キーレス改造 イモビ活かしてタイプR化です。
ホンダアコードCL7 EURO-Rのキーが破損してしまいました。
キーリング部分がパックリ割れています。
瞬間接着剤で修理してもすぐにポロリ。。。
やはり激しい衝撃には耐えられないので交換が必要です。
どうせ買うなら違うものを、、、ということで、FD2シビックTYPE-Rのモノを取り寄せました。
この赤バッチがよい感じですね。
カギ部分は同一形状に削りだしていますが、イモビやキーレスが使えずドア開閉にしか使えない。。。
せっかくのカッコイイキーも魅力半減です。
仕方ないので中身の基板を移植して対応する作戦に変更です。
アコード CL7 EURO-R K20A のキーを分解してみました。
シビック FD2 TYPE-R K20A のキーを分解してみました。
なにやら中身の構造が違う・・・
キースイッチ部分を並べてみました。
左はシビックFD2用のキー、右はアコードCL7用のキーです。
なかば諦めながらも基板を取り出してみました。
やはり形状が違う感じ(>_<)
スイッチ面。
スイッチの数だけではなく部品配置なども違いますね。
シビックFD2基板の端についている黒い部品はイモビチップです。
こちらは基板上にハンダ接合されているSMTタイプになっています。
対するアコードCL7用はキーケース自体にチップが埋め込まれています。
さらに比較を進めましょう。
電池サイズは違うものの電圧は同じ。しかし、プラス極端子の位置関係がまったく違う。
シビックFD2ケースとアコードCL7基板を並べてしばし悩んでみる事に。。。
無理と分かりつつもキーケースに押し込んでみると、やはり入りません。
入らなければ削れば良い(^^;
ということで棒ヤスリを取り出して軽量化する事に。
そして基板のパターンを傷つけないように棒ヤスリでガリガリ削ります。
基板の回路パターンは簡単に剥離して壊れてしまうので、ある程度のクリアランスを残しておきましょう。
職人技的に現物あわせでケースに収めることに成功しました(^^
しかし、どうもキーのクリック間が気持ちよくないんです。
2枚の基板を並べて比較すると。。。
なるほど、スイッチの位置関係が若干違っているのが原因ですね。
スイッチボタンのセンターがズレた事でクリック感に違和感が生じているようです。
と言うことはスイッチの位置をずらすだけで解決ですね。
スイッチはSMT部品(表面実装部品)なので、取り外しにはちょっと技術が必要かもしれません。
私は普通の温度調整式ハンダコテと低温ハンダを使って取り外しました。
スイッチは写真右方向にずらしてとりつけます。
しかし、そこにはテストパターンやスルーホールなどがあるのでまずは絶縁処理が必要ですね。
そこで耐熱、薄型のカプトンテープを貼り付けました。
これだとハンダの熱にも耐えてくれます。
本当は逆が良かったのですが、不要なハンダを吸い取り線でチュルチュル。
コレくらい接近していてもカプトンテープはまったく影響を受けていません。
そしてスイッチを横にずらしてハンダ付けしました。
最後にカプトンテープの余分な部分をカットしてエポキシ樹脂で固めました。
両持ちだった端子が片持ちになっているので、強度面からもエポキシ処理は必須です。
そして次はイモビライザー対策として、イモビチップを移植します。
アコードCL7のキーからイモビチップを取り外します。
電気配線等はされていないので、パリッとはがしましょう。
しろいシリコン材の付着しているモノがイモビチップです。
キーの近くにおいておくだけでOKです。
NFCのように電波で電力供給されて応答するICタグ的な動作をします。
というわけで、チップを設置するスペースを確保しましょう。
ちょうどこの穴が使えそうなので。。。
そしてイモビチップをパチンとはめ込みます。
脱落防止のため、エポキシ等で周囲を固めておくと良いでしょう。
残るは電力供給対策です。
電池の位置関係が若干ことなるのでそのまま使うことはできません。
まずは位置関係をシミュレートしながら絶縁やショート防止の対策を行います。
今回はプラス極がくる場所にカプトン絶縁処理、プラス極に接触しそうな電極の除去を行いました。
そしてプラス極には極細ハーネスをハンダ付けして電力供給します。
プラス極の配線はハンダ部の切断防止をかねて、イモビチップ横を通しエポキシで固めます。
そして電池ケース側はスミチューブでシッカリと保護して切断対策を。
この状態でケースに組み込んでみました。
ピンクの極細ハーネスはケースゴム部のスペースに収まるので、防水性などはシッカリと確保されています。
そして組みあがったシビックFD2改CL7キー。
ボタン配置の関係から、
ロックボタン ・・・ ドアロック開閉
ロック解除ボタン ・・・ トランク開
トランクボタン ・・・ 無反応
こんな状態ですが、キーのクリック感など純正とまったく変わらない仕上がりです。
そして裏面はTYPE-Rの赤バッチ。
バッチだけを貼り替えたりする方法もありますが、キー自体をTYPE-R化してしまう。
やはりコチラの方が満足度が高いですよね。
精密な武器(ハンダコテなど)が有れば失敗することは無いと思います。
皆さんも、違う車種のキーに移植してみてはいかがでしょうか?
お気に入りのキーケースが違う車種用しか存在しない!なんて時にも使える技だと思います(^^
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