最近、Xiaomiが日本で家電に参入したと話題になっていますが、その中でも特にお買い得感の強い4KスマートTVを購入してみました。
特にテレビを必要としていたわけではなく、設置場所もありませんが分解調査用として購入した形です。
それくらい安価だったという事を理解いただけるかと思います。
購入したテレビのパッケージです。
日本語での記載もほとんどなく、国際マーケット向けとして出荷されている製品そのものといったところ。
イメージとしてはPC用ディスプレイのパッケージなどを想像していただけば良いかと思います。
正面には4K QLEDと記載がある通り、4Kパネルに加えて量子ドット技術を採用したものになります。
側面にはNETFLIX、YouTube、prime videoのロゴマークが記載されています。
その上部に書かれた注意喚起のアイコンも国際色豊かな感じを受けますね。
外箱に書かれたシールをチェックしてみましょう。
xiaomi A Pro 43 2025と記載されており、主要スペックは以下の通りです。
品名 | Xiaomi テレビ A Pro 43 |
型式 | L43MA-STWN |
スクリーンサイズ | 108cm |
画面解像度 | 3840×2160 |
リフレッシュレート | 60Hz |
消費電力 | 90W |
定格電圧 | 100-240V 50/60Hz |
輸入業者 | 小米技術日本株式会社 |
生産国 | 中国製 |
製造年 | 2024 / ELA5537TW |
使用上の注意事項などは複数言語で段ボールに直接印刷されていました。
30分使用したら10分休憩すること、2歳未満の子供には画面を見せないこと、2歳以上の子供は1日当たり1時間以上画面を見せないこと。
この辺りは量子ドットで使われる青色LEDが目に対する攻撃性が高いという事を示しているのでしょうか。。。
ではさっそく開梱していきましょう。
まずは初めに持ち方の注意点が記載された用紙が出てきました。
最近のテレビはベゼルが狭く、運び方によって壊してしまう事が多いのでしょう。
続いて付属品をチェックしてみましょう。
・電源コード x2本
・スタンド x2個
・説明書
・ビス
・転倒防止金具
・リモコン
説明書はL43MA-STWN/L55MA-STWN/L55MA-ATWNで共通のものとなっています。
内容は非常にシンプルなもので日本メーカー製とは一線を画す内容です。
付属品の説明は図で示されている程度。私の購入したものには電源ケーブルが2本入っていましたが、果たして正解だったのかは不明です。。。
マニュアルで一番内容の濃いところです。
基本的には文字ベースなのでしっかりと内容を確認しましょう。
付属のビスをチェックしてみました。
使い物にならないほどガタガタという事もなさそうです。
こちらはマニュアルには記載されていない部品ですが、形状的には転倒防止用のヒモを通す部品ですね。
付属のスタンドです。
塗装がされていますが、樹脂製の物です。細身ですがシッカリ感があり剛性不足は感じません。
裏面には部品番号とビス穴があります。
小型ながらも滑り止めゴムが貼り付けされており、テレビ自体が軽量な点も含めて不安定感はありません。
そして電源ケーブルです。
なぜか同じようなものが2本入っていました。
見た目の違いといえば、キャップがついている物、ついていない物。
若干仕様も違うようなので比較してみましょう。
プラグの根元部分を見てみると、片方はトラッキング対策の樹脂が仕込まれています。
こちらはトラッキング対策プラグ。
125V7Aという仕様でPSEマークに加えてJET表示もあります。
そしてトラッキング未対策のプラグ。
125V7Aという仕様は同一ですが、タイプAプラグ調和規格のマークとRoHS表示。
トラッキング対策プラグです。
こちらは2.5A250Vという仕様で<PS>EJETの表示。
トラッキング未対策プラグです。
7A125Vという仕様です。
また長さも微妙に異なっており、トラッキング対策ケーブルの方が10cmほど短い結果に。
