Anker製のロボット掃除機を分解してみた! RoboVac 11S

初のロボット掃除機として、Anker eufy RoboVac 11Sを購入してみました。
ロボット掃除機といえばルンバ等が有名ですが、今回はあえての格安品という事で、Anker製をチョイスしてみました。
特にモバイルバッテリー分野では有名な会社であり、販売実績数などから考えてもLi-ionバッテリーを搭載したロボット掃除機も安心して使えそうです。
やはり分解は使用前のクリーンな状態に限りますよね☆というわけで、まず分解。してみたいと思います。

Anker eufy RoboVac 11Sの外観をチェック

パッケージから取り出した、Anker eufy RoboVac 11S本体です。
ホワイトを基調としたシンプルなデザインで、どのような環境にも馴染みそうですね。
グリーンのテープやスポンジのクッション材で可動部が固定保護されています。

Anker eufy RoboVac 11Sの裏面です。
ブルーのブラシ部分と大型のタイヤが目立ちますね。
裏面はブラックですが、ダストボックスは半透明のブルーとなっています。

Anker eufy RoboVac 11Sの直径は320mmで、正円形となっています。
他社製品では、おにぎり型の物などもありますが、一番オーソドックスな形状ですね。

Anker eufy RoboVac 11Sの高さは70mmほどと、他社製品同等の高さに抑えられています。
この高さが低いほど、ソファーの下やラックの下に入りやすくなりますので、家具をそろえる際には参考にしておきたい数値になりますね。

Anker eufy RoboVac 11Sのタイヤ部分です。ゴム製のしっかりしたタイヤとなっており、スリップしにくそうなタイヤパターンとなっています。

ちなみにタイヤ部分はサスペンション機構を備えているので、このように上下にストロークします。

駆動用タイヤのストローク長は30mm以上あるので、絨毯の境目などでもスリップして動作不能に陥ることは少ないのではないでしょうか。

Anker eufy RoboVac 11Sのダスト収集部をチェック

Anker eufy RoboVac 11Sのダストボックスです。
本体が充電ステーションで充電中の状態でも後部から簡単に取り外すことが可能です。
掃除が終わって充電中にダストボックスを取り外す、こんなフローで掃除が捗るように考えられています。

ちなみにダストボックス内部にはこのような最終段のフィルターも装備されていますが、あまり汚れることはありませんでした。


前段の樹脂製メッシュフィルタの目が細かく、基本的にはここでダストがしっかりと分離されるようになっています。
またダストボックス自体を水洗いして運用していますが、洗った瞬間は水が溜まりますが、適当に乾かしておけば内部の排水も問題ありませんでした☆

Anker eufy RoboVac 11Sのダストボックス内部の写真です。
このようにブルーの硬質ラバー材でしっかりとシーリングされており、微細なダストも零れ落ちることはありませんでした。
安い製品ですが思った以上にしっかりと設計されている印象です。

このように肉厚の硬質ラバー材が溝に沿って組み込んであります。
すでに数ヶ月間使っていますが、やせ細ることなくしっかりと密着を保っていますよ♪

ロボット掃除機の吸引性能を決定づけると言っても過言ではない回転ブラシ部分です。

ここには髪の毛などのダストが絡まりやすいですが、メンテナンス性は非常に高く回転ブラシの着脱も容易です。

回転ブラシはゴムラバー製のブラシと、ナイロンブラシが一体となったハイブリッド構造です。
基本的にロボット掃除機は重量のあるダストは不得意な傾向にありますので、回転ブラシを健全な状態に保つことが大切です☆

表面、裏面、ブラシ部と外観レビューはほぼ完了しましたね。

Anker eufy RoboVac 11Sを分解してみる

Anker eufy RoboVac 11Sの本体裏にはバッテリーが格納されたカバーがあります。
一般的なプラスタイプのビスなのでビスを外してみましょう。

バッテリーカバーのビスを外すとカバーがパカッと開きました。
内部にはコードレスフォンに使われていそうな形状のバッテリーが格納されていました。

バッテリー内蔵の製品は分解前にバッテリーの切断が必須です。
まずはコネクタを外して給電を停止させましょう。

Anker eufy RoboVac 11Sのバッテリーです。
Model:PA04
主要スペックは14.4V / 2600mAh / 37.44Whとなっています。
サプライヤーはHu Nan Giantsun Power Electronics Co., Ltd.でした。
バッテリー自体は18650を4本搭載したバッテリーパック形態となっており、充電用ケーブルは2芯となっています。

