイコンですね。

    CPU裏面には「STMicroelectronics」のチップなどが数点並んでいました。

    内部は簡素な構造ですが、ストロボ撮影に際しては大変便利なCactusV6IIです。
    ちなみにCactusV6IIはクロスプラットフォームに対応しているので、NikonカメラでCanonストロボを制御するなども可能です。
    機材の有効活用にもつながりますし、なにより気持ちよく撮影できるというメリットは何事にも代えがたいもの。

    カメラ機材がどんどん増えていく中で、もしかするとマウント変更するかもしれない。。。
    そんなときでもCactusV6IIが異メーカーのストロボを相互変換してくれるので安心です。

    CactusV6IIにはこのようなステッカーが付属しています。
    各機材にA~Dのステッカーを貼り付けて識別しておくと便利ですね☆

    ちなみにファームウェアバージョンアップの際は、USB端子でPCと接続しますが、この際はバッテリー無しでも動作させることが可能です。

    という事はモバイルバッテリー等で長時間動作させることも可能ですね。
    今までの撮影でバッテリー切れを経験したことはありませんが、スタジオ等で高所に設置する際はUSB電源が活用できるかもしれません☆

    手持ちの機材を確認すると、ファームウェアバージョンは1.1.013となっていました。

    今回紹介した使い方以外にも活用方法があり、トリガー端子にケーブルを接続することでリモートシャッターとして使う事も可能です。

    多灯ストロボを楽しみたい!
    そんな時は送受信合わせて最低3セット必要となりますが、ライティングはとても楽しい世界です♪
    TTL自動制御によるストロボ撮影をマスターしたら、完全マニュアル制御によるストロボライティングに挑戦してみてくださいね。