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Amazon Echo Spotを分解してみた。

レビュー

Amazon Echo Spotを購入したので早速分解してみました。
Echo SPOTにはタッチパネル付き液晶ディスプレイなどが搭載されており、過去に分解したEcho Dotとどのように違うのか、内部をチェックしてみましょう。

Amazon Echo Spotのパッケージです。
今回はブラックモデルを購入しましたが、水色のパッケージが特徴的ですね。

パッケージ裏面を見てみましょう。
Amazon Echo Spotの特徴などが分かりやすく記載されています。

水色の外箱を外すと、アマゾンロゴの入った黒いパッケージが登場しました。

シールテープを剥がしてみましょう。

Amazon Echo Spotが姿を現しました。

内容物をパッケージから取り出してみました。
Amazon Echo Spotに加え、専用ACアダプタが出てきました。
Echo Dotシリーズとは違い、USB給電ではないので少し利便性に欠けますね。

Amazon Echo Spot付属のACアダプタです。
仕様は12Vの1.25A(15W)となっています。

プラグ形状はEIAJ#2に似ていますが、少し違うようです。
ちなみにEIAJ#2のプラグを差し込むと、ちょっとスカスカな感じですが給電はOKでした。
試しにUSBの5Vで動作するか実験したところ、液晶にAmazonロゴが表示されるところで再起動を繰り返しました。ちょっとパワー不足でしたね。

第二世代Eoch Dotと比較してみました。
フットプリントはそれほど変わらない気がしますが、見た目の存在感はかなり大きいですね。

Amazon Echo Spotの上部には3つのボタンと4つのマイクアレイを搭載。

Amazon Echo Spotの背面はDC入力ジャックと音声出力ジャックが装備されています。

Amazon Echo Spotの本体裏側です。
円周状のスリットはスピーカ出力部で、その他は滑り止めのゴムで構成されています。
型式等はFCC ID:2ALBE-0301 MODEL NO VN94DQと印字されています。

Amazon Echo Spotの裏面ゴムを弄っていると、パリッと剥がれました(笑)
突然ですが、ここから分解が始まります(^^

裏面には3つのトルクスビスがありました。
一本抜けているように見えるところは、元からビスがありませんでした。(ビス穴ではありません)

まずは大きい方のビスを外してみましょう。
一般的なトルクスドライバーで簡単にビスを外すことが出来ました。

色々いじってみたものの、やはり分解は液晶ディスプレイ部分からとしか考えられません。
まだ通電もしていませんが、分解作業のため液晶ディスプレイの保護フィルムを剥がしましょう。

Amazon Echo Spotの液晶ディスプレイは両面テープ等で固定されておらず、回転させて固定する仕組みになっていました。
これは分解するにあたり、非常にありがたい構造ですね。
液晶ディスプレイを回転させると、パリッと外れました。
フレキシブルケーブルが多数つながっているので、回転時も最小限の回転にとどめましょう。

内部は基本的にすべてトルクスビスで固定されています。
まずは分解直後に見えたアルミダイキャスト部のビスをはずしてみました。

アルミダイキャスト部のビスを外したものの、ガタガタするだけで取り出すことはできません。
液晶ディスプレイを接続するケーブルを押さえるパーツもありますが、ビス固定とは違ったようです。

そこで、ESDピンセットを取り出して引っ張ってみると。。。
パリっと剥がれました。

これでケーブル押さえを解除することが出来ました。
あとはフレキシブルケーブルを外すだけですね。

また別の場所にも両面テープで固定されたケーブル押さえを発見。
ESDピンセットでどんどん外していきましょう。

ここまで来てようやくAmazon Echo Spotの特徴的な液晶ディスプレイを外すことが出来ました。
それぞれのケーブルはタッチパネル、液晶ディスプレイ、カメラを構成するパーツのようです。

液晶ディスプレイを取り外した後のAmazon Echo Spotです。
アルミダイキャストの部品でサンドイッチされており、非常に重厚なつくり。
この重量感は本体を置いた時の安定性、冷却性、そして質感などにも寄与していますね。
ちなみにこの状態では、まだ基板等を取り外すことはできません。

次はシールド板のような部品を外します。
4本のトルクスビスがあるので、サクッと外しましょう。

ネジロックは塗布されているものの、通常のトルクスビスなので簡単に外れました。

このシールド板は両面テープ固定されていないので、簡単に取り外しできました。
両面テープ固定されていると、剥がす時に曲がったり色々厄介なんですよね。

隙間に棒を突っ込んだりしていますが、まだまだ外れる気配がありません。

すると先ほど取り外したシールド板の奥にビスを発見。
サクッと取り外しましょう。

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Amazon Echo Spotをここまでバラバラにして、見えるビスはすべて取り外したものの、まだ外れる気配がありません。
ちょっと気になる中央の穴を覗いてみると。。。
奥の方にビスがありました。