これは購入者自身でケーブル規格を確認して、「国に適合したものを選択せよ」という試験問題になっています。
続いてリモコンをチェックしてみましょう。
AmazonFireTVあたりから流行りだしたデザインの物。
幅は36.9mmと少し細身のリモコンです。
長さは163mm前後です。
裏面には技適マークもあり、電波式のリモコンであることが分かります。
電池は単4を2本使う仕様で、いまや一般的なものですね。
リモコン先端には小さな穴がありますが、赤外線発光部というよりはマイク感がありますね。
まずはリモコンを分解してみました。
先端部の穴にはゴムが仕込まれていたので、やはりマイクでしたね。
リモコンはカップタイプのスイッチを使うもの。
全面にシートが貼ってあるため、いわゆる汚れ等にも強そうな感じです。
基板の裏面は面実装部品のみ。
赤外線発光部もないため、シンプルなものです。
リモコンの先端部にはMEMSマイクロフォンが実装されていました。
リモコンのチップはTelinkのTLSR8237が搭載されていました。
32BitのRISCマイコンでBLE、I2C、SPI、UART、ADCなど豊富なインターフェイスを搭載。
直接BLEのアンテナパターンに直結されていますね。
外付けのRF回路なども不要なようです。
ちなみにリモコンボタンは導電ゴムタイプではないので、カチカチとしたクリック感があり使いやすそうです。
ようやくとなりますが、テレビ本体をチェックしてみましょう。
テレビ画面はスマホのような感じで保護フィルムが全面に貼り付けされています。
ベゼルが狭くすっきりとしたデザインですね。
裏面です。
最近のテレビですので、液晶パネルのフレーム自体に基板回路がポンとついたようなタイプです。
壁面取り付けの穴がVESAと違う仕様なのが気になるところ。。。
縦横でピッチが違うのです。
製造年月は2024/08と新しいものでした。
裏面の銘版をチェックしてみましょう。
PSEマーク、技適マークもしっかりと記載されています。
電源仕様が100-240Vで90Wというのは外箱の記載と一致しますね。
右側の入出力端子です。
RJ-45のLAN、USB2.0、HDMIx3(ARC対応x1)、AV In(コンポジット?)、光デジタル出力が並びます。
個人的にはRJ-45有線LANの搭載が嬉しいですね。
なお、電源ケーブル部にはくぼみが設けてあり、電源コネクタは出っ張りません。
が、電源ケーブルは出っ張ります💦
やはりだめです、溝もなくケーブルは収まりません。
本体下部をチェックしてみましょう。
スピーカーに加えて、スタンド取り付け用の穴があります。
さらに中央部には電源ボタン(物理スイッチ)も装備されています。
ではそろそろ分解していきましょう。
裏面にビスがあるので2番のプラスドライバーで取り外します。
この場所には封印シールがありますが、特殊能力でキレイに除去することができました(笑)
取り外したビスです。
基本的には板金用のビスは2種類になっています。
長さやピッチも変わりなく、頭の形が異なる程度です。
スピーカーカウルの片側5か所のビスを外すと横にスライドすることができます。
※スピーカーケーブルの断線に注意
そして反対側も同様に、ビスを外してスライドさせます。
唯一違うビスとしてHDMIコネクタ部のビスのみ樹脂用の物がありますので、間違えないように注意しましょう。
続いて、本体下部の電源ボタンパネルを引っ張って取り外します。
※ケーブルに注意!
すると、ビスが現れますのでそれを外します。
この状態でセンターの樹脂カバーがフリーの状態になります。
右側にスライドすると、スッと移動してロックが解除されます。
この状態で樹脂カバーを持ち上げると、ようやく基板とご対面です。
あまりに記事が長くなってしまったので、今回はここまで。
次回の記事で続きを書きたいと思います。
続きの記事をアップしました。
「シャオミ Xiaomi A Pro 43 2025を分解してみた②」を見る。
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