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Windows11非対応PCに無料インストールする方法。

DIY

2021年10月5日に待望のWindows11がリリースされました。 しかしながら、Windows10の場合と比較するとインストール要件が厳しく、無償アップグレードを受けれないPCが数多く存在しているようです。 そんな状況を解決し、比較的古いPCにもWindows11をインストールする手順を紹介したいと思います。

 


2021/10/23 Update
インストール操作が簡単な別の手順も掲載しました
初心者向けWindows11非対応PC用インストールUSBの作り方


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Windows11本体ソフトの入手方法

Windows11自体はマイクロソフトで無料配布される形となっており、無料で入手可能です。 ただし、ここに別途ソフトウェアライセンスが必要というのは既知の内容かと思います。 ライセンス認証方法についてはWindows10が実行中のPCであれば、無償アップグレードによるライセンスを付与してもらえるので、実質的に無料で利用が可能です。 Windows7 → Windows10 の場合に実施された施策と同じですね☆

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準備するもの

・Windows10搭載PC ・USBメモリ(16GB以上)

  

今回は無償アップグレードを受ける必要がありますので、まずはWindows10が搭載されたPCを準備しましょう。

※まだWindows7を使っているという方は「2021年でもWindows10を無料でライセンス認証する方法。」を参考に事前にWindows10へアップグレードを完了させておいてください。

 USBメモリは一般的なモノでOKです。 速度等も特に指定はなく、今回は1000円程度で購入したUSB3.0対応の物でトライしてみました。

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まずは一般的な手順で試してみる(非対応PCでNG編)

一般的な手順とはWindows10からWindows11への無料アップグレードを利用する方法です。

Windows11搭載PCで直接実行する

今回準備したPCはWindows10Proが搭載された中古PCです。 このPCを使って直接アップデートする手順を試してみましょう。 まずはマイクロソフトのWindows11ダウンロードサイトに接続します。 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

マイクロソフトのサイトに接続したら、Windwos11インストールアシスタントの項目から「今すぐダウンロード」をクリックし、 ダウンロードされたファイルを実行します。

すると画面に以下のメッセージが表示されました。 PC正常性チェックアプリを使用して互換性を確認する デバイスがWindows11を実行するためのシステム要件を満たしているかどうかを確認するには、PC正常性チェックアプリを使用してから、ここに戻って[更新]を選択します。 意味の分かりにくい文言ですが、このPCはWindows11に非対応だからサイトで情報を確認してね。という内容です。 というわけで、一般的な手順は実行可能ですが厳しい要件チェックがあり、実質的に多くのPCがここでNGとされてしまう事になります。 この手順では成功しないことが分かったので、次のページで別手順を試してみたいと思います。

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USBメモリを使った手順で試してみる(非対応PCでもOK編)

ここからはUSBメモリを使った方法となります。 先ほどのお手軽アップデート手順ではPC要件チェックでNGとなりインストール作業が続行できませんでしたが、USBメモリを使用したクリーンインストールであれば無償アップグレードがOKとなります。 ※2021年10月6日確認済み

手順① Windows11インストールUSBメモリを作成する

先ほどの手順と似ていますが、まずはマイクロソフトのWindows11ダウンロードサイトに接続します。 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

マイクロソフトのサイトに接続したら、Windows11のインストールメディアを作成する項目から「今すぐダウンロード」をクリックします。 このツールを使ってインストール用USBメモリを作成しましょう。

手順② Windows10PCにWindows11を新規インストールする

先ほど作成した「Windows11インストールUSBメモリ」をPCに差し込んで電源をONしましょう。

しばらくするとWindows風の画面が表示されました。 ここではインストールに関するオプション等を選択することが可能ですので、利用する言語等を選択して「次へ」をクリックしましょう。

 次の画面で、「今すぐインストール」をクリックして進めましょう。

すると次の画面で、以下のメッセージが表示されました。
このPCではWindows11を実行できません。
このPCは、このバージョンのWindowsをインストールするための最小システム要件を満たしていません。詳細につきましては、https://aka.ms/WindowsSysReq を参照してください。

この段階ではインストールが出来ないので、画面右上の「×」をクリックしセットアップを終了します。

手順③ Windows11のインストール要件をクリアする対策を実施する

今回は若干古めのPCを利用しており、TPMチップのバージョンが2.0以下であるなど、そのままではインストールが出来ない状態です。
しかし、次に説明する手順を実施することで正常にインストールが可能となります。

この画面に戻ってきたら、キーボードの「Shift」を押しながら「F10」を押します。

するとこのように黒い画面が表示されるので、「regedit」と入力し、エンターを押します。

レジストリエディターという画面が起動するので、以下の順に操作しましょう。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」を開く
「SYSTEM」を開く
「Setup」を右クリック。
「新規」→「キー(K)」をクリック。

「新しいキー #1」が追加されるので、名称を「LabConfig」に変更する。

「LabConfig」を右クリック
「新規(N)」→「DWORD(32ビット) 値(D)」をクリック。

「新しい値 #1」が追加されるので、名称を「BypassSecureBootCheck」に変更する。

「BypassSecureBootCheck」をダブルクリックする。

「値のデータ(V)」を「0」→「1」に変更し「OK」をクリックする。

「LabConfig」を右クリック
「新規(N)」→「DWORD(32ビット) 値(D)」をクリック。

「新しい値 #1」が追加されるので、名称を「BypassTPMCheck」に変更する。

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「値のデータ(V)」を「0」→「1」に変更し「OK」をクリックする。

