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ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズを分解してみた。

ゲーム

今年も任天堂から復刻版ハードのゲーム機が発売されましたね。
発売日に入手することができたので、さっそく分解レポートしてみたいと思います。

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ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズとは?

もともとはモノクロ液晶のポータブルゲーム機で1980年に発売されたものです。
現在ゲームとは違いソフトの交換などはできないものでしたが、比較的安価なため、様々なゲームが発売されました。
今回はそれを現代の技術で復刻したハードとなっています。

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パッケージをチェック

まずはパッケージをチェックしてましょう。
パッケージはカラー画面を意識したものとなっており、マリオの世界化が表現されていますね。

実はこのパッケージは外側のプラパッケージと2重構造になっており、スライドして取り外すと懐かしいパッケージが見えるというギミックになっています。

パッケージを分離してみました。
このあたりは、さすが任天堂といえる遊びごごろですね。
私自身はゲーム&ウオッチ世代ではありませんが、当時の雰囲気を十分に楽しむことができました。

パッケージ上のカラー画面の部分を拡大撮影してみました。
懐かしのマリオブラザーズの画面ですが、「1985-2020 NINTENDO」の表示になっていますね。

パッケージ本体を見てみましょう。
懐かしい表示の液晶が再現されたパッケージです。

裏面を見ると、遊び方として充電ケーブルの接続が必要なこと、保証情報などが記載されています。
また搭載ゲームは、
・スーパーマリオブラザーズ
・スーパーマリオブラザーズ2
・BALL
・TIME
の4つのゲーム(機能)が搭載されているようです。

パッケージ裏の右下にはキノピオとピーチ姫が描かれていました。

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型式はNintendo SM-35

パッケージ側面をチェックしてみましょう。
ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズの型式はNintendo SM-35となっています。

下部側面にはGAME & WATCH COLOR SCREENの文字もありますね。

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パッケージを開封してみた

では早速パッケージを開封してみましょう。
パッケージを開けると、液晶で描かれたマリオ&ルイージが登場しました。
Special Thanks to you.とメッセージがありました☆

内容物は、ゲーム&ウオッチ本体、USB TYPE-Cケーブル、マニュアルとなっています。

付属のUSBケーブルです。
Nintendoロゴ入りのもので、長さは短く太く、充電専用と考えてよさそうですね。

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本体の細部をチェック

ここからはゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズの細部をチェックしてみましょう。

まずは本体正面の写真です。
安価なゲーム機ですが、非常に高精度に作られている印象を受けました。
ブラスチック部の赤色と本体表面のゴールドが懐かしい印象です。

本体裏面を見てみましょう。
赤い樹脂一色で初代のファミコンを彷彿とさせますね。

中央部を拡大撮影してみました。
型式はHXA-001
製造国は中国製

ちなみに電源は5V/200mAとなっていました。
搭載バッテリーの小さいこと、急速充電を避けることでバッテリーの寿命を延ばすことなど、任天堂らしい配慮が見えます☆

本体左面にはスピーカーが搭載されていました。
細目のメッシュ構造となっており、ダスト侵入等にも配慮された仕様です。

つづいて本体右側です。
電源ボタンとUSB TYPE-Cコネクタが装備されています。

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さっそく分解してみた

外観のチェックもほどほどに、まずは分解してゲーム機を楽しみましょう。

今回はトルクスではなくY字タイプのビスが採用されています。
もちろん専用ドライバーを持っていますので、難なく分解できると思います。

まずは4本のY字ビスを外します。

続いて、本体のツメを外してカバーを開きます。

パカッと開きました。
非常にシンプルな構造ですね。

メイン基板です。
本体の中で大部分を占める物は、バッテリー、基板、スピーカーですね。

まずはバッテリーをチェックしてみましょう。
リチウムイオン電池で型式はHAC-006/HAC-ANPJPA-C1です。
スペックは電圧3.7V / 525mAh / 1.9Whとなっています。
交換可能な構造となっているのも流石は任天堂ですね。長く遊べるように設計されています。

つづいてCPU本体をチェックしてみましょう。
搭載CPUはSTマイクロSTM32H7B0です。
Arm® Cortex®-M7 280MHzでLCDコントローラや128KBのフラシュメモリ等も内蔵しています。

他のチップもチェックしてみましょう。
Macronix製の25U8035Fです。
8Mbitのシリアルフラッシュメモリです。ここにゲームが格納されているのでしょうか。

CKP TI 068 AG6Lと書かれたチップ。
Texas Instruments社のBQ24072と思われます。
リチウムイオンバッテリーの充電管理などを行うものですね。

ではバッテリーを外して基板の裏面をチェックしてみましょう。
まずは短絡させないように注意しながらコネクタを外します。持ち上げる感じで引っ張るとパチッと外れます。

続いて液晶パネルにつながるコネクタを外します。
黒いラッチを持ち上げてからフレキシブルケーブルを引っ張ります。

大型の方も同様に外します。

続いて基板を固定しているビスを外しましょう。

基板が外れて本体の裏面が見える状態になりました。
中央部のグレーの部分は液晶パネルをおさえる樹脂パーツになります。

メイン基板の裏面です。
部品は一切実装されておらず、メンブレンスイッチの端子があるのみです。

十字キー部分のパターンです。

Aボタン、Bボタンのパターンです。
こちらは連打されたりすることを想定して2接点の構造となっていますね。

最後に充電で酷使されるであろうUSB TYPE-Cコネクタです。
ここには非常に強度の高いコネクタが使われており、オーバースペックでは?と感じるほど。
壊れにくさに拘った任天堂ならではの設計ですね。

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ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズのまとめ

非常にシンプルな外観で、内部構造もシンプルかつ効率的な作りとなっていました。
その中にも耐久性などがしっぱり配慮されており、任天堂らしいゲーム機に仕上がっています。

子供と一緒に分解して内部構造を愉しむ、そんな使い方には最適なゲーム機だと感じました。
このような簡単なゲーム機を分解することで、技術に興味を持った人が増えてくれることを願うばかりです。

 

 

コメント

  1. Masa より:

    バッテリーはHAC-006なんですね。SwitchのJoy-Conのバッテリーと同じものです。
    これ専用のバッテリーじゃないので、交換の時も困らなそうですね。

  2. まず分解。 より:

    Masaさん、こんにちは。
    バッテリーに関する情報提供ありがとうございます。
    Joy-Conと同じバッテリーであれば今後数年間は入手困難となる心配はありませんね!