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SUNLU FilaDryer S2 フィラメントドライヤーを使ってみた

3Dプリンタ

今年に入ってからCoreXY方式の3Dプリンタ制作に挑戦するなど、3Dプリンタ関連の活動を活発化させてきました。しかし、早いもので湿度が気になる季節の到来です。
住んでいる地域が高温多湿な事もあり、フィラメント類の管理という点では悩ましいです。

今まではフィラメントの管理といえば、シリカゲルを入れたジッパー袋にいれて保管するという方法をとっていました。しかし、吸湿をある程度抑える事は出来てもフィラメント自体を乾燥させる事は出来ません。
amazon等をチェックしているとフィラメントドライヤーという製品が存在する事は知っていましたが、レビューを見ても評価は様々でどれを選べば良いのか悩んでいました。

そんな時にサンステラ様よりフィラメントドライヤーを提供していただける機会を得られたので早速テストさせていただく事にしました。
今回はSUNLU FilaDryer S2の詳細や使い勝手などを中心に紹介したいと思います。

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SUNLU FilaDryer S2のパッケージ

サンステラ様より到着したフィラメントドライヤー SUNLU FilaDryer S2のパッケージです。
パッケージのデザインも良く、製品の中身が一目でわかるようになっています。
またパッケージには持ち手があるので、運搬も容易で使用しないときに片づけておくのにも便利そうです。

パッケージ裏側をチェックしてみました。
基本的には英語で記載されていますが、パッケージ内には日本語マニュアルが同梱されているので特に問題はありません。

商品のスペックです。

・製品サイズ 265mm x 118mm x 274mm
・対応フィラメント径 210φ x 85mm
・製品重量 980g
・対応フィラメント 1.75mm/2.85mm/3.0mm
・使用可能湿度 90%以下
・使用可能温度 35~70℃

電気仕様もチェックしてみましょう。

・ACアダプタ入力 AC100~240V 50/60Hz
・ACアダプタ出力 DC 24V / 2A
・待機電力 0.05W
・最大電流 1.8A
・最大出力 48W
・液晶ディスプレイサイズ 3.43 x 2.87インチ

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パッケージを開封してみた

先ほどのスペック表記などを見ている限りでは出力パワーなども十分で、早く使ってみたいという気持ちになりますね。はやる気持ちを抑えつつ、パッケージを開封してみました。

パッケージを開封すると日本語のマニュアルが出てきました。
こちらでは「フィラメント乾燥機」という名称になっていますね。

内容としては非常に分かりやすく、詳細まで記載されたものとなっています。
使用時の注意事項、製品仕様、乾燥時間の目安、接続方法などが記載されていました。

続いて裏面をチェックしてみましょう。
こちらには詳細な操作方法が記載されており、日本語も非常に分かりやすい内容となっています。
(英語を直訳したものでは無く、しっかりと日本仕様で作られたものになります)

内容物を並べてみました。
・SUNLU FilaDryer S2本体
・ACアダプタ
・交換用テフロンチューブ
・英語マニュアル

日本仕様のACアダプタなども入っており、すぐに利用することが可能なのがうれしいポイントですね。

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付属品をチェック

では付属品の詳細をチェックしてみましょう。

まずは付属の英語マニュアルです。
先ほど紹介した日本語マニュアルが存在するので、こちらを読む必要はありませんが内容を紹介したいと思います。

こちらは写真だけで基本的な使い方が分かるような簡易マニュアルとなっています。
詳細な操作は先述の日本語マニュアルに記載されていますが、こちらだけでも基本的な内容は理解できるようになっていますね。

日本語マニュアルと同様に標準乾燥時間と温度設定の一覧が記載されていました。

マテリアル別乾燥時間表をまとめてみました。

材質 乾燥温度 乾燥時間
PLA/PLA+ 45~50℃ 3~6時間
WOOD 45~50℃ 3~6時間
PETG 45~50℃ 3~6時間
PVB 50~55℃ 3~6時間
ABS/ABS+ 50~55℃ 3~6時間
HIPS 50~55℃ 3~6時間
PVA 50~55℃ 3~6時間
ASA 50~55℃ 3~6時間
TPU 50~55℃ 3~6時間
PMMA 50~55℃ 3~6時間
PA/PC 60~70℃ 3~6時間

乾燥時間は状況により選ぶようなイメージですが、素材ごとの最適温度はそれぞれ違いがありますね。
ガラス転移温度などの影響か、単純に高温であれば良いという訳でもなさそうです。
この辺りは使いながら最適な乾燥条件を見つけていきたいと思います。

また英語マニュアルに記載されてる写真ではフィラメントドライヤーを作動させた状態で、3Dプリンタに接続してプリントする事が可能となっているようです。これは便利な機能ですね。

続いては付属のテフロンチューブです。
これは何に使うのかというと、SUNLU FilaDryer S2のフィラメント取り出し口に使われているものです。

このようにSUNLU FilaDryer S2本体の上部カバーにはめ込まれており、摩耗等が発生した場合に交換できるようになっています。

テフロンチューブの外形は約6.2mmとなっていました。

内径は4.1mmほど。
追加で購入するときにはこのサイズを参考にしてもらえればと思います。

続いてACアダプタをチェックしてみましょう。
乾燥ヒーター用という事で、信頼性などが気になるところです。

入力はAC100~240V 50/60Hz対応です。
出力はDC 24V/2.0Aで48W仕様となっていました。

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DCプラグの仕様をチェックしてみましょう。
外径5.5mm×内径2.1mmとなっており、センタープラス仕様です。
一般的な仕様なのでACアダプタだけ別途準備したりする場合でも入手は容易ですね。
長く使う事を考えれば、こういったメンテナンス性の高さはありがいところ。

