2020年にも試した内容ですが、2021年でも同様の手順が使えるのか!?
と疑問があったので、中古ノートパソコンを入手したうえで、本日検証してみました。
Windows10本体ソフトの入手方法
Windows10自体はマイクロソフトで無料配布される形となっており、無料で入手可能です。
ただし、ここに別途ソフトウェアライセンスが必要というのは既知の内容かと思います。
ライセンス認証方法はWindows7のライセンスを使って、無償アップグレードを実施するという手順になります。
※2021/01/02に中古PCを利用して検証しました。
「2020年でもWindows10を無料で入手する方法。」の2021年版となります。
準備するもの
・Windows7搭載PC
・USBメモリ(8GB以上)
まずはアップデートということで、Windows7が搭載されたPCを準備しましょう。
(2021年時点でWindows7状態の中古PCを探すのは至難の業でしたが、検証のために入手しました)
パソコンにはWindows7のライセンスシールが貼られている=正規OS搭載品というのは必須条件になります。
USBメモリは一般的なモノでOKです。
速度等も特に指定はなく、今回は400円くらいで購入したUSB2.0対応の低速品を使ってみました。
まずは一般的な手順で試してみる(NG編)
一般的な手順とはWindows7からWindows10への無料アップグレードが実施された際の正規手順となります。この手順はUSBメモリを使わない一番お手軽な方法でしたが、現時点では可能でしょうか?
Windows7搭載PCで直接実行する
今回準備したPCはWindows7Proが搭載された中古PCです。
このPCを使って直接アップデートする手順を試してみましょう。
まずはマイクロソフトのWindows10ダウンロードサイトに接続します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
マイクロソフトのサイトに接続したら、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックします。
画面の指示に従い、インストール作業を進めましょう。
「準備ができるまで少しお待ちください」とあるのでしばらく待ちましょう。
しばらく待つと「適用される通知とライセンス条項」の画面が表示されました。
「同意する」をクリックします。
「実行する操作を選んでください」の表示が出たので、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択し、「次へ」をクリックします。
「Windows10をダウンロードしています」の表示に変化しました。
しばらく待ちましょう。。
「Windows10のメディアを作成しています」の画面に変化しました。
あと少し待ってみましょう。
「セットアップを終了する前にクリーンアップしています」の表示。
いよいよ完了かと期待が高まります。
そして待つこと20分。
「プロダクトキーを入力してください」の画面に変わりました!
今回準備したPCに貼り付けされているプロダクトキーを確認します。
そしてプロダクトキーを間違わずに入力しました。
「プロダクトキーが合っていません。プロダクトキーを確かめてやり直すか、別のキーを試してください」と非情なメッセージが。。。
というわけで、一般的な手順は実行可能ですが最後の最後にライセンスチェックでエラーとなります。
この手順では成功しないことが分かったので、次項で別手順を試してみたいと思います。
USBメモリを使った手順で試してみる(OK編)
ここからはUSBメモリを使った方法となります。
先ほどのお手軽アップデート手順ではライセンス認証が出来ませんでしたが、USBメモリを使うことでライセンス認証がOKとなります。
※2021年1月2日確認済み
手順① Windows10インストールUSBメモリを作成する
先ほどの手順と似ていますが、まずはマイクロソフトのWindows10ダウンロードサイトに接続します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
マイクロソフトのサイトに接続したら、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックします。
このツールを使ってインストール用USBメモリを作成しましょう。
2021年1月現在でダウンロードできるものは、「Windows 10 October 2020 Update」というバージョンになります。このバージョンでも違うバージョンでもOKです。
手順② Windows7PCにWindows10を新規インストールする
先ほど作成した「Windows10インストールUSBメモリ」をPCに差し込んで電源をONしましょう。
しばらくするとWindows風の画面が表示されました。
ここではインストールに関するオプション等を選択することが可能ですので、利用する言語等を選択して「次へ」をクリックしましょう。
次の画面で、「今すぐインストール」をクリックして進めましょう。
すると次の画面で、Windowsのライセンス認証に関する内容が表示されました。
内容は「このPCにWindowsを初めてインストールする場合(または別のエディションをインストールする場合)、有効なWindowsプロダクトキーを入力する必要があります。プロダクトキーはWindowsのデジタルコピーを購入した後に届いた確認メールに記載されているか、Windowsが梱包されていた箱の内側にあるラベルに記載されています。プロダクトキーは次のような形式です XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX Windowsを再インストールする場合は[プロダクトキーがありません]を選びます。Windowsは、後で自動的にライセンス認証されます。」となっています。
この段階では「プロダクトキーがありません」をクリックします。
続いてインストールするオペレーティングシステムの選択画面が表示されます。
どれを選べば良いかわからない場合は、PC本体に貼られたラベルをチェックしてみましょう。
・Windows7 Home ⇔ Windows10 Home
・Windows7 Pro ⇔ Windows10 Pro
基本的にはラベルに書かれた「Home」または「Pro」のバージョンを合わせてください。

