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TP-Link Tapo C100 ネットワークカメラを分解してみた

パソコン
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メイン基板を取り出してみた

ではメイン基板を取り外してみましょう。
先ほど記載した通り、メイン基板もツメ固定されているだけなので、ツメを緩めて取り外します。

メイン基板はハウジングのスピーカーと接続されているので、勢いよく外すとケーブルを切断させてしまう可能性があります。注意して作業しましょう。

ハウジングに装着されているスピーカーは8Ω1Wのスペック。
警告用というよりは軽く通話ができる程度のモノと考えるのが良いでしょう。

メイン基板です。
中央部のレンズやコネクタ類が面積の大半を占めていますね。

裏面はこんな感じです。
こちらはICチップがメインのようですね。

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CMOSセンサーをチェック

撮影用レンズを取り外してみました。
するとCMOSイメージセンサが姿を現しました。
センサーサイズは1/3.2型でした。

CMOSイメージセンサは直接基板に半田付けされています。

CMOSイメージセンサを正面から撮影してみました。
斜めにスピードライトの光を当てると、虹色のように撮影することが出来ました。
(Nikon D7500 40mm Micro f/32 1/200s)

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その他チップをチェック

CMOSイメージセンサレンズの裏側にチップが隠れていました。
REALTK社」の「RTL8188FTV」が装備されていました。
802.11b/g/n 2.4Ghzに対応したUSB2.0接続のWi-Fiモジュールです。

続いて基板の裏面をチェックしてみましょう。
REALTK社」の「RTS3903N」が装備されていました。
メーカーにデータシートがありませんでしたが、MIPS@600MhzのCPUを搭載したSoCになっています。

こちらの小さなチップはフラッシュメモリですね。
winbond社」の「W25Q64JV」が装備されていました。
64MbitのシリアルIOフラッシュメモリです。

もう一方の小さなチップはモータドライバです。
Sinotech Mixic Electronics社」の「MS6208」です。
100mA出力のシンプルなモータドライバですが、Tapo C100ではIRカットフィルタの駆動に使われています。

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Tapo C100のまとめ

今回分解してみたTp-Link社のTapo C100ですが、非常に安価(2000円台)で購入できるカメラとなっており、一度試してみたいといった用途には最適な製品だと思いました。
またこの価格で、動体検知機能やIR LEDなども搭載しており機能性は十分高いものとなっています。

設定に関してもスマホとWi-Fi環境さえあれば誰にでも簡単に行えるなど、入門用としても最適だと感じました。録画自体もカメラにSDカードを装着しておくだけでOKです☆

また録画システムに拘る人向けにはOnvifプロトロコルにも対応しており、本格的なシステムへの組み込みも可能です。
業務用としてはCanon、Panasonic、Axisなどがありますが、それらを一般家庭で導入するのはやはり敷居が高いものです。簡単構築、簡単運用という点ではこのカメラが非常に優れていると感じました。

注意したい点としてはクラウド運用のような仕組みとなっているので、ユーザーIDとパスワードだけは厳重に管理するようにしましょう。

コメント

  1. MMN-o より:

    Hello, I am happy I found this teardown! It spared me the effort of breaking into a new C100.

    However, you mentioned that you wanted to run it on USB/PoE – and the 9V input makes this hard. But what circuit is the voltage regulator? I can’t really see on your pictures, but it is common that the voltage regulator can handle voltages between 5-18 Vin at least, especially if the main IC runs on 3.3v it’s possible to use USB power regardless of the AC adapter specification.

    Can you see which part number is on the voltage regulator? And what its specification is?

    • まず分解。 より:

      MMN-oさん、コメントありがとうございます。

      降圧レギュレーターの型番は不明です。
      しかし限定的ながら5V USB電源での動作が可能でした。
      メイン回路の多くは3.3Vで動作しており、それらはカメラ、Wifi、音声通話機能などです。
      なぜ、9Vが必要なのか、その答えはカメラモジュールのアイリスレンズモーターです。
      5Vで動作させるためにはアイリスレンズモーターのコネクタを取り外す必要があります。モーター作動時に電源供給が出来ず再起動を繰り返すためです。
      モーター動作時の電圧降下を防止する為に、3.3v系に大容量のコンデンサを装備することで問題を解決できる可能性があるでしょう。

      MMN-o San.
      Thank you for your comment.

      The model number of the step-down regulator is unknown.
      However, it was possible to operate with a 5V USB power supply, although it was limited.
      Many of the main circuits are running at 3.3V, such as cameras, Wifi, voice call capabilities, etc.
      The answer to why 9V is needed is the camera module’s iris lens motor.
      It is necessary to disconnect the connector of the iris lens motor to operate at 5V. This is because power cannot be supplied when the motor is operating and restarting is repeated.
      It may be possible to solve the problem by equipping the 3.3v system with a large-capacity capacitor to prevent the voltage drop during motor operation.