Nikon MH-26aAK互換バッテリーチャージャーを分解する。

Nikon D850で9枚/秒の連写を実現するには、マルチパワーバッテリーパック MB-D18Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18バッテリー室カバー BL-5などが必要となります。更にはEN-EL18専用の充電器も必要なりますが、価格も高く入手性も良くありません。
そこで、今回はamazon等で販売されているMH-26aアダプターキット MH-26aAK 互換品を分解してその中身を探ってみたいと思います。

今回分解するMH-26aAK互換バッテリーチャージャー。外観はNikon純正の充電器と似ています。

MH-26aAK互換バッテリーチャージャーの裏面。
型式はFB-DU-EN-EL18となっています。
入力はAC100V~AC240Vのマルチ入力タイプ。充電電流は1.2Aとなかなかパワフル。

では早速分解してみましょう。
今回はトルクスタイプのネジが使われているので、トルクスドライバーを用意しました。

ネジロック等は施工されていないので、ドライバーさえ適合すれば簡単に外せます。

4本のビスが外れました。

MH-26aAK互換バッテリーチャージャーの裏面。ビスを外したので4本の穴が開いています。

パカッとカバーを外しました。
まず見えたのは充電器全体を覆うサイズの基板です。

基板をめくってみました。
すると奥からもう一枚の基板が現れました。互換品とはいえ、なかなか凝った作りになっていますね。

基板同士を接続するケーブルを外してみました。
こちらは電源系の基板でしょうか。スイッチング電源と謎の抵抗で構成されています。
MH-26aAK互換バッテリーチャージャーですが、この基板の型式はBC-26Aとなっています。

まず気になったのはこの抵抗部分。比較的ワット数の大きな抵抗が多数並んでいます。

先ほどの抵抗部分の裏面パターンです。
基本的にはすべて直列で配線されており、基板同士を接続するコネクターにパターンが伸びています。

こちらは抵抗とは反対側のスイッチング電源部分です。
ACインレットコネクタからダイオードで整流、そのままスイッチング電源を構成する形となっています。

スイッチングの要となる半導体は「SDC社」の「SDC606」を採用。
85V~265Vの入力に対応した12W出力のPWMコントローラーです。

フィードバック用のフォトカプラには「SHENZHEN ORIENT TECHNOLOGY社」の「ORPC-817」を採用。
型式からもわかる通り、フォトカプラの定番ともいえる「SHARP社」の「PC817XNNSZ0F」と同じようなスペック。

スイッチングトランスには「ENEL18」と印字があるものの、素性は不明。。。

続いてMH-26aAK互換バッテリーチャージャーの奥にある基板をチェックしてみましょう。

3本のビスを外して基板を取り出しました。
先ほどの基板とは違い、スルーホールタイプの両面基板が採用されています。

基板表面です。
MH-26aAK互換バッテリーチャージャーではありますが、互換品とは思えない中々な作りではないでしょうか。

メインのチップはマークが削除されており素性は不明です。

完全にマークが消されていますが20ピンDIPということでATMEL系マイコン??
Attiny2313A-Suかなぁ、などと想像を膨らませつつ観察は終了です(^^;

SMT実装のコネクタなども非常にしっかりとした作りです。

ちなみにこの基板はBC-26A-Bという型式になっていました。

基板の各部をチェックしてみましたが、半田付け品質も問題なく、本当に互換品!?と思えるほど。

そして基板を外した奥側はこのようになっており、バッテリー部のコネクタとはケーブルで接続されていました。

型式はBC-26AとBC-26A-Bという基板のセットになっており、このチャージャー専用に作られたもののようです。

MH-26aAK互換バッテリーチャージャーでamazonのレビューではキャリブレーションが機能しないと評されています。
実際にキャリブレーションボタンを押すとオレンジのLEDが点灯するところまでは確認できています。

というわけで、MH-26aAK互換バッテリーチャージャーによるキャリブレーション時の動作を調べてみました。
キャリブレーション中は充電電流が停止し、バッテリーには放電方向の負荷がかかっています。
その負荷は最初に紹介した基板の抵抗部分が関与していました。
実際にキャリブレーションLED点灯中は抵抗の温度が上昇し、放電させる動きをしています。
ただし、この動作が長時間持続しないというのが実情のようです。

もう一方のバッテリースロット側でもキャリブレーション機能は一定時間のみ動作する状態。
充電に関しては両方のスロットにバッテリーを装着しておくと、1番→2番と順番に100%まで充電してくれました。

amazonレビューにある通り、バッテリー放電機能の動作には疑問がありますが、充電機能や機器品質は問題なさそうです。
キャリブレーション代わりのバッテリー放電に関しては、D850を動画撮影モードに設定して録画状態で放置する事で対処しています。
写真ではロワジャパン製の互換バッテリを使用していますが、Nikon純正のEN-EL18でも正常に100%まで充電できていますので、安価に試してみたい方にはベストチョイスではないでしょうか?
回路構造や内部構造については純正との分解比較もしてみたいところですね(^^