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PRN3Dワーク冷却ファン シロッコタイプ製作

3Dプリンタ

PRN3Dのワーク冷却ファンダクトを製作してみました。
前回製作したものは通常のファンを利用していましたが、今回は静圧が高いシロッコファンを利用したタイプになります。
シロッコファンを利用することで確かな風量とコンパクトなオーバーハングを目指しています。

前回作成したものは、印字ヘッド部の体積が大きく前に突き出した形となっていました。
つまり、ベッド調整などの作業効率が悪いという問題を抱えていました。

今回作成するパーツは2点あります。

まずはひとつ目。
シロッコファンとキャリッジを固定するパーツです。
DSC_0186

 

そしてもうひとつ。
コチラはシロッコファンに固定するダクト部品になります。
DSC_0187

ベース部品にはこのようなリブを設けています。
DSC_0188

ダクト部と組み合わせることでシッカリとはめ合い固定が可能です。
DSC_0191

下から見ると、このような形になります。
DSC_0192

組み合わせるファンですが、なかなか一般流通しておらず入手が難しいです。
そこで、パソコン用パーツとして売られている部品を活用することにしました。
DSC_0193

アイネックス製のRSF-04です。
↓アマゾンで販売されているので、同様の物が入手可能です(^^

シロッコファン自体は電圧12Vで簡易流体軸受けタイプとなります。
DSC_0194

アマゾンで購入したファンです。
金属製のロープロファイル用ブラケットが装着されています。
DSC_0196

今回はブラケット部分は不要ですので、ビスを外して分離しましょう。
DSC_0197

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ビス一本で分離できました。
ファン部のみ使用しますので、ブラケットは他の用途に活用しましょう。
幸い、通気口が装備されているので、コンパクトタイプのパソコンのカバーにも使えそうですね。
DSC_0198

先ほどの部品とシロッコファンを組み合わせてみました。
固定はM3のビスとナットで固定します。
DSC_0199

裏面から見るとこのような感じです。
DSC_0200

横から見てみましょう。
高い静圧を活かして、細めのダクトに空気を押し込む設計です。
このおかげで非常にコンパクトかつ、十分な風量を確保することが出来ました。
DSC_0201

では取り付けしてみましょう。
まずはプリントヘッドとキャリッジを固定しているボルトを外します。(手前側だけでOK)
DSC_0202

そしてファンダクトを上に乗せます。
左側には多数の配線が通っていますので、かみ込み等に注意して取り付けしましょう。
DSC_0203

そしてビスでキャリッジ部と固定します。
DSC_0204

風の当たる場所はプリントヘッドの下部となりますので、印字完了した部分を効率的に冷やすことが可能です。
DSC_0205

キャリッジ下部のギリギリに配した構造となっていますので、ベッド部とのクリアランスも十分確保されています。
つまりベッド調整もやりやすく、ベッドからの熱害も受けにくいという構造です。
DSC_0208

シロッコファンについては、各社で吹き出し口のサイズなどが統一されていません。
今回はデータ公開するにあたり、一般的に入手しやすいファンを選定して設計してみました。

データダウンロードはこちらからどうぞ!
PRN3Dワーク冷却ファン シロッコタイプ データダウンロード

コメント

  1. So より:

    初めまして。3Dプリンター系の更新を楽しみにしています。
    PRN3D所有者なのですが、電子系がズブの素人です。
    こちらの記事と、ヒートベッドの別電源化を考えています。
    まずはファンと思っているのですが、こちらのファンはどこから電源を取るべきか悩んでいます。
    PRN3Dのモーターファンと同じところからとっても大丈夫なのでしょうか。
    恥ずかしい質問で申し訳ありません。

    • まず分解。 より:

      Soさん、こんにちは。
      最近3Dプリンタ系の更新が出来てなくてごめんなさい!
      色々とネタはあるのですが、まだ公開できるレベルになっていないものばかりです(^^

      さて、ファンの電源ですが、PRN3D標準のファンモーターと同じ場所から取って頂いて問題ありませんよ。
      ファンは赤線がプラス、黒線がマイナスになっていますので、接続間違いには十分注意してくださいね♪

  2. So より:

    ありがとうございます。
    お礼が遅くなり申し訳ありません。
    あまり自信がなかったので、配線コネクタとやらを購入し、並列分岐してみましたところ、無事回りました。
    特に、ABSでのオーバーハング部には絶大な効果が見られています。

    ただ、層別の温度差が激しくなってしまい、捲れは多くなってしまっている印象です。PLAでもはがれてしまいました。
    本当に初歩的な質問、ヒートベッド別電源化のほうに投稿させていただきたいと思っています。
    お時間ありますときに返信いただけますと幸いです。

    • まず分解。 より:

      Soさん、こんにちは。
      プリントデータのご利用ありがとうございます!
      やはりオーバーハング部分での効果は大きいですよね。

      さて、捲れについてですが最下層での話でしょうか。
      私は印字開始後の3層くらいまでファンを止めて、途中からファンを回すようにしています。
      ※手動スイッチによる操作です。

      またファン増設によりヘッドの雰囲気温度が下がってしまっている可能性も考えられます。
      温度センサー部とヘッド部での温度差が大きくなっているのであれば、ヘッド部の温度を若干上げてみるなど調整が必要になるかもしれませんね。

  3. So より:

    分解さま。
    ABSにおいては、きめの細かさもつまりかなりきりっとした印象で大満足です。
    めくれについては、最下層についてはある程度許容範囲と言うか、以前と変わりません。
    うちのカプトンテープ+マスキングテープ(やすりがけ)+消え色ピット環境下ではある程度の表面積というかどれだけ1層にかかる時間が影響するか?の様な気がしています。
    凸のようなある程度下層に時間がかかった上に違う立体を乗せる様なデータだとPLAでも上層がはがれてしまうようになりました。これも条件出しだとは思いますが。なのでBrimはギリギリ、Raftはデータ自体が剥げてしまっています(笑)