かなり奥の方にあるので、特殊なドライバーを用意するなどした方がよさそうです。
ビット交換式の物などではリーチが足りず、回すことはできません。

先ほどのビスを外すと中身がごそっと出てきました(^^)

ボディ上部にはスイッチ関係と4チャンネルマイクアレイの基板があります。
今回はここに興味がないので分解対象外としています。

Amazon Echo Spotの中身です。
アルミダイキャストに包まれた本体基板、ウエイト用アルミダイキャスト、スピーカーで構成されています。

本体下部のスピーカーです。モノラル仕様ですが、ハーネス部の防音処理などしっかりとやってる印象ですね。

最初に見えたビスはスピーカー本体を固定しているものでした。

こちらはウェイト用のアルミダイキャスト部品です。EMIシールドテープなども貼られており、しっかりした作りこみを感じられます。

では本体基板部を見てみましょう。
Amazon Echo Spotの仕様ではDC入力ジャックと音声出力ジャックのみとなっていますが、隠されたMicroUSB端子がありますね。
これはメンテナスや改造に使う事が出来そうですね。DC入力自体は12Vとなっているので、電源給電用ではなさそうです。

本体上部には基板で構成された無線アンテナがありました。

無線アンテナの実装も厚みのある両面テープで固定されており、アンテナ感度を低下させない工夫がされています。

Amazon Echo Spotのメイン基板です。アルミダイキャストにサンドイッチされており、基板の全体像を見ることができません。

アルミダイキャストに止められているビスを外してみましょう。

アルミダイキャスト部品には放熱ゲルが貼り付けされており、シールド板兼放熱板の役目を兼ねているようです。
これだけ大型の部品なので365日24時間連続稼働するAmazon Echo Spotにも十分な熱容量が確保されています。

Amazon Echo Spotのメイン基板表面です。
大きなシールド板とコネクタ関係の部品がメインとなっていますね。

Amazon Echo Spotのメイン基板裏面です。
こちらも大多数はシールド板の奥に格納されています。

Amazon Echo Spotのメイン基板にもアンテナパターンが構成されていました。

こちらにもアンテナパターン。ドットで構成された面白い形状ですね。
先ほどのアンテナと合わせて3アンテナ仕様となっています。

では基板のチップ類を確認してみましょう。
まずは「Goodix」の「GT5668」です。
これは4.5~6インチLCD向けの10タッチ対応タッチパネルコントローラーです。
省電力でのジェスチャー対応なども組み込まれており、スマートフォンから各種ポータブルデバイスまで幅広く対応します。

続いて「Texas Instruments」の「TLV320DAC3203」です。
超低消費電力のオーディオコーデックDACチップです。
小型ですが、100dB SNRのスペックを誇ります。

続いて「Texas Instruments」の「TPA3111D1」です。
シングルチャンネルの10W D級アンプです。90%以上の効率で動作するためヒートシンクも不要となっています。
小型機器ではデジタルアンプが当たり前の時代になりましたね。

裏面にはフィルター用のコイルが装着されていました。

装備される各種コネクター類も面実装だけではなく、しっかりとした固定が得られるものが採用されています。

とにく頻繁に抜き差しするであろう音声出力ジャックはビス止めまでする念の入れようです。

一通りの分解が終わったので、組み立てて電源を入れてみましょう。
電源を入れるとAmazonロゴのあとにechoロゴが表示されました。

液晶ディスプレイはタッチパネルなので簡単に操作することが出来ます。

Wifiに接続するとファームウェアのアップデートが始まりました。
液晶ディプレイ自体は視野角も広く高解像度なので非常に高級感がありますね。

今後のスマートホーム端末を担ってくれるAmazon Echo Spotに期待です(^^

Amazon Echo Spotの分解ですがいかがだったでしょうか。
価格は高いように感じていましたが、分解してみて納得。非常に高品質なつくりという事がわかりました。
マイクアレイは4チャンネルになっていましたが、CPUなどの高性能化も寄与しておりEcho Dot(第2世代)より音声認識精度は高めですね。

画面が装備された事でプライムビデオの再生にも対応しており、Echo Dotに比較して利用頻度は明らかに高くなりました。
Amazon Echo Spotは非常に多機能になっていますので是非試してみてくださいね。

コメント

  1. すますぴ! より:

    素晴らしい分解記事をありがとうございます。
    当方のブログでも紹介させていただきたいと思います。
    よろしくお願いいたします。

    • まず分解。 より:

      すますぴ!さん、こんにちは。
      幅広い方に分解の楽しみを知ってもらえればと思います(^^)
      よろしくお願いします。

  2. すますぴ! より:

    ありがとうございました。
    こちらの記事に掲載させていただきました。

    https://sumasupi.net/2019/01/09/disassembly-of-amazon-echo-spot/

    細かい仕様をじっくり見てみたいのですが、時間がいくらあっても足りません(笑)
    どうもありがとうございました。

  3. […] こちらの記事になります。 […]