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ホンダフィット3 純正USB端子を社外ナビに接続する。

DIY

ホンダフィットには純正ナビ用のUSB端子が設けられていますが、ナビ側は専用端子となっており、社外ナビへの接続は出来ません。
今回は純正USB端子を社外ナビに接続する改造を紹介したいと思います。

車体から取り外した純正USB端子につながるケーブル。

センターコンソール部に見えている部分は一般的なUSBコネクタになっています。

センターコンソールにパチッとはめ込みできるように、外側にはツメなどが付いています。

そして問題の純正ナビ側コネクタ。
こちらも抜け止めのラッチがついたコネクタになっています。

コネクタの中身を見るとUSBコネクタに似た雰囲気ですが、周りのハウジングが特殊形状なので純正ナビ以外には差し込めません。

こうやって見ると、通常のUSB A-Bケーブルに見えてきますが、やはりナビ側が曲者ですね。

こちらのコネクタには白いロック機構?のようなモノがあるので、樹脂工具で外してみましょう。

少々強引に引きちぎる形で取り外しました。
しかし、ケーブルとコネクタが分離する気配はありません。

ということで、ニッパを使ってハウジングを切り開いてみました。
樹脂内部は厳重なシールド構造になっています。ニッパで解体する際は樹脂部だけを攻撃するようにしましょう。

樹脂ハウジングをすべて取り除いて、金属シールドを開けてみました。
中に見えているのは赤と黒のケーブルでUSBの電源部ですね。
ここまで分解して通常のUSB Bコネクタと同一ということが分かりました。

裏側のシールドも解体してみましょう。
中央の樹脂部だけ残してバラバラにすることが出来ました。

ここまで分解してみましたが、再使用は不可能なのでニッパでチョッキン!

網線シールド構造になっているので、絶縁被覆と共にシールドをめくってみました。

一般的なUSBケーブルを切断した事がある人ならわかると思いますが、通常は赤、黒、白、緑の4色で構成されています。しかしホンダ純正のUSB端子は赤、黒、紫、橙というパターンの4色構成でした。
ケーブルを見ると極太の電源ケーブルと、厳重にシールドされた信号ケーブルが印象的です。
さすがは自動車用として作られたことだけはありますね。PC用で売っているものとは全く別物です。

今回は汎用性を追求して、USB延長ケーブル仕様に改造してみたいと思います。
通販で購入したUSB Aタイプのコネクタセット。
自分で半田付けすることで自由にケーブルを製作することが可能です。

まずは通常のUSBケーブルを参考に半田付けしてみました。
並びは左から黒、橙、紫、赤の順になります。
ちなみに網線シールドはこのように左右に振り分けしました。

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続いて網線シールドをコネクタの左右に半田付けしました。
これでケーブルが抜けてしまう事も防止できます。
もちろんノイズ対策としても接続は必須です。

半田付けが完了したので、樹脂ハウジングをはめるところですが、ケーブルが太すぎてフタが閉まりません。
そこでコネクタの後ろ部分をチョッキン!

ここまで切断して、なんとかケーブルが収まりそうな感じですね。

ハウジングを切断して極太ケーブルが何とか収まりましたが、仕上がりの違和感はありませんね☆

これで見た目もUSB延長ケーブルになりました。
どんな機器でも接続できるので、ナビを買い換えても問題ありませんね。

なぜ苦労して純正ケーブルを改造したのか?という答えはここからです。
勘の良い方は、もうお判りでしょうか。

これはナビに付属するような一般的なUSB延長ケーブルです。

電流負荷をかけて体力測定してみましょう。
まずは2.4Aほど。

大幅に電圧降下しており、4.59Vまで低下しています。
かなり抵抗値が高いケーブルのようですね。

では続いて、ホンダ純正USB端子を改造したケーブルで同様のテストを実施してみましょう。
まずは2.4A。

結果は4.81Vとなりました。
先ほどより0.2V以上高い電圧を維持しています。

少し電流を下げて1.5A負荷で様子を見てみましょう。

なんと電圧は4.99Vです。ほぼ電圧降下はゼロといって良いでしょう。
この差がスマホ接続時に充電できるか、逆に放電していくか、そのような差になるんですよね。

最後にUSB規格を完全に無視して3.5Aもの負荷をかけてみました。

3.5A流しても4.6Vを維持しています。
一般的なUSB延長ケーブルと比較しても1.5倍以上は大電流に耐えられるようです。

このように自動車用に使われるケーブルは総じて高品質、高耐久なんですよね。

今回は自動車メーカー規格の高品質ケーブルを最大限活用する形で延長ケーブルを作ってみました。
一般的な延長ケーブルよりも高品質で、内装とのフィッティングもぴったり。

皆さんも簡単なDIYで美しい内装処理を目指してみてはいかがでしょうか。

コメント

  1. Y より:

    はじめまして。
    この機種が非常に気になっておりまして知りたい情報を求めているうちにこちらを知りました。
    カタログや公式HPにはない機能の詳細を本来は実機を触って確認したいのですが、大手用品店のどこも店頭展示をされておられず、またネットで探し回っても出て来ずで…

    差し支えなければ教えて頂きたいのですが、3Dマップ表示にした場合の25m、10mスケールだと何処まで詳細な感じでしょうか?(例えばパナ社製ほどの詳細さか)また、自車アイコンの変更が可能なようですが、クルマ型のアイコンはあるのでしょうか?

    宜しくお願い致します。

    • まず分解。 より:

      Yさん、こんにちは。
      NX717の画面を設定してみました。自車アイコンは5種類から選択可能となっていました。
      3D地図は普段使用したことが無いので駅周辺などを中心に表示させてみました。
      スケールは最も詳細なもので25mとなっているようです。

  2. Y より:

    写真添付で調べて頂きありがとうございました。

    このたび、古いディーラーOPのナビ(NX708のOEM相当品)から買い替えることにしたのですが、NX711よりベースの地図がゼンリン製に変わっていると知り、またHPやあちこちでアップされてる2D表示の画像を見ながらある程度変わっているだろうなと想像しながらなかなか踏み切れずにいました。

    以前は描写に惹かれパナ製を使っていましたが、今のクルマ(中古)に乗り換えてクラリオン製になってからははるかに良いその使い勝手に次もクラリオン(か、または描写でパナ)となっていましたが実機が触れず悩んでいたところだったのです。

    参考になりました。
    お手数かけて頂き誠に感謝です。