※今回の検証ではWindows7Pro搭載のビジネス向けPCを利用していますので、Proを選択しました。
インストールの種類は「カスタム」で、ライセンスはアップグレードですがインストール方法は新規という手順になります。
インストール先のディスクを選択して「次へ」をクリックします。
すでに使用済みのディスクに新規インストールする場合は、領域を選択後に「削除」をクリックし不要な領域を削除しましょう。

※重要なデータが含まれていないか確認し、慎重に作業してください。
Windows10のインストールが始まりました。
PCのスペックによっては時間がかかる場合があります。

インストール先がSSDなら快適ですね☆
HDDの場合は少し時間がかかるので、コーヒーでも飲みながら休憩しましょう。
無事にインストールが完了し、自動的に再起動がかかりました。
まずは利用する地域を選択して、「はい」をクリックします。
続いて、「ネットワークに接続しましょう」と表示されますが、この段階ではネットワーク接続しません。画面左下にある、「インターネットに接続していません」をクリックします。

あらかじめLANケーブルを抜いておくと安心ですね。
次の画面で、「インターネットに接続すると、さらにいろいろな発見があります」と表示されます。
この段階ではLAN接続しないので画面左下にある、「制限された設定で続行する」をクリックします。
手順③ Windows10 ライセンス認証を実行する

ようやくインストール作業が完了しました。
ここからライセンス認証作業にはいります。
まずはインストール直後の状態をチェックしてみましょう。設定画面を開き、「システム」→「詳細情報」を開きます。
画面下部にある、「プロダクトキーの変更またはWindowsのエディションをアップグレード」をクリックします。
すると「ライセンス認証」の画面が表示されます。
ライセンス認証の項目は「Windowsライセンス認証サーバに到達できません」と表示されています。
画面下部にある「プロダクトキーの変更」をクリックします。
すると「プロダクトキーの入力」という画面が表示されました。
メッセージ内容は、「プロダクトキーは、Windowsの販売元または提供元からの電子メールや、WindowsのDVDまたはUSBが入っていたパッケージに記載されています。」と書かれています。
ここで再びWindows7PCに貼り付けされているプロダクトキーを確認します。

文字数が多いから間違わないように・・・
試しにWindows7PCに貼り付けされているプロダクトキーを入力してみましょう。
入力内容に間違いがなければ「次へ」をクリックします。
すると「Windowsのライセンス認証」という画面が表示されます。
メッセージは「Windowsのライセンス認証を行うと、作業が中断されることがなくなり、最高のエクスペリエンスが手に入ります。」と書かれています。
ここでLANケーブルを差し込んで、「ライセンス認証」をクリックしましょう。

有線LANでもWi-FiでもOKです
皆さんの環境に合わせて選んでくださいね
するとWindows10のライセンス認証が完了しました。
お疲れさまでした!
Windows10ライセンス認証のまとめ
今回は2021年でも利用可能なWindows7からWindows10への無料アップブレードの手順を紹介させていただきました。最初に紹介した「一般的な手順」によるアップグレード作業との違いはどこにあるのでしょうか。
利用したプロダクトキーはいずれもPCに貼り付けされた物を利用しており、単純に認証工程の問題なのか、知ってる人だけが得する裏技なのかは不明です。
今回の検証で実際に使用した環境の画面です。
Windows 10 Pro 20H2
インストール日は2021/01/02となっています。
またライセンス認証画面でも、「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」との表示が出ておりライセンス認証は問題ありませんでした。
LAN接続した状態で再起動を繰り返しても変化はありませんでした。
今回は無料でWindows10を新規インストールしてライセンス認証する方法を紹介させていただきました。
これは過去の無償アップデート施策を2021年現在でも適用する方法となります。
Windows7のサポートが終了した今、SSD換装と合わせてWindows10にアップグレードすることでPCを延命してみてはいかがでしょうか。
※本記事はこちらの環境で実験した結果であり、成功の可否については関知いたしません。
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