各項目が「REG_DWORD」「0x00000001(1)」となっている事を確認し、画面右上の「×」をクリックする。

黒い画面に戻るので、「exit」と入力しエンターを押す。
ここまでで対策作業は完了です。お疲れさまでした。

次のページでは実際にインストール作業を進めてみたいと思います。

手順④ Windows11をクリーンインストールする

対策が完了したところで、 もう一度、「今すぐインストール」をクリックしてみましょう。

今回はエラーが表示されずにライセンス条項の画面が表示されました。
ライセンス内容を確認し、「同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

このインストール手順はアップグレード(環境を残したままバージョンアップ)はできません。
そのため、パソコンの中身をすべて削除してまっさらにする「クリーンインストール」が必要です。

ここでは、「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を選択します。
注意点としてはディスク上のデータがすべて削除され、PC購入時のような状態になります。
必要なデータはUSBメモリ等にコピーしてから実行するようにしてください。

重要なデータが削除されないように十分注意して作業してください

 

インストール先のディスクを選択する画面となりますが、既存のパーティションはすべて削除しましょう。

最終的には「ドライブ0の割り当てられていない領域」だけが残る状態まで削除し、「次へ」をクリックします。

するとWindows11のインストールが始まりました。

待つこと数分で再起動の準備が始まりました。
この段階でUSBメモリを取り外すようにしてください。

USBメモリを取り外さないと何度もセットアップを繰り返す場合があります。

 

メーカーロゴが表示され再起動が始まりました。

デバイスを準備していますの表示になれば、あと少しです。

無事にWindows11の設定画面が表示されました。
利用する地域を選択して「はい」をクリックします。

Windows11のライセンス認証が必要となるため、インターネットへの接続も忘れずに設定しましょう。

インターネット接続が確認されるとアップデートパッチの適用などが実施されます。

PCの名称や利用者名などを登録すると設定はほぼ完了です。

必要に応じてプライバシー設定を変更しておきましょう。
特に気にしない方はそのまま「次へ」で問題ありません。利便性の高い設定が施されます。

待つこと数分でWindows11が起動しました!!

ライセンス認証の画面をチェックしてみると、「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」と表示されており、Windows10からの無償アップグレードが適用されていることが確認できました。

正式には非対応のCPUですが、問題なく動作しています。

メモリは4GB以上あれば使えそうな感じですが、今回は16GB搭載しているPCなので動作は快適でした。

Windwosの仕様をチェックしてみましょう。
エディション Windows 11 Pro
バージョン 21H2
インストール日 2021/10/06
OSビルド 22000.194
エクスペリエンス Windwos機能エクスペリエンスパック 1000.22000.194.0

インストール時期によってはビルドなどが異なる場合がありますが、今回のインストールはこのようなバージョンとなっていました。

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Windows11 非対応PCへのインストール作業まとめ

今回は正式には非対応となってるPCでもWindows10からWindows11への無料アップブレードの手順を紹介させていただきました。最初に紹介した「一般的な手順」によるアップグレード作業との違いはどこにあるのでしょうか。
おそらく後日自動適用されるであろうアップデートに関しては比較的新しいPCのみが適用可能となります。

少し古いPCを利用している人には暗に買い替えを示唆するような挙動に感じますね。
しかしネットの知識と少しの努力さえあれば、まだまだWindows11で使えるようになるというのが面白いところです。
この手順がいつまで使えるのは不明ですが、すぐに適用しないという方もインストール用のUSBメモリだけは今のうちに作っておくと幸せになれるかもしれませんね。

※本記事はこちらの環境で実験した結果であり、成功の可否については関知いたしません。

コメント

  1. はっちゃん より:

    私のPCのCPUが第8世代以下 非対応なのでまず無理ですね ここで引っかかる線引されてるのでまず無理ですね残念。
     最小改造対策としてMB&CPU&RAM辺りを対応策としてチェンジで乗り切れば可能性はあるかも?
    第2案件としてRINUX系統UBUNTU辺りと考えます只今UBUNTUを入れたpcも1台ありますはず目は躊躇しましたが慣れれば使えます。
    (因みに)os-rinuxいりです。pc-cpu-e8500でusb3.0回路セツトイン&SSDセットで乗り切ってます(MBspeedチェツクで判断できます)
    メーカーはbtub製品を狙えば可能です。
    第3案件として中華PCコンパクトサイズAmazon買い物でと云う案もあり3万以下でありますからまだ4年先?ですから

    • まず分解。 より:

      はっちゃんさん、こんにちは。
      Windows11のCPU要件ですが、第8世代以下でもこの手順で動作確認できています。
      手持ちの環境ではi7-6500u(skylake)、i7-3720QM(Ivy Bridge)などで正常動作しています。
      ネット上ではCore2 DUOでの動作報告もありますので、UEFIさえ利用可能であればおそらく問題ないのではと考えています。

  2. […] Youtubeを参照した内容と同じものがサイトにありましたので掲載しておきます。 まず分解。からWindows11非対応PCに無料インストールする方法。 […]

  3. はっちゃん より:

    おげんきですか Windows11非対応PCに無料インストールする方法。この件ですが
     3日前に窓の杜を徘徊してましたら ヒットしました内容読みましてどこかで聴いたようなな気がして全文を読み割りました  まず分解さんで出会った件と理解しました(#マイクロソフト非公認)とされてました。 
     この件を私のPCでチャレンジし取り入れてみたくなりました ありがとございます。何故か 勇気が湧いてきました 
     このような件を今後取り入れる人たちがかなり増えることでしょう 取り入れ方はまず分解さんの説明で理解できます。win7-からwin10ヘアップグレード時の作動仕方が同様なのですねそこが味噌醤油味の素です
    他の人が2年前のPCでwin11に成らなかったとグチがありましたがキーを入れてしまた為にw11に成らずもとw10のもどしたと説明してました。