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iPhoneバッテリー交換失敗による発火に注意!!

DIY

iPhoneの交換用バッテリーは通販で簡単に入手できますが、交換作業を誤ると爆発炎上する可能性があります。今回は簡単に入手できるバッテリー交換の怖さや注意点を実際に炎上した状況とともに解説したいと思います。

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iPhoneバッテリー交換で失敗しないためのヒント

バッテリー交換はポピュラーな作業だと思われますが、高容量のリチウムイオン電池は非常に危険な存在です。
今回はバッテリー交換における安全面のお話をしておきたいと思います。

【安全作業のポイント】
●バッテリー交換前にはバッテリー残量をゼロにしておく。
●作業中のショートを防ぐため、外したコネクタにテープを巻いておく。
●やむ得ず、ヘラ等を使用する場合は、樹脂製の幅広タイプを使う。

最近ではサムスン製のギャラクシーノート7爆発が世界各国で発生しており、リチウムイオンバッテリーの危険性も世の中に浸透してきたのではないかと思います。

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実際にバッテリーが発火した写真

この写真はiPhone5Sですがバッテリーを引き剥がす際に無理な力を加えた結果、バッテリーが発火したという事例です。
(※知り合いから頂いた写真です)
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交換用バッテリーはAmazon等でも簡単に入手できますが、作業の前に一読いただければ安全を確保できると思います。
特にiPhone5以降の機種ではバッテリーの両面テープが非常に強力なものとなっており、無理に引き剥がすとバッテリーセルをキズ付けて恐ろしい事故に発展する恐れがあります。


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誰にでもできる、古いバッテリーを安全に取り外す方法

iPhone5C/iPhone5S/iPhone6の場合は両面テープを横から引っ張ることで取り外す仕組みとなっています。
ヘラ等で無理にはがすと、最初の写真のような事故につながりますので、注意しましょう。
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バッテリー下部の黒いタブを引っ張ると、白い両面テープが伸びて出てきます。
このように作業することで、バッテリーセルに力を加えることなく、簡単に外すことが可能です。
作業の際は周辺部品に引っ掛けないように注意しましょう。
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慎重に引き抜くと、バッテリーが安全かつ簡単に外れます。
もし、途中で両面テープがちぎれてしまった場合は、ヘラ等の出番になります。
この際も極力バッテリーセルに力を加えないようにしましょう。
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簡単なバッテリー交換の手順を解説

こちらはバッテリーがパンパンに膨れあがって、液晶画面が外れてしまったもの。
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なかなかの膨れ具合ですね。
バッテリー残量はほぼゼロなので、事故発生の確率は非常に低いと思います。
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では実際にバッテリーをはずしてみましょう。
作業写真は省略しますが、最初に書いた内容を守っておけば、まず大丈夫でしょう。
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取り外したバッテリーセル。2013年製でした。
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バッテリーコネクタをマクロ撮影してみました。
端子は3ピンになっており、バッテリーと端末間で通信を行っているものと思われます。
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バッテリー下部には、樹脂製のカバーがあるので開けてみました。
なにやら細かい電子パーツのようなものが見えますね。
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裏面からマクロ撮影。
非常に小さな部品ですが、プリント基板に間違いありません。
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表面からマクロ撮影。
バッテリーの電子回路といえば、温度センサー程度だと考えていました。
しかし、この写真からみて分かるとおり、明らかにCPU的なモノが装備されています。
これら半導体がバッテリーの状況を監視することで安全を確保していると言う訳ですね。
DSC_0892

通販で簡単にバッテリーが入手できる時代ですが、作業の前に少し知識をつけておくだけで安全に作業できると思います。


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バッテリー交換で発火させないための注意ポイント

【安全作業のポイント】
●バッテリー交換前にはバッテリー残量をゼロにしておく。
●作業中のショートを防ぐため、外したコネクタにテープを巻いておく。
●やむ得ず、ヘラ等を使用する場合は、樹脂製の幅広タイプを使う。

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バッテリー交換方法のまとめ

バッテリー交換というとお手軽な簡単作業と思われるかもしれませんが、実際には高エネルギー量のバッテリーを取り扱うデリケートな作業となります。
不安な方は専門業者に依頼するというもの良いのではないでしょうか。
腕に自信のある方は、自分で作業されるかと思いますが、金属や陶器のトレイの上で作業するなど、万一発火した場合に延焼を防ぐような処置を行っておきましょう。

 

コメント

  1. 0Vの電池セルを分解して燃やした人 より:

    端子電圧ほぼ0Vでバッテリー残量ほぼゼロだと思ってもセル内部で短絡すると燃えますよ

    • まず分解。 より:

      0Vの電池セルを分解して燃やした人さん、こんにちは。

      確かにリチウムバッテリーは高エネルギーなため、危険であるという認識はしています。
      ただ、知識不足から満充電のまま作業される人もおられると思います。
      少しでもエネルギー密度を下げておく事で、万が一の短絡の際に熱暴走にまで至る事故を避けることには有効だと考えています。

      リチウムイオン電池の熱暴走に関して興味のある方は、JIS C8714あたりの資料を読んでおくと良いかと思います。

  2. 2361 より:

    先に読んでいれば良かったです。セルの膨らんだ6を分解してバッテリー交換中に発火炎上させてしまいました。満充電だったものだから悲惨な結果でした。バッテリーを接着して有るテープが切れてしまい。樹脂製のヘラで抉った後、時計用のドライバーを入れたらこの結果でした。金属はダメですね。それにしても接着が強すぎます。熱膨張で接着剤が変性したのかな〜。シムカードは炎上後も無事だったようで5に装着してバックアップから復元しましたが…。