では本体の分解を続けましょう。
まずは駆動用タイヤ部分の樹脂カバーを取り外しします。
基本的には一般的なプラスタイプのビスばかりなのでサクッと分解しちゃいましょう。

特にツメ等で固定されていることも無く、ビスを外すだけでパカッと開きました。

続いて本体裏の進行方向前面にあるビスを外しましょう。

沢山のビスを外しました。

ここでようやくバンパー部分が分離しました。
なお、バンパー部品にはセンサーが内蔵されている為、コネクタで接続されたケーブルがあります。
勢い誤って切断しないように注意しましょう。

バンパー部品のコネクタ部分です。
このコネクタは基板に半田付けされていますが、基板自体がバンパー部品の形状にあわせて反った形になっています。

バンパー部品には赤外線受光部などがあり、壁との距離や充電ステーションの探索に使われていると推測されます。

そしてようやくフロントカバーが外れました。
フロントカバーにも電源スイッチのケーブルが伸びているので、誤って切断しないように注意が必要です。

Anker eufy RoboVac 11Sの内部構造全体です。
基本的にはメイン基板にモーターが組み合わされた製品ですね。
モーター用に別基板が装備されているわけでもなく、メイン基板1枚が仕事をしている感じです。


メイン基板部分を拡大してみました。
とにかくコネクタの数が多いのはモーターやセンサーを多数備える製品ならでは☆
組み立てにかかる工数などを考えると、このメカトロ製品が1万円台で買えるのはとてもお買い得と感じます。

Anker eufy RoboVac 11Sのメイン基板を取り外すために、各コネクターを取り外していきましょう。
ここで不安な方は写真を撮ってからコネクタを取り外しすることで、元に戻せなくなる不安もなくなりますよ。

Anker eufy RoboVac 11Sのメイン基板を取り出してみました。
裏面にはほぼ部品は実装されておらず、赤外線受光部が2個ある程度でした。

Anker eufy RoboVac 11Sのメイン基板表面です。
主要なパーツとしては、中央部に陣取るCPU、ブザー、コネクタなどが目立ちますね。

CPUにはSTマイクロエレクトロニクスSTM32F071VBT6を搭載。
ARM Cortex-M0コア搭載の32BIT汎用マイコンになります。
CPUスペック的には、画像認識などの機能をで掃除しているのでは無いとわかりますね。

走行用モーターの駆動用にALLEGRO microsystemsA4954ELP-Tを搭載。
PWM制御のモータードライバ用ICで±2A / 40Vまでの出力に対応します。

その他のモーター駆動用に Infineon TechnologiesFR9024Nが多数搭載されています。
PチャネルパワーMOSFETになります。駆動用モーターほど繊細な制御が必要ない箇所に使われているようですね。

Anker eufy RoboVac 11Sのメイン基板を取り外した状態です。
パッと見ただけでも6個のモーター、多数のセンサーで構成されていることが分かりますね。

ちなみにセンサーは赤外線LEDと赤外線受光部の組み合わせで構成されています。
所謂レーザースキャナやカメラなどは搭載していません。

また上位機種用?にセンサーの搭載できそうな場所が残されているのも気になりました。

Anker eufy RoboVac 11Sまとめ

いかがだったでしょうか。ロボット掃除機の中でも安価な部類の物を今回は分解調査してみました。
搭載されるCPUからも見て取れるとおり、部屋のマッピングなどの機能はなく、各種センサーからの情報をもとに一定のアルゴリズムで掃除をする動作になります。
とはいえ、ひと部屋なら問題なく掃除をこなしてくれますし、使い方によってはこれで十分という人も多いのではないでしょうか。

まず分解。としてはリビングにAnker eufy RoboVac 11Sを設置して、他の部屋は必要に応じて移動させて使うようにしています。
高級モデル1台で全部屋を対応させるのか、それとも安価な機種を複数台設置するのか、使い方に合わせて検討するのもよさそうですね。