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SUNLU FiraDryer S2本体をチェック

SUNLU FiraDryer S2本体をチェックしてみましょう。
本体はフィラメントスプールに合わせた円形となっており、スペース的な無駄がありませんね。
世の中には角型の製品も数多く流通していますが、熱の回りを考えれば円形が良いのではと思います。

本体正面には大型のディスプレイが装備されており、視認性は高そうですね。

本体裏をチェックしてみました。
裏面下部にDCジャックが装備されており、ここに付属のACアダプタを接続して利用します。
こちらの記載も出力48Wとなっていますね。

※一般流通品には本体にもPSE認証が取得されます。(本レビュー製品は先行テスト品の為、ACアダプタのみPSE認証となっています)

本体下部には樹脂製の脚が4本出ていますが、それぞれにゴムが装備されておりしっかりと接地させることが可能です。プリント中は内部のスプールが回転するため、その振動や騒音を伝えない意味でもうれしい配慮です。

上部カバーをパカッと開いてみました。
内部には円形に沿った形でヒーターが搭載されています。
またフィラメントを保持するためのシャフトも2本見えていますね。

上部カバーの内側を見てみると、こちらにもヒーターが装着されていました。
これで上下方向含めて360°全周から加熱してくれるという仕様になっています。

上部カバー中央部のくぼみはフィラメントを取り出すテフロンチューブの穴になっています。
またカバー開閉の際に、手で触れるであろう部分には樹脂製のガードも装備されており、安全面でも非常に配慮された製品であることが理解できます。

上部カバーのヒーターを接続するケーブル部分です。
断線しないようにナイロンメッシュで保護されており、こちらも安心感が高いですね。

フィラメントが回転しやすいよう、シャフトはベアリングによって保持されていました。
重たいフィラメントを置いてもスルスルと軽快に回転します。

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実際にSUNLU FilaDryer S2を使ってみた

では実際にSUNLU FilaDryer S2を利用してみましょう。
今回は2年半近く寝かせてあったPLAフィラメントを乾燥させてその効果をチェックしてみたいと思います。

まずはそのままでテストプリントしてみると、さすがに2年半放置していただけあって状態はかなり悪いです。
糸引き、ダマなどダメなサンプルのお手本といった状態です。。。

この時点での重量は657gとなっています。
乾燥処理で重量が変わるのかどうかチェックしてみましょう。

まずは乾燥処理です。
SUNLU FilaDryer S2にフィラメントをスプール毎投入します。

この段階では電源が入っていないので、液晶ディスプレイには「ON/OFF」の表示だけがされています。
「ON/OFF」の表示をダブルタップしてみましょう。

すると電源が投入され加熱が始まりました。
ダブルタップしないと電源が操作できないので、不用意に電源が入ったり切れたりしないという点は安全面からも評価できる仕様ですね。
SET、▲、▼、ON/OFFのそれぞれの表示部はタッチスイッチになっています。

液晶自体は視野角が狭いこともなく、バックライトも装備されているので視認性は良好です。

まずは素材を選択します。
操作パネル上ではPLA/PC/PA/ABS/TPU/PETGから選択できます。
それぞれ温度条件を保存できるので良く使う条件を登録しておくと便利ですね。今回はPLAに55℃という温度を設定させました。

乾燥時間も1~99時間まで自由に設定可能です。
今回は寝ている間に処理する想定で時間は10時間としました。

PVの項目は現在の温度、湿度を現しています。
SVは設定温度です。
開始から30分ほど経過した状態ですが、現在の湿度は75%になっています。

そして、8時間後の状況です。
温度は設定した55℃ピッタリ、湿度は43%まで低下しています。

この状態で重量を計測してみました。
処理前の状態は957gだったものが1g軽くなって、956gとなっています。
乾燥によって重量が軽くなったとみて間違いなさそうです!!

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SUNLU FilaDryer S2を使ってみた感想

今回はサンステラ様より提供いただいた製品をレビューさせていただきました。
全体を通して感じた事は製品としては非常に考えて作られているという印象を受けました。

私自身はフィラメントドライヤーという製品に初めて触れた訳ですが、今までは3Dプリンタのヒートベッドで簡易的に乾燥させたりという事をしていました。またヒートベッドで簡易的に乾燥させる場合もソフトウェアの制限により長時間加熱する事が出来ず、使い勝手が良いものではありませんでした。

しかし、SUNLU FilaDryer S2を使用すれば、温度条件の精密な制御に加えて、長時間設定できるタイマー機能、使いやすいエンクロージャー形状などメリットばかりです。
デザインも良く、動作状態が一目でわかる点、また製品自体が発熱しない(内部のみ発熱する)など住宅環境での使用を考えると安全面含めて非常に使いやすいと感じました。

なお、実際の印刷結果などは次回の記事で紹介したいと思います。

SUNLU FilaDryer S2に興味を持たれた方は、GREEN FUNDINGのサイトをチェックしてみてくださいね。
また、3Dプリンタ関連製品の購入は、サンステラ3Dモールも要チェックです。
今なら初回会員登録で1,000ptプレゼントのキャンペーンも実施されていますので、まずは会員登録をしてゆっくりとモールをチェックして頂ければと思います。

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