フリマサイトで格安のUSBメモリを発見したので購入してみましたが、どうやらPC付属のリカバリーUSBだったようです。リカバリーソフトに興味はないので削除してUSBメモリとして使おうと考えていましたが、読み取り専用設定にされているらしく、ファイル削除やフォーマットを一切受け付けてくれませんでした。
今回はそんなUSBメモリの設定を変更して、ライトプロテクトを解除する手順を紹介したいと思います。
また副作用として、元々8GBと記載されてた物を16GBに設定変更することで大容量化させることにも成功しました。
購入したDELL製の格安USBメモリ
今回購入したUSBメモリですが、容量は8GBと書かれており、DELL製のPC付属品のようです。
メモリをPCに差し込むと普通に認識され、Windowsのディスクイメージのような中身になっています。
これを初期化することで格安USBメモリとなるはずでしたが、実際にはそれほど簡単ではありませんでした。
ちなみにネット上で良く紹介されているようなRegeditやDiskpartコマンドなどの簡単な手法は通用しません。だからこそ解除する方法を紹介する意義があるというものです。
PCに差し込んでみた
まずはPCに差し込んだ時の状態を紹介したいと思います。
エクスプローラが起動し、USBメモリ内のファイルが見える状態となっています。
ディスクのプロパティを確認すると容量は7.19GBとなっています。
まずはファイル削除をやってみましょう。
しかし、ファイルはライトプロテクトされており削除不能でした。
まずはこの画面からフォーマットを実行してみます。
しかしこちらもライトプロテクトの影響か、フォーマットは失敗に終わりました。
さらに違う画面からという事でディスクの管理画面からも試してみましょう。
書き込みに関するような項目はすべてグレーアウトしていました。。。
考えうる様々な方法で書き込みを試しましたが、ことごとく失敗です。
さて、どうしたものか。。。
USBメモリを分解調査してみた
書き込み禁止はソフト的ではなく、ハード的に細工がされているのでは無いかと思い、分解してみる事に。たまたま同モデルの書き込み可能なUSBメモリを所有していたので、内部を徹底比較してその違いを明らかにしましょう。
ビスやツメなどもなく、パカッと開くだけ。
(写真上は通常品、写真下はライトプロテクト品)
ライトプロテクト品を通常品を徹底比較
手持ちの通常品とライトプロテクト品を分解比較して内部構造の違いをチェックしてみましょう。
まずは基板裏面ですが、搭載されるフラッシュメモリどちらも同型番ですね。ここに違いはない様子。
(写真上は通常品、写真下はライトプロテクト品)
搭載NANDチップは128GBit(16GB)ですが、8GBとして使われているようです。
続いて基板の表面を見てみましょう。
こちらはUSBメモリのコントローラやチップ抵抗などが装備されています。
基板の色やシルク印字に違いがあるものの、基本的には同じものにみえます。
(写真上は通常品、写真下はライトプロテクト品)
基板表面をさらに詳細にチェックしてみましょう。
まずはライトプロテクト品のコントローラをチェック。
「ALCOR MICRO製」の「AU6989SNES-GTD」が搭載されています。
続いて通常品のコントローラをチェック。
こちらも「ALCOR MICRO製」の「AU6989SNES-GTD」が搭載されています。
コントローラに違いがないので、周辺のチップ抵抗なども比較してみましょう。
チップ抵抗の配置や乗数にも違いはありませんでした。
つまり、この段階で分かったことはハードウェア的な細工ではなさそうという事です。
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