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タペット調整 ホンダフィット GD3

自動車

タペット調整作業です。対象はホンダフィット GD3 20万キロ走行車です。
エンジンのヘッドカバーを分解するということで、デジイチ片手に高解像度で撮影しました(^^
今回の対象は HONDA FIT GD3 1500cc 5MT 平成16年式車両です。

まずはボディに傷を付けないように、作業用カバーをかぶせます。

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続いてエンジン上部の化粧カバーを外します。
ボルト2本で簡単に固定されているだけです。

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化粧カバーを外すと、アルミ製のヘッドカバーと、樹脂製のインテークマニホールドが見えました。
この車はインテークマニホールドがヘッド上部を通過しているので、まずはこれを外す必要がありますね。。。

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インテークマニホールドです。
最近は高機能樹脂が色々あるので、このような高温部でも平気で使える時代になったんですね。
インマニ=アルミ という考えはもはや時代遅れのようです(汗

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エアクリーナーBOXを外しました。
写真中央はスロットルバルブですが、若干加工しているため、通常のものより内径が大きくなっています。
写真から肉厚の薄さが分かるでしょうか?

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普段からKUREエンジンコンディショナーを利用しているので、スロットル部の汚れはほぼ皆無ですね(^^
効果を実感できてよかったです。

スロットルボディのインマニ側です。
若干ススがたまっているようですが、20万Kmの走行距離を考えれば、概ね状態は良好だと思います。
コチラもKUREエンジンコンディショナーの効果が出ているようです。

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インテークマニホールドを外しました。
ここはスロットルボディとの接合部ですが、ゴムパッキンでしっかりと密着するようになっていますね。

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続いてインテークマニホールドのエンジン側です。
左端のポートが若干汚れているような気もしますが、EGRの影響だと思います。

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続いて、ヘッドカバーを固定しているボルトを緩めいていきます。
後方排気エンジンということもあり、この工程に到達するまでが大変ですね。

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すべてのボルトを外すと、パカッとヘッドカバーが外れました。
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取り外したヘッドカバーの様子。
オイル交換時期に作業したこともありオイル色は褐色です。
スラッジ等の付着は無く、問題なさそうですね。
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エンジンカム部分です。
ここもアルミの鋳肌が見えていますので、汚れという汚れは付着していません。
やはりオイル色が気になるところです。
ちょうど2900kmほど使用したオイルでこの色になっています。
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タイミングベルトはチェーン式のエンジンなので、ここもオイル潤滑がされていますね。
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ロッカーアーム部の拡大写真。
今回はマクロレンズを利用したので、色々な角度から写真を撮りました。
このネジを調整して、バルブ部分とのクリアランスを調整する作業になります。
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ちなみにホンダフィットのロッカアームはローラーロッカー式。
このようにカムとの接触部分にローラーが装備されており、接触抵抗を減らすようになっています。
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ローラーロッカーの接触するカム部分です。当たり面は色が違っていますが、特段磨耗している様子は見られません。
この方式のロッカーアームはローラー部のガタで音が出る場合もあります。
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圧縮上死点を出すためには、運転席側のタイヤを外してクランクシャフトを回します。
このネジ部にレンチ等を差し込んで、手で回すとOKです。
カム部スプロケの合いマークが上部に来るまでまわします。
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その状態で、シクネスゲージを差し込んで規定値にあわせこんでいきましょう。
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このようにマイナスドライバーとメガネレンチを使って隙間を調整し、固定します。
固定した後は確認のために再度計測すると良いでしょう。
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ちなみにスキマの規定値はIN側/OUT側でも違ってきますし、エンジンによっても違います。
またレース用などでは独自のノウハウで調整されることもあるそうです♪

コメント

  1. だいご より:

    大変詳しいですねすね 専門用語が出てます走行指数20万KMのエンジンに見えないです
     またタイミングチェーンがこれなら切れることがなく安心できますね ベルトメーカーのCMでプラスチック製ゴムベルトでも10万キロでも着れないと言ってます 確か歯付ベルトでしたが 実走行でパワーダウンは感じられますか?通常は5-6万キロで新車買い換えるものですが?さぞかし普段の手入れが良いことと思われます。

    • まず分解。 より:

      だいごさん、こんにちは。
      基本的にはディーラーの一番安いオイルを3000km毎に交換している程度です。
      またサーキット走行も数十回繰り返していますが、なかなか壊れないもので本当に丈夫なエンジンだと思います。
      大きなパワーダウンは感じませんが、10万キロを超えたあたりからエンジンノイズが大きくなってくるので、オイル粘度の高い物に変更しています。
      純正指定が0w-20というグレードですが、5w-30という所謂昔からあるタイプのオイルを使うだけでエンジンが静かになりました。

  2. kana より:

    私もこの記事を見て隙間調整を再度実施しようと思いますがL15AVtecエンジンは吸気が第1と第2吸気弁があるので第1が低速域で第2が高速域(排気側も)で隙間を調整するみたいですが、ネットで検索した結果、基準値の吸気が0.16から0.19・排気が0.26から0.30と有りますがディーラーに聞いても吸気が第1と第2吸気弁の隙間は教えてくれませんでした。色々検索し中間値で実施してみましたが120㎞で息継ぎします(シックネスゲージの誤差?)今は第1・第2(吸気0.17・排気弁0.27)共で調整しました。第1・第2(吸・排気)の数値が分かれば教えてもらうことは可能ですか?走行距離は現在178千kmです。