XQDカードリーダー SONY MRW-E90を分解する。

Nikon D850導入に伴い、LexarのXQDカードとXQDカードリーダー SONY MRW-E90を買ってみました。
MRW-E90はおよそ6000円ほどの価格でカードリーダーとしては高価格な部類に入ります。
高価格なモノには理由がある。という訳で分解して中身をチェックしてみましょう。

SONY MRW-E90のパッケージ。
白と黒を基調としてシンプルなデザイン。

接続インターフェースはUSB3.1 Gen1対応となっており、XQDの高速性を生かしたカードリーダです。
ちなみにSDXCのUHS-IIにも対応しているため、大容量の写真データを扱う用途には最適(^^

パッケージを開けてみました。
内容物はMRW-E90本体と、USB3.1ケーブル、マニュアル類となっています。

MRW-E90本体の端子はMicroUSB仕様となっており、一般的なMicroUSB2.0ケーブルでも利用可能です。

カードスロットはXQDとSDXC UHS-IIに対応。
どちらのスロットもプッシュ式でカード全体が中に入り込む仕様となっています。

MRW-E90の銘版です。
消費電力は5V 0.9Aとなっており、カードリーダーとしては多くの電力を要求します。

では早速分解してみましょう。
外観上はビス類がありませんので、隙間に樹脂工具を入れてツメを外していきます。

簡単に開くことが出来ました。

基板に3本のビスがあるので、すべて緩めていきます。

特殊なビスではなく通常のプラスネジなので、どなたでも簡単に分解可能です。

ビスを外して、基板を取り出してみました。
大きく3つの部品で構成されています。

こちらはXQDスロット側の基板面です。
一般的なSDカードリーダー等と比較すると、チップ数が多めになっていますね。

搭載されているチップを確認してみましょう。
USBコネクタに近い場所に配置されているのはGL3523です。GENESYS LOGIC社のUSB3.1 Gen1 Hub Controllerになります。
基板中央部の大きなチップはUSB3380-AB50NI Gです。PCI Express Gen 2.0とUSB3.0を橋渡しするコントローラーです。
XQDソケット側面のチップはPCA9555です。Texas Instruments社のI2C/SMBusエクスパンダです。

続いてMRW-E90のSDカード側を見てみましょう。
こちらはXQDと比べて部品が少なめですね。

SDXC側のメインのコントローラーはGL3125です。GENESYS LOGIC社のUSB3.1 Gen1/2.0対応のSD4.0/MMCコントローラーになります。
HD312やFD156に対応しているので、300MB/sクラスのSDXCカードでもその速度を生かした転送が可能です。

こちらはXQDカードスロットの拡大図です。
ピン数は21ピンとなっています。

こちらはSDXCカードスロットですが、UHS-II対応という事でピン数は19ピンの物が採用されていました。

試しにSDXCカードを差し込んでみました。
今回はSanDiskUltra 400GBを使ってみます。

このようにMicroSD to SDカードアダプターを介しての接続です。

安物のSDカードリーダーとは違い、カチッと押し込むことで固定されます。
カード挿入時の出っ張りもほぼ皆無なので、フィールドでのデータ転送時にも安心して利用できます。

今回MRW-E90とセットで購入した、LexarのXQD 64GD 2933xです。
価格は少々高めでしたが、最大440MB/sの速度というのが魅力的ですよね。

パッケージ裏を見てみましょう。
やはり高速性能が謡われていますね。これさえあればD850による高速連写でも安心。

ちなみに保証期間は永久保証となっています。

440MB/s読み込み、400MB/s書き込みとなっており、転送先のメディアの速度も重要となりそうですね。

XQDカードのパッケージを開けてみました。

Lexar製の画像復元ソフト、Image Rescue5が無料で利用可能となるコードも付属していました。
http://www.lexar.com/imagerescue/
http://www.lexar.com/support/downloads/
から入手可能です。

XQDカード本体です。
64GB 2933x 440MB/sと記載されています。

XQDカード裏面です。
ヘアライン仕上げの金属面に製造ロットなどが記載されていました。

XQDカードはSDカードなどとは違い、端子が露出していなのでフィールドでの取り扱いにも安心ですね。
不用意に端子に触れてしまいそうなSDカードとは違い、どんな環境でも安心して使えます。

XQDカードのサイズを計測してみましょう。
横幅は29.7mm

長さは38.7mm

厚みは3.78mm

いずれもSDカードより若干大きめのサイズですが、性能を考えれば十分コンパクトだと思います。

カードリーダーの性能を図るため、ベンチマークをやってみました。
まずはXQDスロット側ということで、Lexarの64GB XQDを装着。
読み取り191.3MB/s、書き込み91.55MB/sという速度でした。

続いてSDカードスロット側です。
TOSHIBA製のUHS-II対応SDXCカードを装着。
旧製品なので速度は遅めですが、読み取り215.5MB/s、書き込み125.2MB/sという速度でした。

今回はSDXCカードの方が速いという結果になりましたが、PC環境の影響なども考えられます。
スペック上ではSDXCカードの2倍近い数値となっていますので、USB3.1対応のPCでもう一度試してみたいですね。

いかがだったでしょうか。
XQDカードリーダーとしてだけではなく、高速SDカードリーダーとしての実力も十分なMRW-E90
カメラを趣味にされている方にはぜひおススメしたい製品ですね。