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DC-HE1U ドリキャプを分解する。

パソコン

HDMIからの動画配信をするために、DC-HE1U ドリキャプを買ってみました。
この製品はハードウェアエンコーダ搭載なので、低スペックのノートPCでも使えるという点が優れていますね。
またパススルー出力は独立して動作しており、PCの有無に関わらず接続したままにできるのも魅力です。

今回購入したDC-HE1U ドリキャプのパッケージ。

DC-HE1U ドリキャプを取り出してみました。
最近の製品では見かけることの少なくなった静電気注意の文字。

マニュアルには「本物の証」と書かれた謎のホログラムシールが。
DC-HE1U ドリキャプ本体ではなくマニュアルに貼りつけてある理由はよくわかりませんが。

付属品をすべて取り出してみました。
本体以外にはUSBケーブル、ACアダプタ、リモコン、ソフトウェアCDなどが同梱されています。

本体正面の写真です。
DC-HE1Uの型式とリモコン受光部以外には特に何も見当たりませんね。

続いて背面です。
コチラはHDMI出力、HDMI入力、マイク入力、USB端子、AC入力と沢山のインターフェースが並んでいます。

本体裏面です。
DC-HE1Uの型式シールが貼られています。

側面写真です。
小さなネジのついたカバーがありました。

では早速分解してみましょう。
裏面の滑り止めスポンジシールをはがすとビスが現れます。

プラスドライバーで外すだけでOK

ビス4本を外すと簡単に分解できました。

では基板裏面から。
チップコンデンサやチップ抵抗が目立つ程度で特筆すべき点はありません。

続いて表面です。
ヒートシンクの装着されたチップが2個、そのほかにも多数の部品が搭載されていますね。

邪魔なヒートシンクを外してみました。

ヒートシンクの下から現れたDMSoCチップです。
TEXAS INSTRUMENTS社の「TMS320DM368」が搭載されています。
ARM926ベースの高性能チップです。H264エンコードはこのチップがやっているようですね。

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それに組み合わされるメモリはSAMSUNG社の「K4T1G164QG」を搭載。
JEDEC準拠の128MB DDR2 SDRAMになります。

続いてソフトウェアが格納されているフラッシュメモリです。
TOSHIBA社の「TC58BVG0S3HTA00」を搭載。
128MB CMOS NAND E2PROMになります。

ヒートシンクの下から現れたもう一つのチップです。
EPMI社の「EP9142」が搭載されています。HDMI1.4aに対応したHDMIスプリッターですね。

そしてもう一つのEPMI社製チップ。
EPF025A」が搭載されています。80515CoreにSPIやUSBなどの各種インターフェースを統合したものです。

LATTICEと書かれたものははLattice Semiconductor社製チップ。
LCMXO2-2000HC-4TG100I」が搭載されています。MachXO2シリーズの製品で、所謂FPGAチップです。

最後はANALOG DEVICES社のチップ。
ADV7611」が搭載されています。HDMI1.4a対応のレシーバチップです。
先ほどのHDMIスプリッターからの片割れを受信してDMSoCに橋渡ししているものです。

分解ついでに取り外したDC-HE1Uのエンブレム。

裏返してみてビックリ。事務用?の両面テープで貼られているだけ。。。

引っ張ると簡単に外れてしまいました。

なので、スマートフォン等に使用されている高機能な両面テープを貼りつけました。

エアが噛まないように注意しながらぴったりと密着。これで外れることもないでしょう。

続いて操作性の悪い電源スイッチから、ホットメルトを取り外し。

ピンは片持ち仕様に変更して接着しました。
これで電源スイッチの動きもスムーズになり良い感じです♪

中身の確認とスイッチ周りの処理が完了したので、元の状態に戻しました。

電源スイッチを押すと、青いLEDが点灯し電源がONになりました。
PCの電源や接続状態にかかわらず動作するのは良い感じですね。

ハンディカム等を利用した高画質の動画配信にはベストな選択ではないでしょうか?
基板に搭載されている部品もなかなか多く、この価格はお買い得だと思います。

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