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Ticwatch E防水スマートウォッチが浸水故障した。

分解&工作

Ticwatch Eをamazonにて購入したのですが、気が付くと浸水して故障していました。
精密なスマートウォッチですが、ダメもとで分解して修理できるかチャレンジしてみました。

Ticwatch Eの浸水状況です。
防塵防水性能は「IP67」となっていますが、この有様です。
この窓は心拍数センサーの部分です。

浸水時の基本的な対処としては、電源を切断して乾かすことですが、内蔵バッテリをすぐに切断することはできません。
まずはシリカゲル乾燥剤と密閉袋を用意して、Ticwatch Eを乾かすことに。

一週間ほど放置してみましたが、内部の水気は取れていないようです。

スマートウォッチ本体を見ると、トルクスタイプのビスを発見しました。

iPhone用のトルクスドライバーが適合するようで、簡単に外すことができました。
ビスの根元にはゴムガスケットが装備されていますが、ここに水分はありませんでした。

先ほどのビスを外すと、パカッと本体が開きました。
ビス一本とツメ固定という事を考えると、防水性能はあまり期待できないような気が。。。

Ticwatch Eの裏蓋内部です。
右に見えるのは充電端子用のバネ接点です。
そして中央の穴は先ほどの浸水写真にあった心拍数センサーの穴になります。

そしてTicwatch E本体側です。
中央の心拍数センサーあたりの浸水が激しいですね。。。

今回の浸水で発生したのかわかりませんが、充電端子部も激しく損傷しています。

有機ELディスプレイ側はキレイない状態ですが、若干水分が残っていました。

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Ticwatch Eのメイン基板裏面です。
大部分はシールド板に格納されており、内部構造は不明です。

結局、Ticwatch E内部は水浸し、バッテリーまで水分を含んで膨らんでいる状態です。

取り出した全バーツです。
時計としては筐体の剛性不足を感じる設計です。

このバラバラ状態で再び、Ticwatch Eを乾燥処理します。

乾燥処理後に細部をチェックしてみました。
有機ELディスプレイ部の端子ですが、半田部を中心に腐食が発生しています。

こちらはメイン基板ですが、やはりコネクタ部を中心に腐食がありますね。。

コネクタ部以外でも、各部が激しく腐食しており復旧は難しそうです。

浸水の原因となった心拍センサー部分です。
その横にはSIMスロットらしきものがあり、セルラーモデルも用意される予定があったのでしょうか。

再び組み立てて充電をしてみましたが、やはり復旧させることは不可能でした。

今回の浸水は中央部の心拍センサー部分が原因と思われます。
実際にはボディ全体の剛性不足、それに加え防水設計の悪さが影響して浸水したと思われます。

スマートウォッチはまだまだ新しい分野の製品ですが、こういった初歩的な問題に関しては時計メーカー製の物を選択するのも良いかもしれませんね。

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