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datacolor SpyderX Eliteを分解してみた。

パソコン

ディスプレイキャリブレーションに使用しているdatacolor SpyderX Eliteを使って、家中のPCを全部キャリブレーションしみました。
すると今まで見ていた色が全然違うというディスプレイが多くあった事に気づきました。
市販ディスプレイの残念な初期カラーの実態が分かると同時に、改めてdatacolor SpyderX Eliteの便利さや凄さを実感しています。

そんな便利なdatacolor SpyderX Eliteですが、内部構造はどのようになっているのか興味が湧いてきました。

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datacolor SpyderX Eliteを分解してみる

datacolor SpyderX Eliteのセンサー面には大型のレンズ機構が備わっています。
この奥には何があるのか?多くの人はそんな事を気にせず使われているのではないでしょうか?

でもまず分解。を閲覧いただいてる皆様なら、内部構造が気になるはず!というわけで、センサー面に見えているビスを外してみました。

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ビスはトルクスタイプ

センサー面のビスはT10サイズのトルクスビスとなっていました。
トルクスドライバーは今やホームセンター等で簡単に入手できるので特に問題はありませんね。

センサー面のトルクスビスを外すと、datacolor SpyderX Eliteの表面カバーがパカッと外れました。
datacolor SpyderX Elite表面にあった中央部の樹脂パーツは赤く見えていましたが、樹脂パーツ自体は透明のようですね。

先ほどの中央部樹脂パーツの拡大写真です。
雫のような円錐型をしており、光を一転に集めるような構造です。

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続いてdatacolor SpyderX Eliteの中間層に入っている赤い樹脂パーツを取り外しました。
すると黒い基板が見えてきました。
この段階では非常にシンプルな基板といった印象です。
基板中央部には黄色い光学センサー系の部品が搭載されていますね。

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1個目のセンサーは照度センサー

基板中央部に見えるU2シルクの黄色いセンサーは環境光を計測するための照度センサーです。
チップ中央部のセンサーでとらえた光の強さをA/D変換してシリアルバス出力する物と思われますが、チップ型式は特定できませんでした。

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基板を取り外して裏面をチェック!

基板を完全に取り外してみました。
すると裏面も非常にシンプルな部品構成となっていました。

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唯一搭載されていたICはUSBコントローラー

基板裏面に見えたICをチェックしてみましょう。
C8051F380」と印字されており、「SILICON LABS」製のUSB2.0 Flash MCUです。
10BitのADCも搭載しており、このような用途にぴったりのマイコンですね。

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基板裏面にはカラーセンサーを搭載

基板裏面にも当然ながらセンサーが搭載されていました。

このセンサーはdatacolor SpyderX Eliteの大型レンズと密着する位置に搭載されており、ディスプレイの色情報を計測するためのカラーセンサーでしょうか。
もう少し調査してみましょう。

カラーセンサーと思われる部品の表面をチェックしてみましょう。
AS7264N」と印字されており、「ams」製のカラーセンサーになります。
センサースペックとしてはXYZフィルタ(等色関数フィルタ)に加えて440nmセンサー、490nmセンサー、広帯域バンドパスフィルターを搭載しています。
ちなみにXYZフィルターとは「x:赤」「y:緑」「z:青」の意味となります。RGBとは少し違いますが色を示す記号です。

このようなセンサーを駆使して色を計測し、補正してくれるという仕組みになっているんですね。

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datacolor SpyderX Elite分解のまとめ!

datacolor SpyderX Eliteを分解してみましたが、内部は非常にシンプルな構造で驚きました。
USBコントローラーとセンサーICが2個入っているだけ。
それだけを見れば、ハードウェアとしての価格は高く感じるかもしれませんが、datacolor SpyderX Eliteの魅力はシンプルなハードを活かすための高機能ソフトウェアでしょう☆
基準カラーや好みのカラーに調整してカメラライフを楽しみたいですね。

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